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1999年のスクエアクロス
ミステリー1999年、地元で家政婦をしていた北川法子は、来年の2000年に施行される介護保険法に向けて、介護会社を起業しようとしていた。法子は、地元の旧家の一人娘である土屋晶子に、共に介護会社を立ち上げようと持ち掛けるが……。【目次】プロローグ桜の樹の下で第一章法子の希望第二章晶子の帰郷第三章藤村茂の場合第四章大杉輝一の立場第五章法子の独立第六章長谷川純太の過去第七章法子と純太第八章真実との対面第九章法子の決意エピローグ花桃の咲く頃
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前世刑事~前世特殊能力特別捜査課~
ライトノベル新人の女性刑事、鳴海皐月が配属されたのは、前世、動物だった時の特殊能力を持っている人達が集まる課だった!? 手違いで配属された皐月はとても信じられない気持ちのまま、前世特殊能力特別捜査課のリーダー、沢村忠志と、前世、犬だったという市川甲斐人と、同じく前世、犬だったという小笠原美咲と、前世、猫だったという鈴村祥子と、前世、鳥だったという館山真紀子と一緒に、事件の捜査をする事になるが……。輪廻転生ミステリー。 【目次】 第一章前世特殊能力特別捜査課 第二章空港麻薬探知犬 第三章豪邸立てこ
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Another Good Day!
詩/短歌/俳句日本もふるさとも遠く母語の通じぬニューヨークに六年事件を追ってカメラを回す日々の移ろいをただ詠いつぐ【収録歌より】土くれを押しのけて地に立つ芽かな傍若無人にみどりかがやくちぎれ雲ちぎれつくしてからつぽの空にすつからかんと宵やみさびしさは夕日にむかふ虹のいろひとときを冴え都市は闇へと孤独にも金また銀の孤独あり 錆びたる鉄の孤独を吾にWindows のレジストリのごと膨らめる背嚢を負ひ真夏日を行く【目次】ぴろろぴろ日差しの匂ひ小さき炎らハドソン川豊旗雲忍者マーチされども神はハナミヅキみどりのそらほた
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世界が海におおわれるまで
詩/短歌/俳句【歌集より】秋の日のミルクスタンドに空瓶のひかりを立てて父みな帰るとうめいなかかとのかたち天空も公孫樹の黄(きい)を踏んでみたくて風鈴を鳴らしつづける風鈴屋世界が海におおわれるまで白の椅子プールサイドに残されて真冬すがしい骨となりゆく革装の書物のように犀は来て「人間らしくいなさい」と言う「夢といううつつがある」と梟の声する ほるへ るいす ぼるへす【目次】パパの手は煙となって夜の鳥あなたに似た人会社の椿事光が丘公園にてライカ―けさひらくまなこ荻窪の西Ⅱ十三か月月と塩リルケルリ犀の領域カーレン・ブ
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デカンの風がやむとき
詩/短歌/俳句インド↔日本無意識の混沌が押し寄せてくるイメージと音によるシュルレアリスムの世界 ――加藤治郎 【収録歌より】目に見えぬものに追われて夕暮れの西ベンガルに息をひそめる水差しの静けさだけを受け入れて僕は光とひとつになったてのひらに僕の頭は支えられ喉にふくらむ粥の甘さは地に落ちた蜻蛉の動く小刻みに蟻には蟻の歩幅があって来た道もゆくべき場所も失って椎弓を這うデカンの風は【目次】Ⅰ インド脱出、そして不確かな記憶インド脱出記録としての小文(1)数か月の日本滞在星の上澄みインド再赴任と短い滞在コルカタもう
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月刊 ココア共和国 2025年2月号
詩/短歌/俳句毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、望月遊馬、樋口塁、ウロタンケツ・ケタ、腹巻さしみ、森崎葵、柊、菅沼きゅうり、トウソクジン、伊藤テルの11名。投稿詩傑作集として49名、佳作集には73名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる
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10年前に諦めた初恋の人と政略結婚することになりました ルーニカノベルス
ライトノベル正統な王女であるのに異母兄に王位を奪われ、悪名高い老公爵に嫁がされたティファニー。それでも領地を立て直すべく奮闘した結果、公爵が病死した後も領民はティファニーを慕い続け、彼女も彼らを家族のように大事に思っていた。だが結婚から10年経ったある日、公爵家の嫡男アロイスがやってくる。親戚である彼はティファニーにとって兄のような人。そして、10年前に諦めた初恋の人。動揺を隠しつつ、再会を喜び歓迎するティファニーだったが……。苦悩を滲ませるアロイスから、領地を離れて自分と結婚するよう伝えられ……!?【目次