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ジャパニメーションの成熟と喪失 宮崎駿とその子どもたち
芸能/美術一般転換点たる「もののけ姫」以降、時代の困難と「大人」としての責任を作品の中で問い続けた宮崎駿。その「子ども」としての新海誠、庵野秀明、細田守ら新世代の作家の作品群を横断的に批評し、現代日本における「成熟」を問う。【推薦】中島岳志(政治学者、『「リベラル保守」宣言』ほか)【目次】I 大人になるための宮崎駿論――『もののけ姫』と『耳をすませば』1 「大人の仕事」としての『もののけ姫』2 『耳をすませば』に背中を押されれば3 『もののけ姫』の成熟と喪失II はじまりの宮崎駿――『風立ちぬ』論III オト
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ShINC.MAGAZINE-D/02
写真一般ShINC.MAGAZINE-D創刊第2号 立木義浩が高解像度カメラで東寺を撮影した「東寺遍照」はマイクロソフトのDeep Zoomで1億画素の画像を拡大して見ることができます。今号から連載が始まった加藤正樹のMind Treeは「スタンリー・キューブリック」。小学校から学校をサボっていた少年が世界の映画監督になるまでの知られざるエピソードを紹介しています。他、田口まき「秘密の庭」/ ShINC.Finds:遠藤文香「カムイ・モシリ」ShINC.Thinksは「写真集のマーケッティング」について
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江戸の風
芸能「江戸の風」って何だろう。「便利」でなく、そこに吹いてくる「風」を大事に。「文明」より「文化」を大事に。そして勝手に生きな。難しいよ。(本文より)[本書の特徴]1 若い世代に伝えるため、ネット上での動画配信を前提に語られた「談志哲学」です。2 気管切開によって声を失う直前、2011年1月~2月に撮影された映像の初書籍化です(2011年3月気管切開、同年11月逝去)。3 名言「落語とは、人間の業の肯定である」から40年を経て、最晩年に言及した「江戸の風」という概念。このテーマを語りこんだ唯一の記録
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談志が遺した落語論
芸能気管切開で声を失う1時間前まで落語をしゃべり、意識を失う1ヵ月前まで 病床で仕事を続けた「落語を最後まで愛し抜いた落語家」立川談志。絶頂期から亡くなる1年前までのおよそ10年間、日記のように書きとめた言説の断片が存在する。それらを初公開写真とともにまとめた拾遺集。本書には立川談志出演の動画が付属しています。【目次】第一章:哲学―現代と落語、人間と落語第二章:分解―落語の主題、志ん生、イリュージョン第三章:継承―芸の伝承、弟子、落語立川流第四章:師とライバル―小さん、志ん朝第五章:己―客と談志、落
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伊丹万作とその系譜 異才たちの日本映画史
映画『赤西蠣太』『無法松の一生』『国士無双』などの名作を産み出した映画作家・伊丹万作を軸に志賀直哉、小津安二郞、黒澤明、橋本忍、竹内浩三、野上照代、山田洋次ら、伊丹の周辺をめぐる人間模様を描きだす、異色の日本映画史。【目次】第一章 竹内浩三「骨のうたう」――戦死二三歳第二章 西の竹内、東の野上照代第三章 竹内はなぜ伊丹万作の門を叩いたか第四章 伊丹から橋本忍へ第五章 黒澤明と映画人の戦争責任第六章 志賀直哉『赤西蠣太』の映画化第七章 志賀から小津安二郞へ第八章 山田洋次と伊丹『無法松の一生』、そして
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山田洋次と寅さんの世界 困難な時代を見すえた希望の映画論
映画『男はつらいよ』という映画は、無縁社会、自殺社会、そして3・11などの困難な時代に、ひとつの希望を与えてくれるものであり、映画が社会と時代に対して、なんらかの力をもちうることを教えてくれる。【目次】第1章 解放された空間「とらや」第2章 小津安二郎を受け継ぐ山田第3章 『男はつらいよ』は《仮題》だった!第4章 大ヒット――リリー、そして吉永小百合も登場第5章 下町こそ故郷第6章 愛の変貌第7章 おさきにどうぞ第8章 『釣りバカ日誌』と寅さん第9章 無縁社会に抗して生きる寅
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Distance わたしの#stayhome日記
絵画/作品集2020年4月の緊急事態宣言以降、ソーシャルディスタンスが当たり前になっていく人々の様子、街の様子を、丁寧に、静かに描き続けた今日マチ子さん。頑張る人にそっと寄り添うような視点で描かれた一冊です。漫画家・今日マチ子さんの想いが詰まった1年間の日記のような作品集。【目次】◆April 20204/7 7都道府県に緊急事態宣言「人の接触 最低7割極力8割削減を」4/11 国内の1日の感染者数多数の700人超4/16 緊急事態宣言全国に拡大◆May 20205/4 政府「緊急事態宣言」5月31日まで延
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木石の詩
写真一般新山清は旭光学(アサヒペンタックス)で東京サービスセンター所長を務めアマチュアカメラマンの指導していた。1969年5月13日、指導の帰りに目黒駅近くで精神異常者の兇刃に倒れて急逝する。この写真集『木石の詩』は新山と親しかった友人らによって作られた遺作集でその選者は浜谷浩、植田正治、縁川洋一、鈴木八郎と言った60年代を代表する写真家達が名を連ね、新山清の交友関係の広さが窺われる。(編集・デジタライズ:五味彬)【目次】語りつくしたかった新山さん岩間倶久新山君の憶い出 植田正治新山さんを偲ぶ魚住励新山
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「チリに行こう!」と、マリアが言った。 South America
写真一般チリ、ボリビア、ペルー、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチンを巡る女子二人の旅。写真集であると同時に、それぞれの国で体験したエピソードがふんだんに盛り込まれている旅行記でもある。横木安良夫がプロデュースした写真集を五味彬がデジタル化。巻末に作者が撮影した都市をGoogle Earthで見る事ができる。【目次】「チリに行こう!」と、マリアが言った。 日本を発つ日チリ滞在1日目チリの市場で買い物アパートでのトラブルチリでの洗濯サンティアゴ散策出会いは突然に美人の苦労チリでは『ドン・キホーテ』が必読書
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ShINC.MAGAZINE-D/01
写真一般ShINC.MAGAZINE-D 創刊号 特集:主観写真 新山清Talking About: 立木義浩が語る土門拳、石元康博、堀内誠一、山岸章二 / 横木安良夫語る立木義浩のスナップ写真。デジタル写真雑誌。編集 五味彬 シンク出版(刊)ShINC【目次】ShINC.MAGAZINE/01Return To Subjective PhotographyKiyoshi Niiyama新山清 Biography 1911年-1969年ShINC… 堀内さんついて聞かせてください。ShINC… 最初の仕