本の未来 -これからの本はどこへ向かっていくのか-

本・出版社・書店経営をいま、皆さんと考えるきっかけに。株式会社ボイジャーが発行したデジタル出版ビジネスの本をご紹介いたします。

国語の授業、最前線! デジタル出版ツール活用事例に見るICT

著者:大塚 葉

学校教育

電子書籍作成はなぜデジタル教育に向いているのか? 追手門学院大学国際教養学部教授 湯浅俊彦氏/公立大学法人都留文科大学文学部国文学科教授 野中潤氏/専修大学文学部教授 植村八潮氏/滋賀文教短期大学国文学科 有山裕美子氏等へのインタビューをもとに、電子出版WEBツール「Romancer(ロマンサー)」活用実例をレポートする!
教育現場へのICT(情報通信技術)導入が進んでいる。プロジェクターやデジタル教科書の採用、生徒や学生一人1台の情報端末利用などにより、紙中心だった従来の学校教育が大きく変わろうとしている。このような中、ボイジャーのデジタル出版ツール「ロマンサー」や「ロマンサークラスルーム」を国語の授業に導入し、「学びの質」を向上させる取り組みを始めた大学や小中学校がある。本書ではこうした学校現場での電子書籍の活用事例を、インタビューを通じて紹介する。これからのデジタル教育や学校図書館のあり方についても考察する。

デジタル生存競争 誰が生き残るのか

著者:ダグラス・ラシュコフ

自己啓発

環境破壊、社会不安、まん延するウィルス、すべてを停止させるコンピューター侵入。世界の億万長者は、自分で起こした現実からひたすら逃れることを考えます。技術開発は、集団的な繁栄を目指すものでしたが、富の蓄積は個人的な生き残りを図るものになりました。批判的であるはずのメディアは、市場感覚に圧倒されて屈服しています。自分だけが生き残る十分な資金を稼ぐ……うまく稼げたら勝利か? それは自分の排ガスから逃れるために高速で走る自動車をつくっているようなものです。このような勝手な考え・思いこみを『マインドセット』といいます。
闘わなければなりません。どうすればいいのか? 何もわからないほどに、私たちはデジタルにまみれ、自分自身を失っています。
ダグラス・ラシュコフは語ります——利己的な世界を超えて、コミュニティ、人間の相互扶助を取り戻せ、と。
この本を読み、今の自分と照らし合わせてみてください。すべて消耗品とされた私たち自身の防御がそこから始まります。

チームヒューマン

著者:ダグラス・ラシュコフ

自己啓発

【作品限定特典のご紹介】 『チームヒューマン』印刷版を理想書店で購入された方には現在、同作の電子版を無料プレゼントしております。 (既に電子版を購入済みの場合はプレゼント対象外となります)
あらゆる技術、市場、制度は人間が作ったものであるのに、多くの場合、人間的とは逆の方向に進んでいきます。デジタル思想家であり、NPR-Oneのポッドキャスト「チームヒューマン」のホストであるダグラス・ラシュコフは、この反人間性の仕組みを明らかにします。そして、人間性を育む社会を作り直すように私たちに呼びかけます。
ラシュコフは100の警告を示し、人間を繋ぐために生み出された力が、どのようにして分断と抑圧に変わっていったかを示します。お金は交換の手段から搾取の手段に変わりました。教育は職業訓練の一部となりました。デジタル時代のテクノロジーはこの傾向をさらに増幅し、私たちの社会の自主性に最大の危機をもたらしました。仕事はロボットに任せ、関心ごとはアルゴリズムに操作され、民主主義はソーシャルメディアに侵食されています。しかし、すべてが失われたわけではありません。チーム・ヒューマンを結成して立ち向かい、手を取り合って社会的な絆を自分たち自身で作り直すときです。

ネット社会を生きる10ヵ条

著者:ダグラス・ラシュコフ/堺屋七左衛門/リーランド・パービス

インターネット

このままでは、未来はあなたのものじゃない。向かい合うネットワークの諸問題。焦点よりも分散を、考慮よりなりゆきを、思いやりより叱責を。一旦ボタンを止めて、これが私たちの未来なのかを尋ねる時です。
人は言葉を聞くだけでなく話をしました。 文字を読むだけでなく書くことを学びました。 そして、このデジタル時代に私たちはプログラムをする必要を知りました。プログラミングって何でしょう? ネット社会の恐ろしい落とし穴、歴史、誤認、失敗、苦悩……、そして常にそこにある人間性をもって向き合わねばならない希望について、わかりやすく10章で構成されています。手を差しのべる、小さな、フレンドリーな、とても大きな実用的なメッセージです。

なかったことにしたくない 〜電子書籍をさがすなら hon.jpの5122日

著者:落合早苗

エッセイ

hon.jpの元社長・落合早苗自身が2004年の起業から2018年の会社解散までを書いたノンフィクション。落合は2004年にインプレス創業者・塚本慶一郎と出会い、電子書籍検索サイトhon.jpを運営するインプレス100%子会社の経営を任される。だが、まだまだ支援が必要な時期に塚本が倒れ、1年後のリーマンショックで親会社から事業撤収を告げられる。事業を継続するにはスピンオフしかない。もう一人の経営者・塩崎泰三とMBOへと動き、2009年に独立。黒字化も果たし、待望の『電子書籍元年』を迎えたが……

これからの本の話をしよう

著者:萩野正昭

ノンフィクション

“本にはまだ多くの白紙が残されている”
本は「小さなもの」のためにこそ存在する。その原点を私たちは忘れてしまったのではないか? 電子出版のためのウェブサービス「Romancer」、『片岡義男 全著作電子化計画』など、数々の画期的な出版プロジェクトに取り組む株式会社ボイジャー創業者である著者が、25年にわたる歩みを振り返りつつ、本と出版の未来について語る。

「アイデアの錬金術」プレゼント!
ジョン・オークス著『アイデアの錬金術:出版と文化』プレゼント!
20世紀のナチ党政権下ゲッペルスによる焚書、F・D・ルーズベルトの戦時図書評議会のほか、グーテンベルグ以降の出版500年の文化史を描く。秦隆司訳。英語版初出『オックスフォード・ハンドブック・オブ・パブリッシング』(2019年4月発行)
 
ご希望の方に無料でプレゼントいたします。下記ボタンからご応募ください。
→ジョン・オークス来日講演の詳細はこちら

ベストセラーはもういらない

著者:秦隆司

ノンフィクション

“出版は「完全に死んでいる」” ボイジャーから出版した『マニフェスト 本の未来』で、返本の問題に焦点をあて、根本的な改善を見送り続けるアメリカ出版界の旧弊をこのように表したジョン・オークス。彼は2009年、ニューヨークで友人と「返本ゼロ」「読者への直接販売」を目指す出版社ORブックスを創業、10年足らずで年商1億円をこえる出版社へと成長させた。ORブックスにはオノヨーコ、ジュリアン・アサンジといった著者が集まる。本書はJ・オークスのORブックスの実態、アメリカの新聞や出版の歴史を例に、出版社が生き残るための鍵を解き明かす。

マニフェスト 本の未来

著者:ヒュー・マクガイア/ブライアン・オレアリ/クレイグ・モド/秦隆司/宮家あゆみ

ノンフィクション

書籍のデジタル化は「第一段階」にすぎません。デジタルへの移行はフォーマットの問題だけではなく、出版界の抜本的再編成を意味しています。デジタル化が完了した「第二段階」で出版界で何が起こるのか? 書籍が全て電子化され、ネットワークに接続され、ユビキタスな存在になると何が起こるのか?H.マクガイアとB.オレアリを筆頭に、実際のツール開発に携わる総勢29人の執筆者が、「確信」以上の具体性をもって本の未来を語ります。

ぼくらの時代の本

著者:クレイグ・モド/樋口武志/大原ケイ

エッセイ

ある時はFlipboardやSmartNewsのデザインを手がけ、ある時はクロス箔押しの豪華本をプロデュースし、ある時は出版スタートアップにアドバイス。メディアの垣根を越え、国の垣根を越えて活躍する著者が、その活動から得たものとは。本と出版に向き合おうとするすべての出版者、デザイナー、開発者に贈る7つのエッセイ。

ツール・オブ・チェンジ

著者:オライリー・メディア/秦隆司/宮家あゆみ/室大輔

ノンフィクション

世界中のトップ・イノベーターや出版ビジネスのエキスパートが集まるTOCカンファレンス(Tools of Change for Publishing)。そのコミュニティで日夜行われてきた議論を、イノベーション、DRM、オープン、マーケティング、フォーマットなど12のテーマに沿って読み進める。デジタルによる産業革命に直面する出版人および全ての企業人のための一冊!

電子書籍奮戦記

著者:萩野正昭

ドキュメンタリー

多くの人が電子本をバカにした。姿形もおぼろげな稚拙な姿をぼろくそに見下した。1990年代はじめ、それでもすがった者たちがいた。時代に追われ憐れむなかでデジタルは心の支えとなり、生きていくための武器となった。時を経て、振り返るこの道――おそらく多くの人の共感を誘うであろう電子出版の生い立ち。知らずしてなんの電子書籍か。

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