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ドキュメント ひとりが要介護になるとき。 単身老後に「在宅」は大丈夫ですか!?
社会問題「おひとりさまの老後」は甘くない。情報・お金(資産)・健康・人間関係が乏しい一般庶民が高齢ひとり暮らしで介護が必要になったら、誰が面倒見てくれるのか、経済的にもつのか。広がる社会不安を背景に、制度と実態を探る。【目次】序 ひとりで「在宅」はダメですか第一章 単身で老いるときに第二章 孤立しない、孤立させない第三章 いかに「要介護」を少なくするか第四章 単身化と在宅と地域包括システムと第五章 鼎談 単身化と在宅介護 斎藤磐根・矢部広明・山口慶恵
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ドキュメント「みなさまのNHK」 公共放送の原点から
社会問題グリコ・森永事件、北朝鮮残留孤児、昭和天皇逝去などNHK報道番組制作のなかで体感した、「公共放送」が大きく変質しはじめた1980年代を捉え返す。コミュニティFMなど新たな放送を担う市民メディアについても言及、公共放送とは何かを問う。【目次】はじめにⅠ NHKで何が起こったか?第1章 劇場型犯罪のピエロとなって第2章 情報商品になったドキュメンタリー第3章 NHK民営化未遂事件第4章 「女は何を食ってるんだろう?」Ⅱ 内なる権力と報道番組の吃水線第5章 「その取材を中止せよ」第6章 ピョンヤンの再
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日中は異文化だから面白い 言語と文化のプロたちが綴るエッセイ集
中国語中国語教育の第一人者たちの、言葉を軸にして日中文化コミュニケーションの楽しさを詳解する。中国語解説も交えたまさに中国語学習者には必須の本。編著者の相原茂をはじめとして岸弘子、張娜、費燕、芳沢ひろ子、佐藤嘉江子、三好理佳、蘇紅、白根肇、塚越千史、楊華、郭雲輝、森中野枝、河村雅子、川名理恵、野原靖久、Huang Wantingのバイリンガルとして活躍する著者陣が楽しく中国語と中国文化を解説する。【目次】はじめに第一部 言語論第二部 文化論
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野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想
エッセイ本書には、平成史を彩った数多のスター、政治家などが次から次へと登場する。オウム真理教事件をはじめ日本社会を震撼させた大事件を描く際の臨場感も圧巻。また、編集長として戦友のように付き合った名物記者たちを活写する筆致は深い感動を呼ぶ。著者にとっては、「有名無名」より、「人間」一人ひとりに焦点を絞ることが何よりも大事なのだ。同時代を生きてきた誰もが自らの来し方を想起できる点も本書の大きな魅力である。【目次】プロローグ 引っ込み思案だった高校時代とバーテンダー稼業第1章 講談社の黄金時代第2章 フライデ
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ビバ! インクルージョン 私が療育・特別支援教育の伝道師にならなかったワケ
エッセイ同じ水頭症の障害をもって生まれながら、療育→特別支援教育の“障害児専用コース”を突き進んだ長女と、ゼロ歳から保育園、校区の小・中学校学に学ぶ長男。二種類の“義務教育”を保護者として経験した辿りついた結論は。障害のある人を「私たちとは違う環境でないと生きていけない人たち」と場を分け、交じわる可能性を摘むことこそ差別であることを、2人の子どもの成長とともに親が気付き、自己変革をとげていく過程を描いた痛快エッセイ!【目次】はじめに~「彼ら」と「私たち」第一章 子育てと介助・介護を仕分けする~母親元年
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ふたりぱぱ ゲイカップル、代理母出産(サロガシー)の旅に出る
一般教養スウェーデン人男性と同性婚をしたみっつんの人気ブログ『ふたりぱぱ』の連載「サロガシーの旅」の書籍化。ゲイが子どもを持ちたい時、ゲイが子どもを授かる方法、サロガシー(代理母出産)のプロセスなど、ゲイカップルが子どもを授かるまでの“旅”をリアルに語るエッセイ。みっつんのまっすぐで慎重な言葉が、「母性、父性ってなんだろう?」「子どもを持ちたい気持ちに性別や家族のかたちは関係ない」、そんな気持ちにさせてくれる。東ちづるさん推薦!【目次】まえがきStep1 旅の準備は知識と情報の荷造りから[コラム1]「グ
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三角寛「サンカ小説」の誕生
文化/民俗「説教強盗」「満州事変」「2.26事件」。三角寛は朝日新聞の事件記者から、その後『婦人サロン』『オール読物』等でサンカ小説家として、一世を風靡する流行作家に。彼の作品から、戦争とテロによって崩壊にいたる戦中の日本精神史を探る。「三角寛サンカ選集」全15巻(小社刊)で平成のサンカブームを喚起した。船戸与一氏推薦。【目次】はじめに序章 池袋・人生坐の「日の丸」第一章 疑惑の朝日新聞記者「三浦守」第二章 説教強盗の暗躍と昭和天皇の即位大礼第三章 岩の坂貰い子殺し事件の謎と『婦人サロン』第四章 浜口雄幸
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夢みる名古屋 ユートピア空間の形成史
日本地理名古屋という都市を論じる書の決定版!名古屋をテーマにしながら、たんなるご当地本ではない、非常に大きなスケールで名古屋が論じられ検討されている。ういろう? 味噌カツ? シャチホコ? 名古屋城? よそ者に閉鎖的? 名古屋といえばこんなイメージだが、こういったブツやらなにやらのイメージからあえてはなれ、現代思想を道具としてもちい、名古屋という都市の形成過程を歴史的に追うことで、名古屋という都市空間の一般的な性格を導き出す。改めて、名古屋、ひいては都市一般を考える上で必須の一冊。【目次】第一章 1918
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ヒロインたちの聖書ものがたり キリスト教は女性をどう語ってきたか
宗教/キリスト教旧約聖書・新約聖書に登場する40人以上の女性たちの生き方を、聖書学の最新の知見をふまえながら、ジェンダーの視点から読み解く意欲作。それぞれの時代の制約のなかで、機知と機転によってたくましく生き延びた女性もいれば、権力や社会に屈して失意のうちに生を終えた女性もいる。そうしたヒロインたちの躍動する姿を生き生きと現代によみがえらせることによって、聖書全体の流れと歴史を俯瞰しようというのが本書の狙いである。何度チャレンジしても聖書を読みつづけられなかった方も本書で聖書に魅了されること間違いありません。【
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アーネスト・サトウと倒幕の時代
日本史一般幕末から明治にかけて日本に滞在した英国の外交官、アーネスト・サトウ。世界史上、相手国に喰い込んだ外交官は数多くいれど、対立する両者と密な関係を築き、相手国の歴史に深刻な影響を与えた外交官はアーネスト・サトウを措いて他にいたであろうか。なにしろ幕府を支援していた英国を薩長の側に付かせ、日本の政治体制を大きく変えてしまったのだから。これまで日の当たらなかった一次史料を駆使し、アーネスト・サトウを論じた書であるが、江戸城無血開城へのイギリスの影響など、英国策からみた維新史は瞠目に値するものがある。【目