新着作品
書影

koro

榊原紘 詩/短歌/俳句 2200円

販売終了

作品説明

第1回定家賞次席!

眼の奥に錆びた秤が一つあり泣けばわずかに揺れる音する

【栞文より】
「救われたくない。ゆるされたくない。そう何度も叫んでいる。(中略)できれば全て脱ぎ捨てたいのだ。そうすればふたたび穢れず生きていける」(江戸雪)

「榊原の美意識は現代短歌において実に独自性が高い。そしてその根底には、神秘への思慕がある」(黒瀬珂瀾)

「この作家の器の大きさに感嘆した。自在な言葉が相応な重さを持って宇宙の謎に拮抗している。人間が人間である悲苦から逃げることなく、現代人の知性によって真っ向から対峙している。(中略)怖るべし・怖るべし・怖るべし」(水原紫苑)

【収録歌より】
銀漢に表裏があれば手触りは違うのだろう 指輪を外す

百合のように俯き帽子脱ぐときに胸に迫りぬ破約の歴史

額縁を焼(く)べてきたかのような貌ゆっくり上げてただいまと言う

ボトルシップの底に小さな海がある 語彙がないから恋になるだけ

ヘアバームのくらいにおいだ泣くのなら最初の一粒から見ていたい

【目次】
夢寐奇譚8

I  
TAKEOUT ONLY
かつて栄えていた都市
敗者復活戦
天窓
水際
果報は奪う
Le paradis
目の敵

II 
Geschichte
大逆転
余沢の先
ハーケン
対価
白と黒
あるト書き
花束

低温注意報

木偶も麒麟も
雪原を征く
不凍港

III 
絶縁
グッド・モーニング
死ぬまでのすべての春
悪い影響
みずうみ
FLOW
謀反
アンバー
Classic

あとがき

▼この作品をシェアする
  • facebook
  • Twitter
  • LINE
  • はてなブックマーク
  • リンクをコピー
発売日:2025/03/28
出版社:書肆侃侃房

榊原紘の作品一覧

ジャンルからさがす

まだまだあります

  • 作家・片岡義男 電子書籍作品の公式サイト
    片岡義男.com