目が見えない、視力が弱い、
活字を読むのが苦手、
こんな人たちはどんな本が読めるの?
筆者たちの体験レポートと
読書バリアフリー法を解説
内容紹介
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2023年7月19日、第169回芥川賞が市川沙央『ハンチバック』に決定。
市川氏が受賞コメントで言及したことで、一気に「読書バリアフリー」の認知が広まりました。
「読書バリアフリー」の下、注目のアクセシブルブックの種類や電子書籍の可能性を詳しく解説。
本書のポイント
(1)「読書バリアフリー」をコンパクトに解説
・芥川賞作家・市川沙央さんのインタビューで注目の「読書バリアフリー」をコンパクトに解説
・出版社などの企業・団体の一般研修の参考書として活用可能
(2)障害者、障害者の支援団体を取材
・日本点字図書館
・日本リハビリテーションセンター
・日本DAYSYコンソーシアム
・O2O Book Biz株式会社
・よこまは読書パーク
・りんごプロジェクト
・新宿区立図書館
・東京学芸大学教育学部鈴木直樹研究室
・ダイアローグインザダーク
・ユニバーサルシアター CINEMA Chupki Tabata
ほか
(3)アクセシブルブックのアクションガイド
・アクセシブルブックの作り方がわかる
・ボランティアの参加方法がわかる -
さわれる絵本や大活字本、LLブックなど、アクセシビリティに配慮した本には一般に知られていないものが少なくない
ピンが上下に動いて点字を表示する点字ディスプレイ。メモや読書のほか、PCにつないでメールや検索にも使える
(参考)実際の使用イメージがわかるYouTube動画
宮田 和樹(みやた かずき)
愛知県生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。研究者(デジタルカルチャー)。青山学院大学総合文化政策学部非常勤講師・デジタルストーリーテリングラボ代表教員。電子書籍やウェブ、メタバースのアクセシビリティについても調査を行っている。著作翻訳に、デジタル・トラヴェローグ「デジタルブーメラン」、ブルース・チャトウィン「ノマドという可能性」(共に『10+1』No.8、INAX出版、1997 所収)など。所属学会:日本バーチャルリアリティ学会、日本情報教育学会。
馬場 千枝(ばば ちえ)
東京都生まれ。東京都立大学人文学部史学科卒。1991年よりフリーライターとして仕事を始める。長期投資・CSR関連、子育て、健康、歴史、生き方、料理、芸能、インタビューなどの雑誌記事・書籍の執筆及び制作協力多数。全盲で日本ブラインドサッカー協会初代理事の釜本美佐子さんの著書の制作に協力し、高齢になってから視覚を失った人の生活のあり方、読書の困難さを知り、アクセシブルブックの重要性を再認識する中で、本書の取材執筆を行っている。
バリアフリー関連書籍
デジタル一滴シリーズ関連書籍
シリーズ / デジタル一滴
2010年以降、スマートフォン、インターネットの普及が急激に進み、ジャンルを問わずデジタル出版はすっかり社会に溶け込みました。目が見えない、体が動かせないといった障がいを持つ方たちの読書の手助けにもなろうとしています。デジタル一滴シリーズは、教育現場や読書バリアフリーなども含め、数多くの実例をとおしてデジタル出版のさらなる可能性を探ります。デジタルの一雫、Each Drop of Digitalで出版は多様性を取り戻せるのか? 関係者の哲学や活動を紹介するシリーズです。
※「一滴」は、南米の民話に登場するクリキンディという名のハチドリが、嘴に水を含み、一滴の水で山火事を消そうとしていることをモチーフにしています。