-
ひとりあそび 泉香代歌集
詩/短歌/俳句2014年から2023年の間につくった短歌を収録。恋愛をふり返り、季節を感じ、家族を詠う。日常のささやかな出来事を詠いながら、時には世間、時代、国に思いは及ぶ。偶然目撃した光景に、一本の映画に、抽象的なことを真面目に考えてみる。常に前向きではいられない日々を、時に毒づきながら淡々と地道に暮らす、ある女性の頭のなかと胸のうち。出版/喜怒哀楽書房【目次】ⅠⅡⅢⅣ
-
MY ONE AND ONLY LOVE<矢代俊一シリーズ24>
ボーイズラブ金井恭平が福岡で困窮していることを、新アルバム「雨月」の制作に没頭する矢代俊一は喫茶店で会った黒田から伝えられる。場所を変えて俊一のマンションで黒田の話を聞いていた俊一は突然ピアノを弾き歌い始めたが、それは黒田の凍り付いた心を癒やすきっかけとなった。そして風間と共に福岡に向かった俊一は、金井恭平との恋がもたらした懊悩についに終止符を打つのだった。そして森田透、勝又英二との関係も新たな局面にを迎える。矢代俊一シリーズ第24巻。【目次】
-
華やぎと哀しみと
文学この一冊には作者の現在がよく表れていて興味が尽きない。一途な恋に燃えた若き日の甘美な回想、七十五歳、初めて体験した入院生活から得た、自分を含めた様々な人間的発見、そして女学校の庭園に住みついた亀の物語。読者は語り手としての亀に驚くが、この亀こそは作者の思想の代弁者、もう一つの自画像に他ならないだろう。(文芸評論家 勝又 浩)【目次】華やぎと哀しみと マイ レスト タイム オレの歳月 ─親愛なる人間たちへ あとがき 初出一覧
-
不吉の象徴と恐れられる騎士を拾ったら幸せになりました ルーニカノベルス
ライトノベル屋敷近くの森で、大怪我をして倒れている青年・ユーインを助けたミア。彼は、この国では不吉の象徴として忌避される、黒髪に金色の瞳を持っていた。だがミアにとっては、この世で一番大好きな狼・アドルフと同じ色で好印象。さらには、裏表がなく純粋で優しい彼の心を知るにつれ、急速に惹かれていく。一方ユーインも、自分を恐れるどころか、甲斐甲斐しく世話を焼き、初めて人の温もりを教えてくれたミアに好意を抱くようになる。しかしこの出会いは、ミアや彼女の祖父が持つ、ある特殊な能力を求める人物に仕組まれたもので――!?【目
-
詩と散策
外国文学雪の降る日や澄んだ明け方に、ひとり静かに読みたい珠玉の25編オクタビオ・パス、フェルナンド・ペソア、ローベルト・ヴァルザー、シモーヌ・ヴェイユ、パウル・ツェラン、エミリー・ディキンソン、ライナー・マリア・リルケ、シルヴィア・プラス、金子みすゞ、ボルヘス……著者のハン・ジョンウォンがひとり詩を読み、ひとり散歩にでかけ、日々の生活の中で感じたことを記している、澄みきった水晶のようなエッセイ集。読者は、彼女の愛した詩人たちとともに、彼女が時折口ずさむ詩とともに、ゆっくりと散歩に出かける。【出版社:書肆
-
日台万華鏡 台湾と日本のあいだで考えた
エッセイ台湾在住で日本人の著者が、2016~2023年 の間“日台のあわい”で書き続けたエッセー。台湾社会や日台の文化比較、歴史的交錯から、映画やアート、ジェンダー、LGBTQにまつわる話題まで広く言及し、リアルな台湾をあわいの視点からあぶりだす。【出版社:書肆侃侃房】【目次】はじめに どうしてわたしは台湾について考えるのか社会ジェンダー日台文化比較歴史交錯映画・アート・本あとがき 台湾と日本、「おもろい」の万華鏡初出一覧/主な参考文献
-
まぼろしの枇杷の葉蔭で 祖母、葛原妙子の思い出
エッセイ「幻視の女王」とも評された、戦後短歌史を代表する歌人、葛原妙子。彼女には家族にしか見せなかった別の姿があった──。チャーミングで愛おしい、「異形の歌人」の横顔。子どもの頃、大森の祖母の家に行く時には何か冒険に出かけるような気持ちになった。かつての病院の敷地内にあった、広い平屋住宅。周囲には枇杷の大樹が緑の葉をさかんに茂らせていた。孫である著者から見た葛原妙子とは──。戦後短歌史を代表する歌人と、その家族の群像がここにある。【出版社:書肆侃侃房】【目次】はじめに大森の家 大森の家/祖母の思い出祖
-
かざらないひと 「私のものさし」で 私らしく生きるヒント
エッセイフリーアナウンサー・赤江珠緒、家政婦&料理人・タサン志麻、産婦人科医・高尾美穂、フリーアナウンサー・堀井美香、「北欧、暮らしの道具店」店長・佐藤友子。絶大な支持を集める「かざらない」たたずまいを持つ彼女たちの人生の軌跡を振り返り、何を大事にして生きてきたのかを紐解く濃厚インタビュー集。他人のものさしに左右されず、でも世の中とうまく折り合いをつけながら、自分のものさしを持って生きている。そんな彼女たちの等身大の言葉のなかに、あなた自身が大切にしていることと共鳴する何かがきっと見つかるはずで
-
解禁随筆集
エッセイ発禁から解禁へ!?2024年、一つの判決が出るとこのような本はもう出せなくなるかもしれない今ならまだ書けるぎりぎりまでを書いた私、私小説、身体、言論の自由、保守の本分、ジェンダー主義告発ひとりの女人として正直に物を言いキャンセルされた反米文学者のその後女たちと保守の一点共闘、最前線報告【目次】緊急出版ご挨拶、「座して亡国を待つわけにはいかない(引用)っていうか」 S倉、思考の場所/架空の土地藤枝静男論 会いに来てくれた川上亜紀論 知らなかった『チャイナ・カシミア』解説これ?二○一九年の蒼生の解説
-
観測者の杜
詩/短歌/俳句コンサルタント、セミナー講師として講習生累計70 万人の実績を携え企業経営の傍らサンマリノ共和国大使館の特別顧問として活躍している著者。拠点は地元鹿児島県鹿屋市に置き、自然と共に自然が発する声に耳を傾け、自然の微かな変化に目を凝らし続け自身の身体を通過した自然からの60のメッセージを珠玉の言葉につむぎました。どんなに社会が変化しようと人間は自然の中で生かされていて、混沌の時代であるからこその自然回帰を思い起こさせる、現代人に必携の書を和文英文オールカラーで、館野二朗氏の写真と共に世界中にお届けし