作品数:24作品
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  • カズオの書影 756円 2016/12/28

    カズオ

    永井愛 演劇

    二つの家庭に起きた事件を登場人物全て女優二人だけで演じ分け、話題になった舞台。頭の薄くなった銀行マンの父親を演じたかと思うと、不倫に悩むその妻になり、ませた小学生を演じたかと思うと、嫁のすることに目を光らせる嫌みな祖母になる。着替えの回数、50数回! 預金獲得に奔走する父親たちや、不倫やアルコールや宗教に走る母親たち。それをクールに眺めながらも巻き込まれる子供たち。登場人物の右往左往に笑いながらも、観客には見えない存在として描かれる「カズオ」の姿に、ふと、怖くなる瞬間がある。

  • 喜劇 ほらんばかの書影 486円 2016/12/28

    喜劇 ほらんばか

    秋浜悟史 演劇

    東北地方のある寒村。春になるとほらんばか(ほら事語り)になってしまう工藤充年(くどうじゅうねん)が廃屋となった牛舎の前で、白樺の木の間をわきめもふらず、往復している。工藤は、昔、仲間と集団農場を経営していて、不在の間に牛をすべて伝染病で死なせたことで、ほらんばかになってしまった。野間さち、なちの姉妹が、今年の春もほらんばかになっているのか確かめにやって来る。工藤とさちは愛し合っているが、工藤がほらんばかのために結婚できない関係。東北弁で繰り広げられるユーモラスで、はかなくもせつない物語。

  • 修学旅行の書影 648円 2016/12/28

    修学旅行

    畑澤聖悟 演劇

    青森の男女共学の高校生が、沖縄へ修学旅行に行く。平和学習のために、ひめゆり部隊の話なども聞くが、話題は、それ以外の様々なこと(部活のこと、先生のこと、テレビのこと、好きな子と仲良くなるための相談等々)に。ちょっとした事件もありつつ、リアルで勢いのある会話が進み、修学旅行の夜は更けていく。

  • 絶対零度の書影 756円 2016/12/28

    絶対零度

    鐘下辰男 演劇

    藤井誠二著「暴力の学校 倒錯の街」という福岡の高校で実際に起きた、教師の体罰によって女子高生が死んだ事件のルポルタージュを参考文献にしているが、独居房と家を舞台に、閉塞した三人の男女の関係を描く。自分の娘を殺し、死刑を求刑されている教師・宮田のところに面会に行く母・恵子。夫との関係もねじれ始め、論理で自分の正当性を主張する宮田に、恵子は何度も対峙する。教育とは何か、システムとは何か、理性と狂気の錯綜する中、それぞれの関係が変わり始める。

  • 裸でスキップの書影 756円 2016/12/28

    裸でスキップ

    鈴木聡 演劇

    舞台は松崎木工家具の談話室。家具デザイナーの佳代子と平凡を絵に描いたような区役所勤めの修司のちょっと情けない出会いから始まり、不況に悩みながらもなんだか馬鹿話に花が咲く、家具職人や工場の人々、経理のおばちゃんなどが登場する。大人ゆえの悩みなのか、大人じゃないゆえの悩みなのか、人々の情けなくも愛らしい姿に笑って泣ける、大人のための傑作コメディー。

  • 暴力団記の書影 756円 2016/12/28

    暴力団記

    村山知義 演劇

    1923年に中国の京漢鉄道の労働者の組合結成に対し、軍閥が警察や暴力団などを使って弾圧し、それにゼネストなどで対抗した組合の指導者が虐殺された中国革命運動史上、有名な「二・七惨案」に材を取った作品。様々な登場人物を生き生きとした台詞術で描き、久保栄や蔵原惟人が「現代日本のプロレタリア戯曲の最高」と激賞し、群衆劇としての面白さ、臨場感も高く評価された。

  • マッチ売りの少女/赤い鳥の居る風景の書影 918円 2016/12/28

    マッチ売りの少女/赤い鳥の居る風景

    別役実 演劇

    『マッチ売りの少女』/初老の夫婦の夜ごとのお茶会に、市役所から一人の女がやってくる。女は昔、七つの時、マッチを売っていた、マッチを売って、自分のスカートの中を覗かせていたと話し出す。そして、それを教えたのは、あなたではないか、あなた達は私の両親なのではないかと言う。 『赤い鳥の居る風景』/自殺した両親とその死因を探る委員会。残された盲の女と弟は、両親が旅行者から借りていた借金を返すことになる。親類や町の人々は奇妙な優しさで女と弟を取り巻くが、静かな生活は、奇妙に歪み、壊れていく。

  • マリアの首 —幻に長崎を想う曲—の書影 756円 2016/12/28

    マリアの首 —幻に長崎を想う曲—

    田中千禾夫 演劇

    原爆によってケロイドになった長崎浦上天主堂のマリア像が何者かによって、バラバラに盗まれている。戦争や被爆の体験を忘れようとする人々と、その爪痕を残し、記憶を風化させまいとする人々がいる。看護婦であり、夜の女にもなる美しい女・鹿。恨みのある男を探す美しいとはいえない女・忍。この二人とそれを取り巻く男たちや女たちの、様々な思いが時に詩的に、時に哲学的に語られる。また長崎弁のニュアンスと、挿入される劇中歌(芥川也寸志作曲)がドラマチックである。

  • 宮城野の書影 486円 2016/12/28

    宮城野

    矢代静一 演劇

    江戸天保年間の麻布の色街を舞台に、女郎・宮城野と、なじみ客の偽絵師・矢太郎が交わす会話が予断を許さない方向へと進んでゆく。矢太郎は師の写楽を殺してきたらしく、宮城野はそれを察している。二人の交わす会話は嘘とほんとが混じり合い、矢太郎と惚れ合っているらしい写楽の孫娘との関係も混じり、男女の言葉は縺れ合い、物語は二転三転、表情を変えていく。

  • 約三十の嘘の書影 918円 2016/12/28

    約三十の嘘

    土田英生 演劇

    北海道に向かう特別列車の個室に、四人の男と一人の女、合計五人の詐欺師がいる。その内の四人は、昔、共に仕事をしていた仲間で、ある事件をきっかけにバラバラになっていたが、五年ぶりに集まって、チームで仕事をする計画だ。そこに、かつて彼らを裏切って金を奪い逃げた女が現れて仲間に戻り、共に仕事をすることになる。仕事が成功して大金を手にした六人だが、帰りの列車の中で、その大金が消えてしまう。誰が金を奪ったのか、誰と誰がグルなのか、誰が嘘をついているのか? 密室の中で、それぞれの思惑が錯綜する。

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