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ボクの理科室へおいで
ライトノベル高校一年生のあたし、百武千晶が同居しているホシオは、NYから来たイトコということになっているんだけど、本当はエイリアン。でも、今はあたしと一緒に普通の高校生活を送ってる。うちの高校に、リン・パートリッジという転校生がやってきた。日本人ながら国籍はアメリカという、とびきりの美少年。どう考えてみても、あたしなんかとは無縁の人種と思っていたら、なんとデートに誘われてしまったの。ところが、ふたりで出かけた渋谷の映画館で、あたし、誰かにつけられていることに気づいたんだ。どうやらそれはホシオに関係にしている
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月刊 ココア共和国 2025年3月号
詩/短歌/俳句毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、池井昌樹、一森キティ、まほろばしじみ、真土もく、木崎善夫、藤野栞、滝本政博、能美政通、まほろばしじみ、伊藤テル、トウソクジンの13名。投稿詩傑作集として45名、佳作集には77名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、
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不本意な結婚をさせてしまったのに、夫が優しすぎて戸惑っています ルーニカノベルス
ライトノベル貴族の血を引く令嬢であるにもかかわらず、家の事情で国境の砦を守る隊に所属していたルイーズ。男だけの隊の中、弟の名を騙り男装をして衛生兵の役目を務めていた。だがある日、大隊長のドノヴァンが竜との戦いでルイーズを庇って負傷し、『竜毒症』になってしまう。獣のように暴れ、最後には命を落とすと言われるこの病を鎮めるには『異性を与える』しかない。敬愛する彼のため己の身を差し出したルイーズは、抱き潰された翌朝、正気に戻り事情を知った彼から「責任をとる」と言われて求婚される。けれどこれは彼にとって望まぬ結婚。断
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コールセンターの殺人
ミステリー東京で派遣社員をしていた流川理子は、タイのバンコクにある日本企業のコールセンターで働くため、バンコクで暮らす事になった。理子はバンコクのコールセンターで出会った、年齢や性別の違う同期の仲間達と仲良くなり、楽しい毎日を送っていたが、ある日、コールセンターの社員が何者かに殺される事件が起きる。理子は日本に帰国するかどうか迷うが、バンコクで働くため日本での仕事は辞めていて、日本で住んでいた賃貸アパートも解約していて、恋人とも別れていたため、バンコクで仕事を続ける事にする。そして、一刻も早く、バンコクで
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水中を泳ぐ魚のように
SF「水中を泳ぐ魚のように」ある日突然、UFOが襲来し、空から槍が降って来た。「地球の皆さん、こんにちは。今日から地球は、私達の漁場です」宇宙人から届けられたメッセージ通りに、地球の人間は次々にUFOから降って来た槍で魚のように串刺しにされる。生命保険会社に勤めている三十四歳の榎本奈々枝は、当初は今、起こっている事が現実とは思えず、世界中が大がかりなエイプリルフールをしているような気持ちでいたが、そんな奈々枝の気持ちをよそに、世界の人口はどんどん減っていく。そして、奈々枝の身の回りにいる人達も、宇宙
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1999年のスクエアクロス
ミステリー1999年、地元で家政婦をしていた北川法子は、来年の2000年に施行される介護保険法に向けて、介護会社を起業しようとしていた。法子は、地元の旧家の一人娘である土屋晶子に、共に介護会社を立ち上げようと持ち掛けるが……。【目次】プロローグ桜の樹の下で第一章法子の希望第二章晶子の帰郷第三章藤村茂の場合第四章大杉輝一の立場第五章法子の独立第六章長谷川純太の過去第七章法子と純太第八章真実との対面第九章法子の決意エピローグ花桃の咲く頃
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前世刑事~前世特殊能力特別捜査課~
ライトノベル新人の女性刑事、鳴海皐月が配属されたのは、前世、動物だった時の特殊能力を持っている人達が集まる課だった!? 手違いで配属された皐月はとても信じられない気持ちのまま、前世特殊能力特別捜査課のリーダー、沢村忠志と、前世、犬だったという市川甲斐人と、同じく前世、犬だったという小笠原美咲と、前世、猫だったという鈴村祥子と、前世、鳥だったという館山真紀子と一緒に、事件の捜査をする事になるが……。輪廻転生ミステリー。 【目次】 第一章前世特殊能力特別捜査課 第二章空港麻薬探知犬 第三章豪邸立てこ
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Another Good Day!
詩/短歌/俳句日本もふるさとも遠く母語の通じぬニューヨークに六年事件を追ってカメラを回す日々の移ろいをただ詠いつぐ【収録歌より】土くれを押しのけて地に立つ芽かな傍若無人にみどりかがやくちぎれ雲ちぎれつくしてからつぽの空にすつからかんと宵やみさびしさは夕日にむかふ虹のいろひとときを冴え都市は闇へと孤独にも金また銀の孤独あり 錆びたる鉄の孤独を吾にWindows のレジストリのごと膨らめる背嚢を負ひ真夏日を行く【目次】ぴろろぴろ日差しの匂ひ小さき炎らハドソン川豊旗雲忍者マーチされども神はハナミヅキみどりのそらほた
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世界が海におおわれるまで
詩/短歌/俳句【歌集より】秋の日のミルクスタンドに空瓶のひかりを立てて父みな帰るとうめいなかかとのかたち天空も公孫樹の黄(きい)を踏んでみたくて風鈴を鳴らしつづける風鈴屋世界が海におおわれるまで白の椅子プールサイドに残されて真冬すがしい骨となりゆく革装の書物のように犀は来て「人間らしくいなさい」と言う「夢といううつつがある」と梟の声する ほるへ るいす ぼるへす【目次】パパの手は煙となって夜の鳥あなたに似た人会社の椿事光が丘公園にてライカ―けさひらくまなこ荻窪の西Ⅱ十三か月月と塩リルケルリ犀の領域カーレン・ブ
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デカンの風がやむとき
詩/短歌/俳句インド↔日本無意識の混沌が押し寄せてくるイメージと音によるシュルレアリスムの世界 ――加藤治郎 【収録歌より】目に見えぬものに追われて夕暮れの西ベンガルに息をひそめる水差しの静けさだけを受け入れて僕は光とひとつになったてのひらに僕の頭は支えられ喉にふくらむ粥の甘さは地に落ちた蜻蛉の動く小刻みに蟻には蟻の歩幅があって来た道もゆくべき場所も失って椎弓を這うデカンの風は【目次】Ⅰ インド脱出、そして不確かな記憶インド脱出記録としての小文(1)数か月の日本滞在星の上澄みインド再赴任と短い滞在コルカタもう