作品数:2547作品
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  • 二十四の瞳の書影 440円 2018/03/30

    二十四の瞳

    壺井栄 文学

    農山漁村の名がぜんぶあてはまるような瀬戸内海べりの一寒村へ赴任してきたわかい女の先生に、分教場で出会った十二人の一年生のひとみは、それぞれ個性にかがやいてことさら印象ぶかくうつったのである。岬に響く歌声、笑い声、ときにはなき声の大合唱。一冊の文集が反戦思想の証拠品となり、一朝にして国賊に転落させられるような時代。戦争の渦に巻き込まれながら成長していく教え子たちを複雑な気持ちで見守り、笑顔とときに涙を見せながら教え子に寄り添うのだった。

  • 花の旅路の書影 330円 2018/03/30

    花の旅路

    壺井栄 文学

    どんどん焼きやの小母さんは、村の人から「おあな」だの「あな婆さん」だのと軽べつしたような調子で呼ばれていた。それは小母さんがどんどん焼きをしている土間のすぐうしろの部屋で寝ている平吉じいさんが、障子ごしにおあな、おあなと呼び続け、それが買い物客に筒抜けだから。「おあな、おあな、と仲のええことじゃのう」と冷やかす客もいるが「あれが阿波屋の娘のなれのはてかい」と感慨を新たにする者もある。今ではしがない暮らしのお花さんではありますが、たった一つ、お花さんには人の知らない宝ものがありました。

  • まずはめでたやの書影 385円 2018/03/30

    まずはめでたや

    壺井栄 文学

    詩人生田春月の詩碑は私の生れた村の墓地のある小さな丘の、海の見渡せる景勝の地にあった。そこには私の祖父の墓もある。それへの思いと同じつながりでいつも春月碑をたずねていた。思想犯の夫を刑務所にさらわれていた私は、詩碑への道すがら幾人かとすれ違うが、むこうはだまってゆきすぎ、ぜったいに話しかけてこない。詩碑から立ち去ろうとしたとき、足音を聞き立ち止まった。薪を背負った男が近づいてくるのをみて碑のうしろにかくれようとすると「おしまい」と突然の仕事じまいのあいさつをされた。それは笑顔の茂やんだった。

  • 屋根裏の記錄の書影 385円 2018/03/30

    屋根裏の記錄

    壺井栄 文学

    黒々とそびえ立つ山の麓にひそやかに眠っている島の南端S港の村。三百戸足らずの家々がかたまっていて、この真夜中に起きているのは宿屋と料理屋と駐在の赤い灯と、そして汽船宿だけである。それからもう一軒、飲食店「おきん」があった。コウはおきんの裏に立てましした四畳半の屋根裏の部屋で思春期をおくる。おきんと屋根裏部屋に出入りをする人たち。コウの記憶に消しがたい印象を残した数々の女たち。その一人にすま子も入っていた。

  • スミコさんの書影 880円 2018/03/01

    スミコさん

    平野公子木村さくら 青年マンガ

    77歳の誕生日に5歳の男の子になったスミコさんは家族5人の主婦でした。息子と嫁さんを助けて、ふたりの孫のママ役もしっかりこなしてきたおばあちゃんです。耄碌(もうろく)老人となったスミコさんに家族はよりそっていきます。子供のように遊びにでかけるスミコさん。行方不明になるスミコさん。泣き叫ぶスミコさん。おもらししたスミコさん。もちろん、落ちついたおばあさんの日もあります。その全部にスミコさんの過去が蘇り、そしてスミコさんの現在です。

  • ぼくらは海への書影 880円 2018/02/25

    ぼくらは海へ

    那須正幹/安徳瑛 文学

    「学校と塾との往復だけが人生じゃない」誠史たちは筏作りに熱中し、そして航海に出る。大海原を夢みる少年たちを通し、現代社会の矛盾を描いて、児童文学界に衝撃をあたえた傑作長編。

  • 手間のかかる姫君——夫、今岡清が選ぶ栗本薫短篇集の書影 560円 2018/02/20

    手間のかかる姫君——夫、今岡清が選ぶ栗本薫短篇集

    栗本薫今岡清 文学

    栗本薫の担当編集者であり、また夫として30年以上に渡り生活を共にした今岡清が、個人的な思い出深い作品を集めた作品集。江戸川乱歩賞受賞で華々しく文壇デビューしたのち、初めてSF-マガジンに登場した「ケンタウロスの子守唄」、ふざけ散らしたユーモアSFでありながら文明批評でもある「エンゼル・ゴーホーム」、日常の会話から書き始められたものの中断していた原稿の発見された「手間のかかる姫君」、マンガ家に憧れていた栗本薫の唯一のマンガ作品「日々是好日」ほか六篇を収録。 【目次】 序 ケンタウロスの子

  • 本で床は抜けるのかの書影 275円 2018/02/20

    本で床は抜けるのか

    西牟田靖 エッセイ

    本を書くとはどういうことか? どんな現実の中に人は本を書くことと向かい合っているのか? 本で床抜け騒動が起こってから身の上に生じるさまざまな現実を一人の作家の目を通して語った、もの書きの毅然として生きていくことのほろ苦くも励まされるストーリー。Webマガジン航でデジタルとしてスタートした連載が本の雑誌社より単行本として発刊、クリーンヒットとなり電子本として戻って来た。生まれた川に戻る鮭の例えのように、この本の背景には本とデジタルにまつわる問題の彷徨が写し取られている。 【目次】 1 本で

  • 特攻の島 9の書影 440円 2018/02/16

    特攻の島 9

    佐藤秀峰 青年マンガ

    ついに出撃した渡辺。敵駆逐艦が目前に迫る。渡辺の執念は結実するのか!? そして、海底に取り残された伊58潜の運命は…!? 第二次大戦末期に実在した特攻兵器「回天」をめぐる極限の人間ドラマ、ついに完結。

  • アトミックアドベンチャーの書影 1528円 2018/02/15

    アトミックアドベンチャー

    ジェームズ・マハフィー百島祐貴/林﨑規託 物理学

    『アトミックアウェイクニング』『アトミックアクシデント』に続く、アトミックシリーズ最終作。火星有人飛行は実現可能か?放射能で息子を殺す!?著者の体験を赤裸々に綴った、常温核融合騒動の裏側。彼らはマッドサイエンティストなのか、それとも真の科学者なのか。20世紀に巻き起こった核物理学、原子力研究の裏歴史。本書で“失敗談”として語られるエピソードの数々にワクワクせずにはいられない。しかし、本当に“失敗”なんだろうか。なぜなら今でも、科学者たちは夢を追って研究し続けているのだから…… 【目次】

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