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きみのまち 歩く、旅する、書く、えがく
エッセイ今日マチ子、初めてのエッセイ集。イラストも70点以上収録。コロナ禍で「旅」がタブーのようになっていた時期が遠い昔のように思えるいま、人気シリーズ「#stayhome日記」3部作が2023年に完結させた今日マチ子が次に描くのは「旅」。ようやく自由に旅ができるようになった喜びを噛み締めるように、台湾、伊勢、京都、仙台、つくば、金沢……という街を巡りました。異国の地で感じる想い、普段の生活とは違う高揚感。旅を通して感じた記録を、初めてのエッセイ集として発売します。【目次】台湾旅行記伊勢旅国内周遊記二〇
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徳川斉昭-栄光と失意の幕末-
日本近世史「烈公」と称された幕末の水戸藩主徳川斉昭。その半生を、史料を元に丹念に追跡。藩主への就任、幕府からの褒賞と直後の謹慎。苛烈を極める藩内抗争と復権に至る道のり。藩政復帰後、異国船到来という未曾有の国難に、周囲の期待を背負って表舞台に登場する。しかし天の時、地の利はすでに望めず、「開国やむなし」に傾いていく大勢。追い詰められていくなか、斉昭が施した朝廷工作は、さらなる騒乱の火種となっていく。国論を主導し、幕末の魁となった英傑は、なぜ失意の晩年に沈まなければならなかったのか。土浦藩主にして、大坂城代を
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富士山を壊すのは誰? 富士山登山鉄道構想が観光立国日本をダメにする
社会問題神宮外苑の次は富士山の破壊! 日本人の心の山である世界遺産富士山に湧いて出た山梨県の「富士山登山鉄道構想」。五合目の大規模開発を伴う計画は建設費1,400億円。どこまで膨らむのか疑わしい予算、一度失ったら戻らない自然を壊すずさんな計画はどこかで聞いたことがあるようなもの。世界の観光の最先端を知り尽くし、世界遺産登録運動の先導役を務めた「富士山学」の権威、国立公園の研究者らが富士山の本当の魅力、「登山鉄道」の危険、無謀さを明らかにする。開発を抑制し、原生に近い自然が残っていればいるほど、価値が高ま
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星の館7 朝まで踊れ
BLコミック星の館に来た客は、従業員(ボーイ)を指名できる。そして密室でどんな淫らな行為がなされようと、誰もそこで起きたことを口外しない…。今夜、秋季人は激しすぎる客・塩瀬の責め苦に耐えていた。必ず自分を指名する塩瀬。「一晩中イかせてやろう。何回でも、何十回でも」そうして先端に棒のようなものを突き立てられ、電流による痛みと悦楽の奔流に飲みこまれる。「なぜ、逃げ出さない?」それをあなたが聞くのか? 「あなたのすべてを受け止めたいから」と…告げてもいいのだろうか?【目次】
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星の館8 獣は檻の中
BLコミック美しき獣シャオロンは、調教のため星の館につれて来られた。秘密のSM倶楽部で従業員(ボーイ)として客をとるには、あまりにもシャオロンは粗暴で、プライドが捨てきれないためか反抗心も強い。躾が必要だった。ではどうする? まず獣は檻に入れて飼い馴らす必要がある。大事なところにピアスをして飾り立て、その美しいオスの部分を客にお披露目するのもいい。マスターから与えられる激しい調教に、やがて羞恥心が崩れ始めて?【目次】
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「空気の研究」の研究 ゲーム理論と進化心理学で考える大東亜戦争開戦と御聖断のサイエンス
日本現代史「空気」は理論的に説明できる!終戦の御聖断は3回あった!開戦の理由は誰もが知っていた!対日石油全面禁輸の意外な真相とは?ベンダサンの名義で語った本音!旧日本軍の一下級将校だった山本七平氏が、その生死をさまよう過酷な体験をベースにし、日本人のために全身全霊で書き上げた『「空気」の研究』。しかし、40年以上たっても、彼の労作が現実にほとんど影響を与えていないことは、極めて不思議なことであると同時に悲しいことです。本書は、このことについての私自身のための備忘録です。(「まえがき」より)【目次】まえがき
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出光佐三 日本を支え故郷を愛した宗像人
少年マンガ明治18(1985)年、福岡県宗形郡赤間村(現:宗像市赤間)。豊かな自然とあたたかな家庭のもと、一人の男の子が生まれた。のちに出光興産の創業者となる人物、出光佐三である。神経症や眼病と闘いながら成長した「赤間村のわんぱく坊主」は、自分の信念と家族のため会社を起こし「海賊」と呼ばれながらも人間尊重の精神を重んじ、愛を持って人を育てることで戦後日本に勇気と希望を与えた。彼が生涯最後の仕事として取り組んだ「宗像神社再建」はいかにして行われたのか。世界遺産登録へ歴史を繋いだ、ある男と故郷の物語。【目次】
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声なきものの声を聴く ランシエールと解放する美学
哲学/思想【第4回東京大学而立賞 受賞作!】本書ではフランス現代思想の重鎮、ジャック・ランシエールの美学・芸術思想を扱う。だが、取り上げるのはランシエールだけではない。ドゥルーズ、ブルデュー、カント、リオタール、グリーンバーグ、フローベールらを手がかりに、現代思想のあり方そのものを問い、日常生活のなかに息づく美や感性を見つめ直す。若き俊英による待望の芸術論。“声を持たないとされてきた者の声を聞こえるようにし、不可視とされてきた者を可視的にし、能力を持たないとされてきたものの能力を主張する。それこそが政治な
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DPCの基礎知識 令和6年6月版
医療関連資格本書は、DPC/PDPS(診断群分類に基づく1日あたり定額報酬算定制度)を理解するための入門書として企画された、「見やすさ」「わかりやすさ」を追求した解説書です。図表を駆使してビジュアルにまとめ、初心者にも理解しやすい構成としていますので、院内研修や専門学校等でのご活用に最適です。テーマごとにQ&Aを掲載していますので、医療機関や審査支払機関での実務にも使用できる内容となっています。【目次】■DPCの概要■「ツリー図」・「定義テーブル」による診断群分類区分の決定1 包括評価の対象となる診断群分類
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ロシア文学の怪物たち
外国文学虚無的な現実を覆う皮膜の下で蠢く怪物たちの饗宴。間違いない、本書は毒にも劇薬にもなりうる。━━━━━木澤佐登志ロシア文学は現実の不確かさを読者に突きつけ、世界の裂け目に開いた深淵を露わにする。『青い脂』(ソローキン)や『穴持たずども』(マムレーエフ)など“怪作”を翻訳してきた著者による「悪」のロシア文学入門。 誤解を恐れずに書くが、ロシア文学は危険だ。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻によって現実に世界秩序が大きく揺れ動いている今日、それは劇薬ですらあるかもしれない。(「はじめに」より)【目次】