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羊たちの沈黙は、なぜ続くのか? 私たちの社会と生活を破壊するエリート民主政治と新自由主義
政治過去数十年間に民主政治はかつてないほどに空洞化した。市民の指導理念は政治的に無感覚・無関心な消費活動に変貌した。選挙は、根本的な政治の問題にとって、もはや意味をなさなくなった。重要な政治的決定は、政治・経済エリートによって下される。エリートによる支配がもたらす環境、社会、人間心理への破壊的影響は、ますます我々の社会と生活基盤を脅かしている。本書は、このような教化の仕組みを解き明かし、歴史的底流とともに多方面にわたる心理的洗脳の手法に対して、我々の眼を開いてくれる。【目次】目次序章第一章 なぜ羊た
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このからだが平和をつくる ケアから始まる変革
福祉生命に優劣をつける優生思想も、戦争も根は同じ。「争えない体」を持つ私たちが生きること、それ自体が平和への歩み――。障害当事者として、女性として、親として、果敢に街に出、発言してきた著者が語る車椅子からの平和論。※本書は大月書店刊『このからだが平和をつくる――ケアから始まる変革』の電子書籍版です。【目次】はじめに――「障害」という字と平和1章 重度訪問介護で平和をつくる1 介助とは何か2 介助が制度になるまで3 介助と子ども2章 人類は生き延びられるか1 全ての命が生き延びるために2 差別とは何か
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卸売市場に希望はあるか 青果物流通の未来を考える
流通わが国の食と農は、どうあるべきか――かつてない困難に見舞われる青果物の流通業。2020年に新卸売市場法が施行され、国は卸売市場の運営責任から手を離す荒療治に出た。中央卸売市場や地方卸売市場で営業する卸売業者らは厳しい財務状況下にあり、縁の下の力持ちとして国民の食生活を土台から支えてきた卸売市場の存続が危ぶまれている。日本農業新聞の記者として青果物卸売市場や関係者を取材して歩いた著者が装飾せず現場を描き、卸売市場の役割を問い直し未来への方策を提言する。◎卸売市場、農協関係者必読!【目次】 はじめに
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僕らは「きょうだい」で起業する 自閉の画家・太田宏介と僕
開業/転職/就職大手企業から脱サラ起業する勇気をくれたのは、 自閉の画家・弟の宏介でした── 障がいのある子、きょうだいを持つすべての方へ 「起業」という道を歩んだ二人のものがたり 【目次】 【発刊に寄せて】弟とアートに対する愛と葛藤(東京工業大学デザイン学科教授 福島治) 第1章 障がいのある「きょうだい」を持って 第2章 弟の変化と、自身の変化 第3章 脱サラ起業 第4章 事業を軌道にのせるまで 第5章 絵を売るのではなく、感動を売る 第6章 全国の「きょうだい」たちへ 【寄稿】
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すぐわかる 中小企業の管理会計「活用術」
会計/税務資格いま「管理会計スキル」が中小企業で注目を集めています。管理会計スキルがあれば、経営者に会社の経営戦略についてこれまで以上に価値ある情報を提供できるようになるだけでなく、経理の分野で他者と差別化できる強力な武器となるからです。本書は、経理の知識を活用することで中小企業で管理会計を実務に活かす方法について図や表を多用し、わかりやすく解説しています。本書を読めば、中小企業の経理パーソンが持つべき管理会計の知識を一通り身につけることができます。【目次】第1章 こんなに役立つ管理会計スキル第2章 導入偏
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POSSE vol.52
社会問題[特 集]奨学金を帳消しに! 立ち上がる借金世代小島庸平/岩重佳治/アストラ・テイラー奨学金帳消しプロジェクトメンバー座談会[ミニ企画]『貧困理論入門』刊行記念 反貧困の理論と運動をアップデートせよ 喜田崇之×志賀信夫×渡辺寛人 [巻頭インタビュー]キア・ミルバーン【目次】巻頭インタビューパンデミックとジェネレーション・レフトキア・ミルバーン特集 奨学金を帳消しに! 立ち上がる借金世代「サラ金」化する奨学金/小島庸平自己破産は権利!/岩重佳治立ち上がる借金世代/岩本菜々奨学金帳消しプロジェクトメ
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《あいうえお》で綴る できたらいいな
自己啓発人生を豊かに生きるための知恵や習慣や行動が《あいうえお順》で纏められた本です。後半は人生を渡るアイデアを五七五でスッキリとカルタ風に紹介しています。例えば:最高の ライバルそれは 私自身/ブランドに いつか自分が なりたいな/どれからを 優先するか 勝負どこ 等皆様の人生の一つの助力としてご活用頂ければ幸いです。【目次】
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なぜ基地と貧困は沖縄に集中するのか? 本土優先、沖縄劣後の構造
政治「本土復帰」から50年を経てもなお、いまだに基地と貧困が集中している沖縄。安全保障のためには基地の集中は仕方ないという、一方的な主張に加え、近年、沖縄の貧困問題は、沖縄の人びとの文化や性質に原因があるとする自己責任論が増えてきた。本書では、このような主張に対して真正面から対峙する。沖縄の基地問題と貧困問題に共通する原因として、「本土優先―沖縄劣後」という差別構造によりつくられた「自由の不平等」に焦点をあて、基地と貧困の公正で民主的な一体的解決をめざす提案の書。【目次】第1章/貧困問題と基地問題を
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貧困理論入門 連帯による自由の平等
福祉貧困とは何だろうか?本書では、ブース、ラウントリーらの貧困調査による「絶対的貧困」からはじまり、べヴァリッジの社会保障論を経由して、タウンゼントの「相対的貧困」、EUの「社会的排除」へといたる、「貧困概念」の歴史的な拡大過程を追いながら、貧困対策の理論的核心を探っていく。貧困研究で期待の若手が、資本主義における階級と階層の両概念に改めて光をあてつつ「貧困理論」を基礎から解説する初の入門書。【目次】[第1章] 「貧困」とは何か――諸概念の整理[第2章] 絶対的貧困理論[第3章] 相対的貧困理論[第
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生きられた障害 障害のある人が、妊娠、出生前検査、親や子どもについて、語ったこと
福祉「親が出生前検査を受けていたら、この私は、生まれてこなかったかもしれない?」―― 「障害」のある女性は、妊娠や出産、自分の親や、出生前検査について、何を思ってきたのか。「障害」のある男性は、パートナーの妊娠や出産に何を思ったか。 また、「障害」のある彼ら彼女らは、胎児の「障害」や「疾病」を「知る」ための医療技術を使える社会について、どのように考えているのか。 「障害に気づいた経験」「障害があること」「治ること」「女性であること」などをめぐる、一人ひとりの語りに耳を澄ませ、共に考える。【目次】序