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現場で磨くケースワークの技 「バイステックの原則」を基に
福祉相談業務の専門職が教科書としてきたバイステックの『ケースワークの原則』を紐解き、医療ソーシャルワーカー(MSW)、生活保護のケースワーカーが相談対応の在り方を原則に則り具体的に検証。相談業務の新人さんや専門機関以外の人にも参考になる。【目次】第Ⅰ部 ケースワークの原則から現場対応を考える 序 章 ケースワーク原則とNPO の相談方法 高山俊雄 第1章 相談者をかけがえのない個人として捉える--個別化の原則 山名友紀子 第2章 相談者の感情表現を大切にする--意図的な感情表出の原則
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社会の障害をみつけよう 一人ひとりが主役の障害平等研修
福祉障害とは、心身の機能や能力の欠損ではなく、“違う”とみなされる人に対する排除、差別、参加の制約=社会的障壁のことである。社会の障害(障壁)を見抜き、障壁を取り除き、より平等でインクルーシブな社会をつくるための入門書。【目次】まえがき第Ⅰ部 障害平等研修入門序章 第1章 障害平等研修の概要第2章 障害平等研修とは第3章 障害の社会モデル第4章 行動づくり第5章 障害平等研修の方法:発見型学習第6章 障害平等研修の紙上体験 第Ⅰ部 おわりに第Ⅱ部 障害者の権利に関する法的枠組み第1章 障害者権利条約
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障害者が街を歩けば差別に当たる?! 当事者がつくる差別解消ガイドライン
福祉バニラ・エア事件が映し出したように、障害者が差別と感じることは障害のない人にとっては「わがまま」。何が差別で、「合理的配慮」はどこまで提供すべきか、実際に受けた差別事例を分析し、当事者の視点からガイドラインを提示。【目次】はじめに~誰もが理解し合い尊重し合える社会へ~第Ⅰ部 イントロダクション 障害者差別を知ろう!第Ⅱ部 障害者差別のリアルとグッドプラクティス第Ⅲ部 対応要領・対応指針 ~障害当事者から提言!第Ⅳ部 資料編 障害者差別解消NGOガイドライン作成プロジェクトへの助成を通じておわりに
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ジョルジュ・バタイユ「眼球譚」頌 二十世紀で最も凶暴な官能小説から
写真一般ジョルジュ・バタイユの「眼球譚」は、それを否定するにしろ、肯定するにしろ、20世紀から21世紀の世界で、官能と暴力を描く上では避けて通れない巨大な石碑だろう。意識の根源である眼球と、人間よりはるかに長い生命を持つ樹木は、苛烈な自然と耐えがたい時間の中で、ねじれ、裂け、悶え、叫ぶ。そのさまを、モノクロームのデッサン的な写真で定着しようとした作品群である。
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西洋靴事始め
文化/民俗草鞋から靴へ。下駄、草鞋、草鞋で過ごした日本人の目に西洋靴はどのように映ったのか。明治の「はきもの」革命期に、日本人自らの靴を作り上げ現在に至る。著者自らの収集の資料をもとに写真、図を駆使し日本人の靴づくりを楽しく解読。『靴づくりの文化史』の姉妹編。【目次】第一章 西洋靴事始め第二章 伊勢勝とレ・マルシャン第三章 明治・大正靴事情第四章 軍靴の響き第五章 向島の西村勝三像第六章 西村記念室の至宝第七章 靴業の先人たち第八章 靴商売百花繚乱あとがき
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チェコ語の隙間 東欧のいろんなことばの話
各国語ロシア語、英語と数多くの外国語を教えてきた著者によるまったく新しいスラヴ語案内。チェコ、ポーランド、スロヴァキア、スロヴェニア、クロアチア、セルビア、ブルガリア、そしてマケドニア語、ソルブ語等、軽快に綴る知的語学エッセイ。【目次】はじめにスラヴとは何か?第1章 ポーランド語いまだ滅びず第2章 チェコ語の隙間、スロヴァキア語の行間第3章「ユーゴスラヴィア」の言語はいくつか?第4章 ブルガリア語はおいしい第5章 マケドニア語への旅おわりに
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どうして、もっと怒らないの? 生きづらい「いま」を生き延びる術は障害者運動が教えてくれる
社会問題今、注目度が急速に高まっている荒井裕樹氏の対談集。障害者・ハンセン病者・精神病者の自己表現を研究する異色の近代文学研究者である。中島岳志(東京工業大学教授、政治学)、原一男(映画監督)、九龍ジョー(編集者、ライター)、川口有美子(ALS/MND サポートセンターさくら会副理事長)、尾上浩二(DPI日本会議副議長、元内閣府障害施策アドバイザー)という多彩な対談相手と共に、障害者運動、とりわけ「青い芝の会」が社会に与えた影響と、差別に抗う運動の根源的力のもつ解放感、今日的意義を語り合う。【目次】序「
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入所施設だからこそ起きてしまった相模原障害者殺傷事件 隣人を「排除せず」「差別せず」「共に生きる」ための当事者視点の改革
社会問題相模原事件は入所施設だからこそ起こった大量殺傷事件である。入所施設の実態を歴史的・社会的・構造的に明らかにし、神奈川県から2017年10月に出された「津久井やまゆり園再生基本構想」の問題点をも指摘し、脱施設の道筋を探る。【目次】序章 隣人を「排除せず」「差別せず」「共に生きる」社会づくりを構想するために第1章 障害者殺傷事件を生み出す歴史的・社会的・構造的実態1第2章 障害者殺傷事件を生み出す歴史的・社会的・構造的実態2第3章 障害者殺傷事件を生み出す歴史的・社会的・構造的実態3第4章 障害者殺
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原敬と新渡戸稲造 戊辰戦争の敗北をバネにした男たち
人物評伝岩手が生んだ日本の偉人二人の関係と業績を分かりやすく紹介。政治が一極に偏り、世界平和が混乱している現在、日本が生んだ二人の偉人を見直し、国のあり方と世界平和を考えるきっかけにしたい。原・新渡戸も共に盛岡藩の士族として生まれ、戊辰戦争の敗北の屈辱をバネに、飛躍した。原は政界に入り、初めての政党内閣を組織し、新渡戸は学者として、Bushido: The Soul of Japanを英文で著し、世界に日本精神を伝えた。また、国際連盟事務次長として東京女子大初代学長として活躍した。高橋克彦氏帯で推薦!【
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Passion ケアという「しごと」
福祉30年以上介護職をしてきた著者が、現場で頻発する暴力について考える。社会の底流に追いやられた介護者の「傷」が、弱者への暴力を生んでいる。支援が支配に変わった現場で、他者と共に生きるためのケアはいかにして可能か。【目次】はじめにプロローグ――私の受難(Passion)と祈り1章 かけがえのない記憶の結晶2章 介護・介助現場の暴力の諸相 「本当に」殺したのは誰なのか? 支援が支配と権力に変容するとき 現場に蔓延する「相互暴力」 女性ヘルパー、いのちがけの妊娠・出産 戦争を生き延びた高齢者――沖縄から