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白内障完治年の老婆カレンダー

笙野 頼子 エッセイ 2200円

販売終了

作品説明

「純文学の孤高守護神」=突撃戦闘老婆が描く
高齢単身女性の生存と幸福—
野間文芸新人賞『なにもしてない』
野間文芸賞『未闘病記』に連なる闘病記第三弾!
書き下ろし500枚!

え? 私は白内障の手術が無理?

吉行淳之介、古井由吉に続く「私小説と眼病」

貧乏、難病、裁判、糾弾、……
勇気はあるけど金はない。

日本の医療制度はまだまだ使える? 名医達よありがとう
「昔は失明していたんですか」「そうです」

【目次】
0  二〇二二年十一月、貧乏、難病、裁判、糾弾と戦う中にも、周囲の親切で失明を免れ、「無敵」となった老婆、というのは、……。
1  「とにかくね、白内障の手術なんかでこれくらい喜ぶ人はないよ、なんでこの人はいつでもなんでもかんでも、鬼の首を取ったようにぎゃあぎゃあ言うんだろうね」って言われそうな勢い。でも老婆は知っている。それが本当に鬼の首なんだと。 
2 だっていつも知らない場所でも親切な人がいて、必ず助けて貰える幸福の老婆だから。
3  「え、私だけ白内障の簡単な手術が無理?」二〇一〇年の七月からその医者に通っていたのに、その間何も判っていなかった老婆!
4  ある日突然差別者と呼ばれて収入を断たれ、お金がなければ失明するという設定をプレイさせられるゲームファイター老婆!
5  「二〇二二年六月五日戊子、肋骨を折った」、と大層に言う老婆、しかもさらにその十日後、「折った肋骨に勝った」とも言ってしまう老婆!
6  なんか先の見えぬ日々、ふいに老婆の老後を支える良い話が骨折激痛の中に降って湧いた、しかしそこからも結局困難は続き、……。

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発売日:2025/07/06
出版社:鳥影社

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