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いかれた慕情
エッセイ『常識のない喫茶店』著者・僕のマリの、原点。秘めながら漏れ出す激情の奔流。こんなにドキドキするエッセイ、他にない。わたしはずっと、君みたいになりたかった。【目次】ひかりのうた忘れる練習何が天使の背中スリムなわたしのかわいい骨花の墓標リノちゃん愚かな祝福ディズニーランドのホテルのロビーでファストフードに駆ける豚ロースを隠すわたしと(の)料理素うどんとハーゲンダッツ笛を落とす吸収と放出(一)占いなんかで吸収と放出(二)寿司とビール吸収と放出(三)春だった吸収と放出(四)確かに恋だった白いレースのひら
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月刊 ココア共和国 2023年6月号
詩/短歌/俳句毎月、読者から詩作品を募り、新鮮な抒情や、理論と方法論の実験に満ちた素敵な作品たちをていねいに編んでいきます。その投稿詩は、秋吉久美子賞、いがらしみきお賞、YS賞への応募作とみなされ、3月に受賞者を発表します。今月のゲストは、秋吉久美子、いがらしみきお、青木由弥子、河津聖恵、渋谷縷々子、腹巻さしみ、菅沼きゅうり、森崎葵、伊藤テル、の9名。投稿詩傑作集として47名、佳作集には89名の詩人が登場。毎号、投稿詩を中心に編集していく予定です。詩は楽しくて、深いものだと感じてもらえる編集に努めます。【目次
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去年の雨
文学卒業式はなかった。入学式も。有紀はぐずり、政子は聖火ランナーをあきらめ、幸司は店を閉めた。芳文は妻をなくし、茂は床に這いつくばり、生まれて初めて、麻衣はひとのものを盗んだ。でも、と瑤子はシャッターを押す。それでも子どもたちのために、精魂をこめて、エンジニアは未来を作っているのだから。そういえばコロナってなんだったんだろう? と、きちんと過去形にしてしまう長編小説。販売:株式会社ボイジャー発行:カズノpub.【目次】令和二年令和三年令和四年令和五年令和六年
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考えたことなかった
文学ある日、ネコに声をかけられた。「わたしは、未来のおまえなのにょー。」このままだと、おれの将来、たいへんなことになるらしい。いったい、どうして?知らないうちにさせられてる競争。「ふつう」は男子がおごるもの?おばあちゃんがなんでもやってくれる祖父母の家の「居心地の良さ」。どこかでつながりあった社会のしくみに気づいて考えはじめる男の子の物語。::::::::::::::::::::::::::::: なんでおれだけにさせるんだよ。なんでおじいちゃんはやらないんだ。おじいちゃんは男
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ひこぼしをみあげて
文学中学生になった千春は、友人の那彩にひっぱられて天文部にはいる。そこには、熱血星オタクの二階堂先輩、寡黙でミステリアスな片瀬先輩、話のわかる顧問の葉山先生など、個性豊かな面々がそろっていた。千春は、次第に片瀬先輩のことが気になっていく……。等身大の女子中学生を描いた成長物語、第2弾。
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ウドの31音
エッセイお笑いタレントのウド鈴木が、数年に渡り自然と心に湧いてきた思いを31音の短歌形式にしてツイートに紹介していた多くの作品の中から180首を厳選。彼の意外にも生真面目な人生論や処世術を1ページ1首で展開しました。