書影

「能力」の生きづらさをほぐす

勅使川原真衣 社会問題 2200円

販売終了

作品説明

現職では「優秀」、前職では「使えないやつ」現象はなぜ生まれるの? 移ろいがちな他人の評価が、生きづらさを生み出す能力社会。その実態を教育社会学と組織開発の視点でときほぐし、他者とより良く生きる方法を模索する。
「行きすぎた能力社会じゃ、幼い子どもを残して死にきれない!」
ガン闘病中の著者が贈る、まさかのストーリー。
――ときは、2037年。急降下した上司の評価で病める息子を救うため、死んだはずの母さんがやってきた!?
執筆に伴走した、磯野真穂さん(人類学者)も言葉を寄せる。

【目次】
はじめに
プロローグ 母さん、僕は仕事のできない、能力のないやつですか? 
第1話 能力の乱高下
第2話 能力の化けの皮剝がし―教育社会学ことはじめ
第3話 不穏な「求める能力」―尖るのを止めた大学
第4話 能力の泥沼―誰も知らない本当の私
第5話 求ム、能力屋さん―人材開発業界の価値
第6話 爆売れ・リーダーシップ―「能力」が売れるカラクリ①
第7話 止まらぬ進化と深化―「能力」が売れるカラクリ②
第8話 問題はあなたのメンタル―能力開発の行き着く先
第9話 葛藤をなくさない―母から子へ
エピローグ 母さん、ふつうでない私は幸せになれますか?
伴走者からの言葉 磯野真穂
おわりに

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発売日:2023/03/28
出版社:どく社

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