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婚約者面する闇落ち魔王が私のスローライフを邪魔してきます!(1) ルーニカノベルス
ライトノベルうさぎ獣人として異世界に転生したアリーゼは、立場の弱い獣人なのに聖力という珍しい癒やしの力を持つために、ひとり過酷な労働を強いられていた。過労死した前世の二の舞はごめんだと、自分をこき使う正教国から逃げ出し、魔族の国との国境の町で出会った獣人の孤児たちと生活をすることに。アリーゼはそこで診療所を開いて日銭を稼ぎつつ、家ではもふもふ獣人の子供たちに癒やされ、幸せな日々を送っていたのだが――。診療所に、全く治療の必要がない俺様チート魔王がやってきて、「××の腫れを治せ」と強引に迫ってきて――!?【目
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リモーネ、リモーネ ファブリ歌集
詩/短歌/俳句〈あさやけのすっぱい光に目覚めれば水平線はリモーネの色〉リモーネはイタリア語でレモン。2015年来日したイタリア生まれの歌人が、爽やかで繊細な感性で自身の想いや目にした情景を三十一文字で表した第一歌集。イタリア語と日本語の境界を軽やかに行き来し揺れながら紡ぎ出される独特の表現は、色彩とユーモアに溢れ時に切なさを持って読み手の胸に沁みてくる。〈ジェラートを千個くださいと言いたいな楽しい夏はバニラの色よ〉〈東京入国管理局へゆくバスのさびしい窓によりかかる朝〉等145首を収録。出版/喜怒哀楽書房【目次
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声の地層 災禍と痛みを語ること
エッセイ多くを失い身一つになっても、集えば人は語りだす。伝える人と、耳をすます人の間に生まれた、語り継ぎの「記録文学」。「すこしの勇気を持って、この人に語ってみよう、と思う。その瞬間、ちいさく、激しい摩擦が起きる。マッチが擦れるみたいにして火花が散る。そこで灯った火が、語られた言葉の傍らにあるはずの、語られないこと、語り得ないことたちを照らしてくれる気がして。それらを無理やり明るみに出そうとは思わない。ただその存在を忘れずにいたい」(はじめに)【目次】はじめに――語らいの場へようこそ第1章 おばあさんと
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SENTIMENTAL JOURNEY<矢代俊一シリーズ22>
ボーイズラブアメリカ・ツアーでニューヨークを訪れた矢代俊一はバンドメンバーと別行動でかつての恋人と会い、また金井恭平との逢瀬を時を持つ。しかし、ツアーの歓迎パーティ会場に現れたニューヨーク在住のピアニストとのトラブル、懸念されていた森晃一の力不足が露呈するなど不穏な要素をはらみつつデトロイト、ロサンゼルスとツアーは進んでいく。それはグループにも矢代俊一本人にも先送りにされていた問題の総決算を予感させるものでもあった。矢代俊一シリーズ第22巻。
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堅物王太子が実は××だった件について ルーニカノベルス
ライトノベル小国の王女レリアローズは、子供の頃に危ないところを助けられてからというもの、8歳年上の隣国の王太子ルシウスが大好きだった。めでたく婚約者となり、彼のいる王宮で生活することになるが、エスコート以外の接触は皆無に等しく、彼との距離は一向に縮まらない。自分が子供っぽいせいで、妹のようにしか見られていないのでは……と、不安になったレリアローズは、「そうだ夜這いをしてみよう!」と斜め上な発想と淑女らしからぬ行動力で彼の部屋に赴くのだが……。普段堅物すぎるルシウスがなぜか色気たっぷりに迫ってきて――!?【目
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曹操 卑劣なる聖人 第六巻
歴史/時代小説官渡の戦いで逆転勝利するも、河北の抵抗は終わらない。袁紹、袁尚、袁譚、そして審配、高幹を討つ戦いが続くのであった。曹操の50歳前後、建安六年から十一年(西暦201年-206年)を描く。 荀彧、荀攸、郭嘉はもちろんのこと、献帝、董昭、許攸、婁圭、孔融、辛毗、崔琰、陳琳、華佗、丁氏、曹丕、曹沖らが登場する【目次】第一章 河北軍、続けざまの大打撃第二章 糟糠の妻を棄てる第三章 故郷へ錦を飾る第四章 袁紹、死す第五章 謀って兵を退く第六章 劉表征討の構え第七章 同胞相争う第八章 天子の反攻第九章 華佗
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たとえ恨まれていても、わたしはあなたが大好きです! ルーニカノベルス
ライトノベル国王の異母弟クルトが幽閉されている城に世話係として送り込まれたロサ。元婚約者のクルトは、常に無表情なロサの心を分かってくれた人。ロサは今も世界の誰より彼を愛していた。けれどロサはクルトを裏切り、幽閉に追いやった張本人。公明正大で優しかった彼は、裏切りをきっかけに人を寄せ付けなくなっていた。それでもずっと彼に会いたかったロサは、彼を執拗に追い回し、かいがいしく世話をする。やがてクルトは徐々に態度を軟化させていくが、その矢先、ある事件が起こり――!? さらには過去のロサの裏切りの理由を知って……。【
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デルフトブルー
エッセイ少年時代の故郷の出来事(台風、山羊)、京大助手時代の研究(年輪考古学、明石海峡大橋、田辺朔郎の胸像)、オランダ留学時の人との出会い(デルフトブルー)、鳥取大学時代の思い出(八岐大蛇、築地松、ディベート)、ブラジル滞在中の出来事(ノルデステ、デノミネーション)、愛媛大学時代の研究・出来事(松山大渇水、多自然河川、丁未日記、大河津分水堰、カサブランカ、パラダイム転換、三段脚立、同窓会、愛媛ブラジル協会)出版/喜怒哀楽書房【目次】デルフトブルー台風山羊年輪考古学明石海峡大橋八岐大蛇築地松ノルデステデノ
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フランスと貴女とファンテジーと Episode 1「雪の日の匂い」 Episode 2 ショート・ショート
エッセイ本オムニバス・シリーズの第1話(Episode 1)です。全てはここから始まりました。1980年代にフランスの大学に留学した〝貴女〟が、拙くて熱い恋に身を焦がします...その9年後。 優しい天の声に導かれ、その恋を見返すちょっと不思議な体験をします...既刊の Episode 8、10 にも直接つながる物語で、〝天の声にガイドされる時空を越えた旅〟の原点です。末尾に Episode 2 <ショート・ショート>も収録してあります。
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メガコメット 古代人の贈り物
SFオリジナルの宇宙観をもとに、田舎街の人々の奮闘を描く。巨大彗星が月へ接近し、田舎の研究所員たちと引きこもり男が、軌道を変えようと奔走する。地球生命存続のため、宇宙局が打ち上げた「ノアの箱舟」が、太陽系内に潜んでいた地球外知的生命体に危害を加える事態となる。地球にやってきた彼らと国軍が対峙するが、軽くあしらわれてしまう。地球の古代人の末裔と思われる知的生命体が現れ、彼らとの間に入って仲裁してくれたのだが、その勧告を無視して再び地球人は窮地に陥る。【目次】第一章 メガコメット 宇宙からのお客様 石板