-
犬ではないと言われた犬
エッセイこれは犬である、と言い張れば、犬です--。【目次】くちぶえ、ソロで犬ではないと言われた犬とありますが、どんなこころですか矮小な手のひらしゃべれないひとりで学ぶことについてほら、フレディドアノブのないドアひとの子にお前とポエムやるの息苦しいよ微調整、微調整 雲のかよひ路事象がわたしを湯船に浸かるかわいくはないよそもの後ろ歩きミケあとがき
-
あやし、おそろし、天獄園2
文学「怪童」が経営する遊園地「天獄園」を舞台にしたスピンオフ、その第2弾。今回は、ミラーハウス、ゴーカートといったアトラクションのエピソードにくわえて、ナイトパレードやスーベニア(おみやげ)にまつわるえエピソードも収録、怪童に誘われて開発スタッフとなった六条教授のアトラクションも登場する。その六条教授をライバル視するよどみの動向も気になるところだ。この本を読む前に「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」公式サイトに掲載されているエピソード「ミステリーヌ」を読もう! さらに天獄園が楽しめるぞ!
-
月刊 ココア共和国 2024年7月号
詩/短歌/俳句毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、田村全子、夕空しづく、真土もく、藤野栞、木崎善夫、能美政通、滝本政博、伊藤テル、腹巻さしみの11名。投稿詩傑作集として48名、佳作集には85名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努
-
私を恨んでいるはずの元婚約者に、なぜか迫られている気がします ルーニカノベルス
ライトノベル長い間留学していた元婚約者・ラファエルが帰国すると聞き、狼狽えるマーティナ。ラファエルとは生まれた時からの婚約者で、マーティナは、強くて優しい彼のことが大好きだった。だが約十年前、マーティナのせいで腕に大怪我を負わせ、軍人の家系である彼の将来を奪ってしまい、婚約も破談に。「君の顔を見たくない」と拒絶されて以来、彼に恨まれていると落ち込み続けるマーティナだったが、彼が帰国した今こそ罪を償わなければと奮起する。そんなマーティナにラファエルは、他の令嬢からの盾役としての仮初の婚約を提案してきて……!?
-
サメと救世主
外国文学はじまりは1995年。ハワイ島に暮らすフローレス家は、「豊かな」生活を求めて、オアフ島を目指す。そのさなか、息子のナイノアが海に落ち、サメによって助けだされる。サメに救われた少年には、奇跡の力が宿りはじめる。これは真実か、あるいはただのイカサマか?こうして家族の未来は大きなうねりに巻きこまれる。時を2000年以後に移して、描きだされるのは、楽園ではないハワイ。それは現代の豊かさをめぐるアメリカの矛盾、世界の矛盾を映しだす場だ。ほんとうの「豊かさ」とは何か━━。ハワイとアメリカ本土(メインランド)
-
死んでから俺にはいろんなことがあった
外国文学郵便配達をしていた俺は故郷の「くに」から逃げてきた。妻のカルラと幼い息子とともに「島」で不法滞在している。買い物をした帰りに乗っていた地下鉄が故障で止まってしまい、右も左もわからない場所で降ろされてしまった一家。なんとか家にたどり着こうとあれこれ画策するが、やることなすことすべてが裏目に出て━━。周囲から存在を認められず、無視され続ける移民の親子は、果たしてどうなるのか?【目次】ツキを呼び込むやりすぎだよコソボチームのシャツむしゃぶりつきたくなる神さまの大間違い偽りの思い出幻ってやつは自分で自分
-
新メガコメット 古代人の正体
SFビリーが何者かに拉致され、マユとマイは国軍の協力を得て救出に向かう。月の異星人が姿を現し、地球人に同盟を迫る。異星人と古代人のどちらを信じるべきか世論が分かれるなか、宇宙局のジムはある計画を地学研究所の所長に打ち明ける。宇宙局と研究所が異星人に襲われる。国軍上層部は成果を上げられない司令官を疑う。マユとマイは、ボブとともに亡き母の国を訪ねる。脅しに屈した地球の各地に、異星人の基地が設置される。研究員たちは連絡が取れなくなった古代人を探し当てるが、そこに異星人の戦闘虫が襲ってくる【目次】第一章 双
-
フルトラッキング・プリンセサイザ
文学VRにAI、最新のテクノロジーを題材としながら、読後には人肌のような温みが残る。読者はきっと、作中人物たちに対して抱く自分の優しさに驚くだろう。それは視点やナラティブがつくり出す仮想現実的な効果であり、それこそが作者が小説に持ち込んだテクノロジーなのだ。(滝口悠生)情報と身体、科学と物語がますます複雑に交差し、いま「感覚の大気」が変動している。行方がわからないその変動を、この小説家は、現時点で生け捕りにしているかのようだ。(千葉雅也) 映像や3DCGを扱う制作プロダクションに勤めるうつヰの一日は
-
埃だらけのすももを売ればよい ロシア銀の時代の女性詩人たち
外国文学詩集とはある世界観の具現であったロシア文学におとずれた興隆期「銀の時代」(1890~1920年代)。ロシアの古書店で著者がたまたま見つけた詩集を手がかりにして、100年前の忘れられた15人の女性詩人たちのことばを一つずつ拾い上げる。「web侃づめ」の好評連載が書き下ろしを加えて書籍化!『女の子たちと公的機関』が増刷を重ねる著者による珠玉のエッセイ集。「鮮烈である。もう埋もれさせはしない。忘れ去られ、あるいは神秘化された女性詩人たちの生き様と詩作を掬い出すかのようなこの本は、そんな祈りにも思える。
-
現代短歌パスポート3 おかえりはタックル号
詩/短歌/俳句木下龍也 菅原百合絵 上坂あゆ美 山階基 服部真里子 山下翔 山川藍 川村有史 青松輝 橋爪志保【収録作品】服部真里子「すべての雪に新しい名を」木下龍也「ひとりひとりぐらぐらしし」橋爪志保「願いごと」川村有史「植樹」菅原百合絵「海を見る顔」山川藍「ずっと家にいる 2023」山下翔「ほんたうかなあ」山階基「髪は煤ける」上坂あゆ美「おしまいまで行く」青松輝「別れの歌」【目次】服部真里子「すべての雪に新しい名を」木下龍也「ひとりひとりぐらぐらしし」橋爪志保「願いごと」川村有史「植樹」菅原百合絵「海を見