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在日朝鮮人のメディア空間 GHQ占領期における新聞発行とそのダイナミズム

小林聡明 ブックレット《アジアを学ぼう》 考古学一般 880円

販売終了

作品説明

本書は、これまで十分に光が当てられてこなかった在日朝鮮人メディアを掘り起こし、その歴史を叙述しようとするものである。いうなれば、もう一つの戦後メディア史を描こうとする試みである。それは、戦後日本のメディア空間を構築してきた主体が日本人のみであったかのようなイメージを解体させ、本来的にあったはずの重層性や多層性の一断面を切開し、戦後日本をめぐる歴史の複数性(histories)を浮き彫りにするものとなろう。こうした観点から進められる在日朝鮮人メディアの史的研究は、過去と現在から発せられる在日朝鮮人の「声(voices)」を聞き取り、彼ら・彼女ら、そして「私たち」の歴史を豊かに描くために必要な作業の一つである。本書は、組織よりもむしろ個人が発行していた新聞に比重を置きながら分析を進める。ここで取りあげる個人発行の『国際タイムス』や『朝鮮新報』『新世界新聞』は、駅売りや宅配を通じて六万部から一〇万部発行されており、極めて日常的なメディアであった。(本文より抜粋)

【目次】
一 はじめに
1 戦後日本のメディア空間 2 在日朝鮮人メディアの眠る場所:プランゲ文庫とGHQ文書

二 解放後在日朝鮮人メディアの源流
1 敗戦/解放と帰還 2 乱立する在日朝鮮人団体 3 在日本朝鮮人連盟の結成……

三 在日朝鮮人新聞の動態:朝鮮新報社をめぐる合併と対立
1 『朝鮮新聞』の創刊 2 新聞用紙の割当 3 朝鮮新報社の発足 4 二種類の新聞発行:『朝鮮新報』と『新世界新聞』……

四 『国際タイムス』の成立と展開
1 『国際タイムス』の創刊 2 設立資金 3 人材確保 4 通信社 5 印刷所の確保 6 編集方針……

五 朴魯禎の複数新聞経営:日本語紙と英字紙の発行
1 朴魯禎の経歴 2 国際新聞社の経営権獲得 3 『国際日日新聞』の成立 4 『国際日日新聞』の論調……

おわりに:朝鮮人メディアの歴史研究に向けて
1 新たな課題の出現 2 コミュニケーション技術/場としてのメディア 3 東アジア・メディア史の可能性

あとがき

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発売日:2025/08/29
出版社:風響社

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