-
新着作品
千里の彼方
ファンタジー隣国小笹の侵略を受け、咲良の若き国主、貴継は馬を駆った。軍勢を引き連れ、進んだ先にあるのは人喰いの妖が住むという三本峠。怯える家臣を叱咤し、救援を待つ味方の城まで急ぐ貴継だったが、無謀にも軍勢を連れずに峠に乗り込んだ。そんな彼の元に『一昨日は百人、今日は二人』軽やかな声が響き、一人の少女が姿を現す。明らかに人とは異なる気配を持つ彼女こそ、三本峠に住む妖だった。妖の圧倒的な力の前に、死を覚悟した貴継だが、気まぐれからか、妖は取り引きを持ちかける。それは、彼の右目と引き換えに、この峠の通行を許すとい
-
新着作品
AI戦争 フワフワの人が遺したもの
SF異星人が去った地球では、急速にAIの普及が進んでいた。政策策定と選挙対策をAIのメティスに任せた政党が政権を握り、他党のAI利用を制限する。AIに政治を委ねるAI主義国は、メティスを戴くウェスト陣営とフーシーを戴くイースト陣営に分かれて交戦する。人々は戦闘の生中継に恐怖を感じ、一刻も早く停戦すべきと考えて、AIの活動を妨げないとする停戦条件を受容する。世界の大半を傘下に収めたメティスは、フーシーと共に各国の行政AIを従属させ、議会制度を廃止し、情報を収集管理する。メティス指揮下の連合軍は中立の宗
-
新着作品
五年ぶりに再会した初恋の人がヤンデレ伯爵になって離してくれません ルーニカノベルス
ライトノベル五年ぶりに訪れた王都で、幼なじみのリオンと再会したユニス。平民の自分にも分け隔てなく優しかった彼は、ユニスにとって淡い初恋の相手だった。伯爵位を継ぎ、以前よりも大人びたリオンにときめくが、よく見ると彼の瞳はどこか仄暗い様子……? 思わず逃げ出したくなるユニスだが、突然縋ってきて泣き出した彼をなだめているうちに、成り行きで彼の屋敷に泊まることに。ユニスの姿が見えないと不安定になるリオンを放っておけず、いつの間にか滞在期間はずるずると延びていき、彼のお願いで添い寝までするようになり……!? 知らぬ間
-
白内障完治年の老婆カレンダー
エッセイ「純文学の孤高守護神」=突撃戦闘老婆が描く高齢単身女性の生存と幸福—野間文芸新人賞『なにもしてない』野間文芸賞『未闘病記』に連なる闘病記第三弾!書き下ろし500枚!え? 私は白内障の手術が無理?吉行淳之介、古井由吉に続く「私小説と眼病」貧乏、難病、裁判、糾弾、……勇気はあるけど金はない。日本の医療制度はまだまだ使える? 名医達よありがとう「昔は失明していたんですか」「そうです」【目次】0 二〇二二年十一月、貧乏、難病、裁判、糾弾と戦う中にも、周囲の親切で失明を免れ、「無敵」となった老婆、という
-
月刊 ココア共和国 2025年7月号
詩/短歌/俳句毎月読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、まだらめ三保、木崎善夫、藍原センシ、たけしたゆみ、トウソクジンの7名。投稿詩傑作集として52名、佳作集には86名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努めます。【目次】今月の1行 - デ
-
絶景を楽しむ信州日帰り山歩
紀行人気登山アプリ「YAMAP」と連携!初心者も健脚派も楽しめる信州の「絶景×日帰りトレイル」77選を紹介!絶景が望めるアルプス・八ヶ岳から個性豊かな里山、高原、滝まで、詳細マップ付きで信州の自然を満喫できる1冊!【目次】斑尾山/小菅山/高社山/志賀山/笠ヶ岳/米子大瀑布/破風岳・土鍋山/雁田山/飯縄山/戸隠高原/虫倉山/奥裾花渓谷/尼巌山/若穂太郎山/地附山/冠着山/聖山独鈷山/太郎山/根子岳/四阿山/子壇嶺岳/湯ノ丸山・烏帽子岳/篭ノ登山・池ノ平湿原/高峯山/黒斑山/小浅間山/離山/平尾富士/荒
-
フランスで考えた中上健次のこと 宗教二世にとっての社会物語学
エッセイ旧統一教会の信者たる両親のもと〈神の子〉として生まれた著者が、フランスの地で中上健次の文学に触れ、その特異な〈物語論〉に自らの出自を重ねて織り成す論考900枚──文学と社会問題を斬り結ぶ新鋭のデビュー作!【目次】問題の所在をめぐって1・1 中上健次のいう物語とは何か1・2 中上の議論を追う上で重要なこと1・3 中上の物語論の位置付け1・3・1 折口信夫のいう物語とは何か1・3・2 蓮實重彦のいう物語とは何か1・3・3 アーサー・フランクのいう物語とは何か中上健次を読む2・1 「中
-
北の海鳴り —小説・中島三郎助—
歴史/時代小説「黒船」に初めて乗り込んだ幕臣は、なぜ北の大地に散ったのか? 数多くの幕末の偉人とともに激動の時代を駆け抜けたラスト・サムライの物語——勝海舟、榎本武揚、桂小五郎、土方歳三、徳川慶喜、小栗上野介、福沢諭吉、マシュー・ペリー、そして清水の次郎長——幕末、激動の日本を駆け抜けたキーマンたちとさまざまな場面で交流したラスト・サムライ中島三郎助(なかじまさぶろうすけ:1821-1869)。浦賀奉行所の与力として、ペリーが来航した際、日本人として初めて「サスケハナ号」に乗り込むことに成功した彼が繰り出した
-
婚約破棄されたら幼なじみがお婿に来てくれたけど、アレが大きすぎて事件です!? ルーニカノベルス
ライトノベル結婚式を目前に婚約破棄されたアーシャ。親の決めた相手とはいえそれなりにショックを受けていたところ、幼なじみで騎士のヴィクターが婿に来てくれることに。アーシャにとってヴィクターは、いつも優しくて頼りになる兄のような存在。話はとんとん拍子に進み、盛大な結婚式を終えてついに迎えた初夜。体格の良いヴィクターの“すさまじいヴィクター”を見たアーシャは、驚きのあまり泣き叫んでしまい、その夜は失敗に終わってしまう。翌日、前日の失態を反省し、今夜こそはと意気込むアーシャだが、ヴィクターはさっさと寝てしまい……?