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カミュとヴェイユ 信仰と愛をめぐって
エッセイヴェイユとカミュの関係は微妙で難しい、だから面白い。ヴェイユの死後、彼女が書き残していた原稿をカミュが読みその意義を認めて、ヴェイユを世に紹介する労をとったのである。我々はカミュのヴェイユ理解と評価を知ることができる。しかし、ヴェイユはカミュを知らないし、彼女のカミュ理解・カミュ評価を直接に知ることはできない。それでも、我々はヴェイユの事績・ヴェイユのテストの中に彼女のカミュ評価を推測することはできるであろう。【目次】第1部第1章人間のいない自然-カミュの原点-第2章不条理の倫理と神の拒否第3章
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月刊 ココア共和国 2020年8月号
詩/短歌/俳句毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた、素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされます。受賞者は来年3月に発表されます。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、一倉宏、うざとなおこ、クマガイコウキ、鈴木そよか、水月りのの7名。投稿詩傑作集として32名、投稿詩佳作集として126名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努めます。【目
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戦争取材と自己責任
エッセイ著者の安田と藤原はともに紛争地を専門とするジャーナリストであり、友人関係にある。3年4か月にわたってシリアの武装組織に拘束されていた安田は、「身代金が支払われた」というデマや自己責任論によって容赦ないバッシングを受け、現在も「出国禁止」状態が続いている。一方の藤原は、安田の安否を気遣い、トルコにも足を運び、情報収集に奔走した。本書のための語り下ろし(対談)と書き下ろしで構成。【目次】はじめに 不寛容な社会で第一章 解放までの三年四か月第二章 紛争地のリアル第三章 現在につながったできごと第
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日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?
エッセイ児童虐待の相談件数はこの25年間で100倍に増え、5日に1人の割合で虐待によって子どもが命を落としています。少子化を憂える一方で、子どもの人権や命が軽んじられている、それが今の日本の現状です。本書は、親に書いた手紙という形式によって、当事者の過酷な親子関係を世に伝え、子どもの人権が守られない日本の現状に100石を投じます。【目次】はじめに―不当ながまんを強いられる子どもたち Ⅰ 気づく私にも意志があるいけにえプレゼントはゴミ箱に見えないんだよ衣食住の権力者 ほかⅡ 戦うできるなら惨殺したいサンタ
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法王フランシスコの「核なき世界」
エッセイ「声の大きな人の声」を伝える意味は何だろうか。そんな思いを抱きつつ法王訪日に同行した記者はやがて、法王の行動や発言に心が動かされていく。唯一の被爆国である日本でさえ、「核廃絶」に対する諦観や無関心が漂っている。そんななか、ローマ法王フランシスコは長崎と広島を訪れ、核なき世界は「実現できる」と明言し、「使用」のみならず「保有」をも明確に非難した。法王はなぜいま、訪日を強く望み、被爆地に足を運んだのか。その背景と意味は何だったのか。【目次】第一章 訪日にかける意気込み第二章 欧州中心主義からの脱却第
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自己矛盾劇場
エッセイ「あの人は、人の〈批判〉ばかりしている」という〈批判〉、これが自己矛盾です。世の中に苛立ちと不毛な争いをもたらす大きな原因の一つがこの人間心理の負の側面であり、インターネットやSNSの発展によって表舞台にあふれるように出てきています。「自己矛盾」が生まれる心理の歪みと社会との関係を身近な事例を取り上げながら模式・可視化します。本書の目的は、知の構造を見据えつつ自分自身と対峙するための思考法を提案すること。メタ認知への扉を開く格好のテキストです。-「はじめに」より【目次】モグラ劇場(四コマ漫画)第
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「無理」の構造
文学努力が報われず、抵抗が無駄に終わるのはなぜか。本書では、「世の中」と「頭の中」の関係を明らかにし、閉塞感や苛立ちの原因に迫ります。抵抗が無駄に終わる原因の一つは、「自然な流れや法則に逆らっている」ことにあります。つまりどこかに「無理」があるということなのでしょう。本書では、読者の頭の中の「コペルニクス的転回」に挑戦します。―「まえがき」より本書のタイトル、〈「無理」の構造〉は、〈理(ことわり)なきことのしくみ〉、あるいは〈理不尽さのメカニズム〉です。【目次】第1章 錯覚の積み重ねと「三つの非対称
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やわらかな知性 認知科学が挑む落語の神秘
エッセイ落語はなぜ、こんなに面白い?落研出身の認知科学者は、その答えを探すため、前人未踏の研究分野に飛びこんだ。落語を知らない「論文の査読者」を納得させた独創的な仮説と実証実験。名人の口演分析から見えてきたメタ・コミュニケーション。認知科学による落語研究、初の書籍化。【目次】序 章 認知科学はいかにして落語を捉えるか第一章 巧妙な「状況モデル」と微細構造第二章 「遊びのフレーム」とメタ・コミュニケーション第三章 「まばたき同期」という糸口第四章 「落語学」という企て終 章 落語はだれがどのように研究して
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月刊 ココア共和国 2020年7月号
詩/短歌/俳句毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた、素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされます。受賞者は来年3月に発表されます。 今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、クマガイコウキ、倉田めば、幸原水菜、鈴木そよか、宮尾節子の7名。投稿詩傑作集として31名、投稿詩佳作集として121名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努めます。【
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クラスメイツ〈後期〉
エッセイ日本のYA文学をきりひらいてきた森絵都が、直木賞受賞後はじめて描く中学生群像。中学1年生24人のクラスメイトたち、その1人1人を主人公にした24のストーリーで思春期の1年間を描いた連作短編集の2作目。うれしい出会いや、ささいなきっかけの仲違い、初めての恋のときめきや、仲間はずれの不安、自意識過剰の恥ずかしさや、通じあった気持ちのあたたかさ。子どもじゃないけど大人でもない、そんな特別な時間の中にいる中学生たちの1年間。だれもが身にしみるリアルさを、シリアスなのに笑えて、コミカルなのにしみじみとした