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新・出雲國まこも風土記
日本史一般まこもは奈良時代初期の『出雲國風土記』にも登場します。民俗植物としてのまこも、作物としてのマコモ、聖なる草としての真菰。まこもには、それぞれの表記に応じた特性があります。史料からエビデンスまで、総合的に人とまこものケミストリー(相性)を記述しました。好評だった『出雲國まこも風土記』の続篇として、より深くより親しく、出雲まこもの文脈を展開しています。【目次】第一章 まこもと風土記 第二章 まこもと古事記 第三章 真菰と民草と出雲大社 第四章 まこも縁脈は脈動する 第五章 マコモとマコモタケと黒穂菌
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信濃夷が残した地名と神社
日本地理長野県の北部に暮らしていた夷は14世紀末に滅びました。(『小川郷昔記録』小川村誌)本書は、奥信濃の山や川、産土の神は夷の人々が名付けたものと考え、縄文語に近いとされるアイヌ語で、謎の多い北信5山の名前や川、湖の謂れを解いています。併せて、古い社の神々の来し方を探っています。例えば、“妙高”は、峰が多い山で、“千曲”は、我ら渡る所、“十二神社”は、先祖を祭る神様であることを解説しています。 【目次】 はじめに 第一章 奥信濃の山々 1 北信五山 2 夷が名付けた奥信濃の山々 第2章
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男のための結婚教本 これでだめなら、あきらめましょう【電子版】
哲学/思想結婚は最も重要な人生の礎となるものだが、結婚を望んではいるものの、なすすべもなく年を取ってしまう男たちがいる。そんな婚活弱者の男性を見て見ぬふりはできない。本書は、家庭を持ちたいと日々悪戦苦闘している、不器用だけど、どこか憎めない男たちの力になりたいと望む筆者の結婚相談所運営の経験をもとにした婚活指南書。本書は、単なる恋愛ノウハウを教えるだけではない!【目次】第1章 女を見極めなさい 観察し考察せよ第2章 もてない男たちへ ここを直しなさい第3章 男たちよ。失敗を恐れるな こう働け第4章
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カントの政治哲学入門
哲学/思想現代においても重要な理念である、自由権、正義と国家、共和主義、国際法と平和について、時代に先駆けたカントの発想をわかりやすく解説する清新な入門書。政治における理念の重要さを語り続けたカントの政治哲学の全体像を、『人倫の形而上学・法論』を軸として、最新の研究成果にもとづき描き出すとともに、歴史的文脈に照らしてカントの著作を読み解き、その現代的意義を説く。【目次】第一章 自由の権利:法のもとでの自由とは何か第二章 社会契約論:国家の設立は義務である第三章 共和主義の理念と制度第四章 永遠平和のために
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災害から家族と自分を守る 「災害心理」の基礎知識【電子版】
社会心理本書は、国内外の学術研究の成果に基づきながら、平易な言葉でわかりやすく災害にかかわる心理と行動を説明。前半の第1章と第2章では、備蓄行動や避難行動などを取り上げながら、「災害発生前後の心理と行動傾向」を説明。後半の第3章から第6章では、過去の災害事例と先行研究の結果を踏まえながら、パニックや略奪などの「災害発生後に発生すると思われている行動」の実態について説明。【目次】PartI 災害発生前後の心理と行動傾向第1章 災害発生前の心理と行動傾向第2章 災害発生後の心理と行動傾向PartII 災害発
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人生を豊かに生きるための7つのトリセツ【電子版】
哲学/思想何をやってもうまくいかず、いつもあれこれ悩んだり、困っていたとき、必ずまわりの人たちが対処法をアドバイスしてくれたり、心の持ち方や行動の仕方についても教えてくれたりした。やがて、自分自身でそれらを1つひとつ解決。本書は、その時々で残した困ったこと・悩んだことと解決策をまとめた。本書が少しでもうまくいくヒント、楽になるヒントになれば今まで1枚1枚書き連ねてきたメモたちも喜ぶ。【目次】第1章 「生きづらさ」の原因を知ろう第2章 自分らしい「幸せ」をイメージしよう第3章 「生きづらさ」を「幸せ」
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人生相談を哲学する
哲学/思想人生相談は人間とは何か? という真理につながる扉。その場しのぎの〈処方箋〉から全力で遠ざかり、正解のない思索へ誘う哲学エッセイ。哲学カフェ、学校授業でとりあげられた話題連載に書下ろしを加え、書籍化!【目次】◆第1部Q1:人を喜ばせる努力ばかりするのはもう嫌です。/Q2:友だちから「いい人であることをアピールしたいんだろ」と言われてボランティアをやめました。他人への優しさも利己的なものだと思うようになりました。(…)*コラム◆第2部Q7:私は哲学が好きですが、哲学者の肩書きに定義はあるのでしょうか
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マザリナード探求 L'Exploration des Mazarinades 【フィックス版】
西洋史一般マザリナードとは17世紀フランスのフロンドの乱(1648-1653)の間に印刷出版された文書で、狭義には時の宰相マザランへの誹謗中傷、広義には内乱の世論形成に関わる約6000種類の政治文書である。本書はその一部が日本でオンライン・デジタル・コーパスとして公開されたことにより可能になった、異なる専門領域(語彙論、記号論、メディア論、政治哲学、社会学、心性史等)の学際的探求による最新の知見である。これらの論考は現代のソーシャルメディア上の言論を考察するうえでも多くの示唆を与えるだろう。【目次】マザラ
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マザリナード探求 L'Exploration des Mazarinades 【リフロー版】
西洋史一般マザリナードとは17世紀フランスのフロンドの乱(1648-1653)の間に印刷出版された文書で、狭義には時の宰相マザランへの誹謗中傷、広義には内乱の世論形成に関わる約6000種類の政治文書である。本書はその一部が日本でオンライン・デジタル・コーパスとして公開されたことにより可能になった、異なる専門領域(語彙論、記号論、メディア論、政治哲学、社会学、心性史等)の学際的探求による最新の知見である。これらの論考は現代のソーシャルメディア上の言論を考察するうえでも多くの示唆を与えるだろう。【目次】マザラ
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サイゴンの昼下がり
文化/民俗1994年初めてベトナムを訪れた。悲惨な戦争の残骸を確かめに行くつもりだった。到着した深夜の闇に包まれたサイゴンはひっそりとしていた。そしてまだ暗い明け方、歓声で目が覚める。街頭の下、喜々として裸足でサーカーを興じる若者たち。そして訪れた朝のベンタイン市場。僕はベトナムが実は豊かな国で有ることを知った。本書(サイゴンの昼下がり)をきっかけに文章も書くようになる。小説「熱を食む裸の果実」講談社。ノンフィクション「ロバート・キャパ最期の日」東京書籍。横木安良夫。【目次】一・サイゴンの昼下がり二・メコ