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あのとき僕は シェルパ斉藤の青春記
エッセイ「人はバッグひとつの荷物だけでどこでも生きていけるのだと、18歳の春に知った。」バックパッカーで紀行作家、アウトドア雑誌「BE-PAL」などでおなじみのシェルパ斉藤はなぜ故郷を離れて旅に出るようになったのか。山村での少年時代、倒産と転校、一家離散、新宿二丁目での奨学生、未知への挑戦など、挫折しながらも明るく前向きに歩み続け、人気作家になるまでの歩みを赤裸々につづった著者初の青春記。【目次】1 少年時代2 中学時代 3 高校時代4 浪人時代5 大学時代 6 フリー時代
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世の人
エッセイ「三回目の逮捕の後、もう本当にダメかも知れない、という気持ちと、確実になった刑務所生活を一秒でも短くしたいという気持ちから、ダルクに通所することにした。アルバイトとダルクを両立させていること(社会生活に問題がなく薬物依存を認めその治療にあたっていること)、家族、友人との関係が良好であること(社会的な受け皿があること)が、裁判において有利に働くらしいということをプッシャーの友人に教えてもらったからだった。」(本文より) 神も仏もあらへんな。【目次】ダルク体験記土井さんへらずぐち世の人中糸糸糸道の
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月刊ココア共和国 2023年3月号
詩/短歌/俳句毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、城戸朱理、菅沼きゅうり、伊渓路加、真土もく、森崎葵、伊藤テル、能美政通、の9名。投稿詩傑作集として42名、佳作集には102名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努めます。【目次】今
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歌集シンデレラボーイなんかじやない
詩/短歌/俳句1989年からの8年間、並びに2010年の約1年間の間に詠まれ、まとめられた短歌の作品群を収録。潰れぬ幸食はれぬ不幸併せ持ちトマトは坂を転がり続く少年は男とならむ吸ひ差しの煙草の匂ひゆるくまとひて街中に種と見紛ふ石ころの芽を生やさむとする振りをせり埋めらるるものを待ちゐてぽつかりと穴貪欲に己を開く半月の形にあらず幼子はこれは西瓜ぢやないと泣き初む【目次】転がるトマト(初期歌篇 雑歌)答案の束ことばなくとも小さき狂言師シンデレラボーイなんかじやない水しぶき背もたれの無き椅子(二〇〇六年)程良き狭さ
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島のエアライン(下)
文学天草エアラインは開業4年目から業績が急降下。運転資金も底を尽き、倒産が現実味を帯びる。地域の医療も支える「島のエアライン」を関係者たちはどう救うのか!?―重整備や故障、乗客の減少、人材流出など、次々とトラブルに見舞われる。民間航空会社から社長を招き、新路線も開設するが、思うような効果は上がらない。倒産も視野に入るなか、関係者たちは"島の翼"を守るため、それぞれの持ち場で奮闘を開始する。【目次】第8章 政府専用機第9章 引き抜き第10章 経営危機第11章 上下分離第12章 経営改革第13章 買収提
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島のエアライン(上)
文学天草ゆかりの知事の強力なリーダーシップで、地元の夢・天草空港は実現に向け、動き始める。議会の反対派、一部地権者などを数年がかりで説得し、建設工事が始まるが、予定される路線の厳しい採算性とおりからの航空不況で、就航する航空会社が見つからない。熊本県庁は「7人のサムライ」を起用し、独自の航空会社立ち上げへと舵を切る。果たして「島のエアライン」は、国の審査に合格し、九州の空へ飛び立つことができるのか!?【目次】プロローグ第1章 堤義明と細川護熙第2章 ダッシュ8第3章 七人のサムライ第4章 機体到着第
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百歳の陽気なおばあちゃんが人生でつかんだ言葉
エッセイ人生の経験から生まれたどんな名言よりも輝く21の言葉激動の時代を乗り越え、女手一つで子どもたちを立派に育てあげたおばあちゃん。百歳を超えた今でも認知症にもならず健康を保ち、家族に囲まれて幸せに暮らしている。そんなおばあちゃんから発せられる百年の経験から生まれた言葉は、不思議な力と説得力を持ち、私たちに生きるためのヒントを与えてくれる。【目次】まえがき① 戦争がないだけでいい。② 生きているだけで幸福。③ いい人の真似をすればいいのよ。④ 米粒は拾えても愚痴は拾えんよ。⑤ 見栄は大敵。⑥ うまくい
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MORE THAN YOU KNOW <矢代俊一シリーズ18>
ボーイズラブクラシック音楽界の重鎮である父との父子リサイタルを控えて俊一の焦慮は募るばかりだった。さらに金井恭平との密会や渥美兄弟との会食でさらに彼の運命は行き詰まっていくのだったが……2日間はピアノに触れてはならないと父に厳命された俊一は英二と横浜へ小旅行に行く。そして英二の生まれ育った貧民街を訪れたり、アマチュアのセッションに参加するのだったが、そこで彼は行き場のない運命への光明を見いだすのだった。矢代俊一シリーズ第18巻。
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アパレル興亡
文学経済小説の旗手・黒木亮が、大手婦人服メーカーを舞台に、焼け野原からのアパレル産業の復興、「ガチャマン」景気、百貨店の隆盛と高度経済成長、バブルの熱気、カテゴリーキラー台頭による平成の主役交代、会社とは何かを社会に問うた村上ファンドとの攻防、社長の死と競合他社による経営乗っ取りまでを描く。85年間にわたるアパレル業界の変遷というプリズムを通して展開する、戦後日本経済の栄枯盛衰の物語。【目次】プロローグ、第1章 笛吹川、第2章 つぶし屋と三越、第3章 百貨店黄金時代、第4章 株式上場、第5章 社長交
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バイロン詩集 ─ヘブライのうた─
詩/短歌/俳句「若い人々にバイロンの面白さとかっこよさを届けたい」という訳者の熱い思いが結実した本邦初の完訳本。ユダヤ・ヘブライの伝記や歴史を背景に、ストーリーを持った詩として順に並べたので、戦火に故郷を追われた人々の心情がより伝わりやすくなった。今世界が必要とする一冊。女性訳者と女性イラストレーターの新鮮なコラボにも注目!【目次】美をまとい、その女は歩む私はおまえが泣くのを見たよいまがそのときフランシスカエフタの娘ああ、花のさかりに死んだひとよ明るいといいな、おまえの魂の在処が眠れぬ者の太陽よ我が心は暗いサ