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グリム ドイツ伝説集 下巻
外国文学200年の時を超えて甦る—グリム兄弟の壮大なる企て! 民族と歴史の襞に分け入る試行 完全新訳による585篇と関連地図を収録グリム兄弟によって企図されたこの試みには、大きく分けて土地と結びついた伝説を集めた【上巻】と歴史と結びついた伝説を集めた【下巻】の中に585篇に及ぶ膨大な伝説が集められている。個別には、小人、巨人、山の精、家の精、水妖、魔女、妖精、王子、夢魔、竜、人狼、滅んだ城等にまつわる多種多彩な伝説が全篇にちりばめられている【目次】下巻では伝説364〜585などを収録する
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グリム ドイツ伝説集 上巻
外国文学200年の時を超えて甦る—グリム兄弟の壮大なる企て! 民族と歴史の襞に分け入る試行 完全新訳による585篇と関連地図を収録グリム兄弟によって企図されたこの試みには、大きく分けて土地と結びついた伝説を集めた【上巻】と歴史と結びついた伝説を集めた【下巻】の中に585篇に及ぶ膨大な伝説が集められている。個別には、小人、巨人、山の精、家の精、水妖、魔女、妖精、王子、夢魔、竜、人狼、滅んだ城等にまつわる多種多彩な伝説が全篇にちりばめられている【目次】上巻では伝説1〜363までを収録する
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笙野頼子発禁小説集
文学発禁作家になった。「何も変な事も書いていない」「自分が女である事を、医学、科学、唯物論、現実を守るために書いた」多くの校閲を経て現行法遵守の下で書かれた難病、貧乏、裁判、糾弾の身辺報告。【目次】偽物汚涜前書き 発禁作家になった理由?女性文学は発禁文学なのか?九月の白い薔薇 ―ヘイトカウンター返信を、待っていた引きこもりてコロナ書く #StayHomeButNotSilent難病貧乏裁判糾弾/プラチナを売る質屋七回ワクチン二回古酒老猫古時計老婆ハイパーカレンダー1984初出一覧
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出来事
文学きれいごとを吹き飛ばす圧倒的描写力によって日常世界がめくれあがる。見慣れたはずの外界が何かおかしい。人間の嘘がべろりと浮かび上がる。人間とは何ものか。一見そうは思えないが本書は脳と文明の虚妄(でっちあげ)をあばく恐るべき哲学小説である。【目次】偽物汚涜化け物おみやげろ宇宙温泉チク文脈感染異変ホンモノの波レナの記憶紙世界了解と再適応
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Y字橋
文学約束。刻。記憶。澱……。 忘却の淵から濾過されてくるものは苦く、また愛おしい。歳月に隠された傷から、生きて在ることの秘密が明かされる。こんな大人の小説は、佐藤洋二郎氏にしか書けない。 (小説家・藤沢周)【目次】Y字橋瀞光虹ガスマスク男かさぶた初出一覧あとがき
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ふしぎ駄菓子屋 銭天堂18
文学駄菓子の商品会議で、企画が出なくなった招き猫たちに、紅子は過去の思い出を語りはじめる。なにかアイデアの参考になるかもしれないからだ。紅子はそのむかし、行商スタイルで、ひとり駄菓子を売っていた。この巻では、エピソードごとに、その時代の紅子の思い出が語られる。・妖刀糖(戦国時代)・舌鼓(江戸時代)・写し柿(江戸時代)・夢あめ(大正時代)・育て手(昭和 高度成長期)・景気ケーキ(昭和 バブル期)最終話は、紅子と墨丸の出会い、銭天堂のお店をかまえるまでを描く。
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イマジナシオン
詩/短歌/俳句言葉で世界が変形する。不思議な日常なのか、リアルな非日常なのか、穏やかな刺激がどこまでも続いてゆく。短歌が魔法だったことを思い出してしまう。─山田航【5首】いずれ夜に還る予約のようである生まれついての痣すみれ色花びらがひとつ車内に落ちていて誰を乗せたの始発のメトロ手のひらの川をなぞれば思い出すきみと溺れたのはこのあたりおふたり様ですかとピースで告げられてピースで返す、世界が好きだ海の日の一万年後は海の日と未来を信じ続けるiPhone【目次】Ⅰ仮想上の観覧車一生分の虹を見ていた転生譚この世の次のⅡ
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エモーショナルきりん大全
詩/短歌/俳句上篠翔の短歌の特徴はスピードである。そして、スピード感とスピードとはちがう。スピード感はスタイルであり、スピードは本質だ。口語のスピードの快感を存分に味わってほしい。─藤原龍一郎【5首】アリス お茶もういいよ アリス 泣かないで 薇ほどけば春が終わるよっこ って何 生きあいっこするわたしたち朝から氷くちうつしてく能あるきりんは首を隠す んなわけねーだろ剝きだして生きていくんだ光の荒野花みたい、それはやさしい揶揄でしたいいよ花ならお墓に似合う【目次】Ⅰ ‐花曜日編‐ ‐夏の魔物編‐ ‐水没都市編
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君が走っていったんだろう
詩/短歌/俳句1000年たっても青春である視界が開ける。いつもの世界が新しくなる。若い世代の生きづらさに寄り添う歌。─千葉聡【5首】目を閉じた人から順に夏になる光の中で君に出会った海だってあなたが言えばそうだろう涙と言えばそうなんだろう雨に会うそのためだけに作られた傘を広げて君を待ってる花にルビをふるように降る雨、雨の名前は誰にも分からないけど「幸せに暮らしましたが死にました。けれど死ぬまで幸せでした」【目次】いつ見ても今が見えない真夏の背骨もし俺がBreathless青の温度天才児たち顔真冬の星座そうだね
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ショート・ショート・ヘアー
詩/短歌/俳句生まれたての感情を奏でるかけがえのない瞬間を軽やかに閉じ込めた歌の数々。日常と非日常と切なさと幸福が、渾然一体となって輝く。─東 直子【5首】旅客機の窓はきらめくそれぞれのパーパス・オブ・ユア・ヴィジットをのせ君の背にロールシャッハが咲いていてそれでも好きと思えたら夏スーパーで出くわすような気まずさと夜の校舎のような嬉しさ日々のバカ 開きっぱなしの踏切でほとぼりが過ぎ去るのを待ってサササドリと母が呼んでる鳥がいてたぶんこれだな、サササと走る【目次】タクトをふるうあいもかわらず恋人上京編ADV