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ドラネコまじんのボタン ミッチの道ばたコレクション
文学なんでもあつめるのがすきなミッチがある日、ひろったのはねこのかおが かいてある ちいさな ボタン。ふくにつけて こすってみたら ドラねこまじんが あらわれた!コレクションが ふしぎをまきおこす シリーズ第2弾
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曹操 卑劣なる聖人 第四巻
歴史/時代小説第4巻では、兗州で失地回復した曹操が、さらなる飛躍を期して皇帝を奉迎し諸侯に令していく。また、孔融や禰衡に刃向かわれるも、百官を統べて政を執る。 曹操41歳から43歳、建安元年から三年(西暦196年から198年)までが描かれる。 袁紹、袁術、劉備、呂布、張繡、劉表、荀彧、郭嘉、献帝はもちろんのこと、董昭、荀攸、夏侯惇、曹昂、許褚、典韋、孔融、禰衡、陳登らが登場する。 【目次】 第一章 皇帝奉迎の決意を固める 第二章 豫州奪還 第三章 皇帝を謀り拐かす 第四章 大権を握り、劉備を
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カンカラ鳴らして、政治を「演歌」する
エッセイ「オッペケペッポー ペッポッポー」「ア、ノンキだね」「ヨワッタネ 生活戦線異状あり」「演歌」とは、明治・大正期に流行した「演説歌」。面白おかしい詞を織り交ぜながら、時の権力や世相を風刺する。政府批判・演説が弾圧された時代、「それならば歌で」と街頭で高らかに歌いあげる演歌師が現れた。その草分けである添田啞蟬坊の流れをくむ現代唯一の演歌師・岡大介20年の記録。1978年生まれの岡は、寄席で、ホールで、「流し」として居酒屋で、そして山谷や西成などの労働者の街で歌い続けている。岡大介「演歌」動画付き!【
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GENTLE RAIN <矢代俊一シリーズ9>
ボーイズラブ新興宗教団体頌霊教団とのトラブルから突如失踪した金井恭平。そして、最愛の人を失い失意のうちにあった矢代俊一だが、その俊一にも教団の魔手は迫る。俊一に横恋慕するカメラマン渥美の常軌を逸した求愛に心身共に痛めつけられ隙を見せた俊一はあやうく拉致されかけ、陰ながら見守っていた黒田の出現で事なきを得たものの、さらに長野ツアー中に襲われて勝又英二は重症を負い全国ツアー中の矢代俊一バンドはドラムに急遽代役を立てる事態にすらなってしまうのだった! 矢代俊一シリーズ第9巻。
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鍵盤のことば
詩/短歌/俳句夜明けが、雨が、そして音楽が――言葉になる瞬間を見に行こう。〈あなた〉と深く、指をからめて。(黒瀬珂瀾)【5首】あなただれ、黄昏。おまへだれ、雪崩。浮世草子をうしろから読む言葉なるもののからだに棲むかぎり祈りの部屋は保たれてゐる改札までつないでゐてねオクトーバー・フールと唱へてはだめですよつけまつげ冷たく濡れて街灯りはまばたきのたび更新される鍵盤は押せば鳴るもの鍵盤は発語するのに適訳がない【目次】はるしおんかみなりのやうに明るいあきつ、火の島、さびしさの森降り得ない雪せかいにきすを石ころのやうに
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工場
詩/短歌/俳句知性を持った感情が生み出す言葉は強く、やさしい。そっと鷲摑みされた工場と家庭の現場。「心の花」から今、二人目の石川不二子が生まれた。(藤島秀憲)【5首】女でも背中に腰に汗をかくごまかしきかぬ作業着の色実験室の壁にこぶしの跡があり悔しい時にそっと重ねる鈍色のスクリューパーツをひとつずつブラシでこする子の歯のように夕暮れの砂場を掘れば少しずつ獣の手足になる息子たち教材として触られてカブトムシ脚を一本どこかに落とす【目次】作業着の色フレコン安全靴鉄の音3Lのズボン小湊線きっと他人であったシャボン玉無影
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書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリベスト2011-2020
エッセイ書評七福神編著 (川出正樹 北上次郎 酒井貞道 霜月蒼 杉江松恋 千街晶之 吉野仁)おれたちはこの翻訳ミステリーが好きなんだ!翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人によるミステリ好きのための書評本。この本を読めばミステリがもっと好きになる!?読んでも読んでも読み切れない!七福神各位の気持ちを勝手に代弁するとそんなことになるのではないかと思う。本当におもしろい作品ばかり出るんだもの。(あとがきより)スティーヴン・キング、ピエール・ルメートル、ジョー・ネスボ 等520作品収載‼【目次】まえがき20
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そら耳のつづきを
詩/短歌/俳句現代川柳は《現在》の破片である──。川柳の伝統を批判的に受け継ぐ現代川柳作家による480句。『はじめまして現代川柳』でも注目された著者の待望の第一句集。【収録句】マグカップで壊せるような朝じゃないそら耳のつづきを散っていくガラス最初が運、途中は夢でいいですねガラス屋の軽トラの荷台のデュシャン君が袖ふる愛をガシガシ消すために足もとはNIKE行き交う年もまたヒロシマにダーツふわっと散る光神よ神よ砂ずりがまだ来てませんね漱石のちょっと発熱ちょっと死後【目次】1 イカロスの罠2 ヘルタースケルター3 仮
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まばたきで消えていく
詩/短歌/俳句命の際の歌が胸を突く 残酷すぎるこの世だけれど、人間を知りたいと心から願っている。肝を据えて見つめ直す愛おしい日々。(東直子)【5首】寝ころんであなたと話す夢をみた 夏で畳で夕暮れだったこれは異性のための表情(待って)(もう行こうよ)(わたしたちでいたいよ)生まれ変わったら台風になりたいねってそれからは溶ける氷をみてたいつまでも少女でいてとコンタクトレンズを踏みつぶすような祈り煙草入り缶チューハイが倒れてる ふたりはふつうに暮らしましたでした【目次】Ⅰそのみずうみに浮かぶものたち夏が終わったら起
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月刊 ココア共和国 2021年7月号
詩/短歌/俳句毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、城戸朱理、クマガイコウキ、谷川俊太郎、能美政通、半田一緒、真土もく、八城裕貴の9名。投稿詩傑作集として45名、佳作集には106名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努めます。【目次