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小林多喜二のこと
エッセイ小林多喜二が組織内に潜入した警視庁のスパイの通報で築地署員に捕らえられ、その後3時間もたたぬうちに拷問により虐殺されたのは1933年2月20日のことであった。繁治も投獄中の出来事であった。『戦旗』の編集代表であった壺井繁治にとって、小林多喜二との出会いは作者と編集者のそれであったが、戦後も繰り返し繰り返し多喜二についての論考を書いている。これはなかでも最も短いものである。 《関連作品》 壺井繁治「回想の小林多喜二」
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裁縫箱
文学夫に死なれたか去られたか、他所から村へやってきた身寄りのない女が4年生の娘をひとりで育てている。村では日雇いや宿屋の女中などで日銭稼ぎ、ふたりきりの貧しいくらしながら娘ヨシノには母親といられる幸せは何にもかえがたい。すでに病魔に蝕まれている母親は娘をつれてちょっとした商店街にでかけ、自分の着物を売った金で娘がほしがっていた裁縫箱を買ってやり、めったに食べられない素うどんをふたりしてすするのだった。
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入庵雑記
エッセイ「入庵雑記」は放哉が小豆島に来て3ヶ月後に書いたもの、亡くなる半年前1925年と思われる。自由律俳句の俳人放哉が終焉の地、小豆島西光寺の南郷庵に暮らした年月はわずか8ヶ月であった。海が好き、母恋し、しかし放蕩わがままな放哉にとって、暖かく包み込むような島民のお世話を得て、小豆島は放哉最期にふさわしい場所ではなかったか。著名な句「咳をしてもひとり」の放哉はまた随筆の達人であった。メソメソしたところが目につくものの、言葉使いの美しさは絶妙で、やはり放哉ならではである。 【目次】 島に来るまで
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初旅
文学ミネの初旅は十六歳の秋。高松への積み荷は四斗入りの醤油が八樽だけあった。その頃、樽職人の職をなくした父重吉を手伝い、ミネは荷役をする荒い働きをさせられていた。父と娘は自家の小船に乗って、まるで夜逃げでもするような真夜中の時刻に家を出た。重吉は米やそうめんや着物など、高松にいる教師になった息子に届ける大きな信玄袋を肩にかけ、ミネは自分の着物の入った小さな風呂敷包みを抱えていた。まっくらな夜であった。高松へゆけばこれまで知らなかった何かが自分をまっている。ミネの期待はいやがおうにも膨らむ。
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天才達〜万夫不当の、その意味〜 for baby 聖国編 WQ スマートフォン版 ep2
少年マンガ※本製品はスマートフォンでの閲覧に適しています 【あらすじ】 一万の軍隊に匹敵する力を持つ少年達が、帝国軍を次々と壊滅させていく―― そんな現実が、有り得た。 誰もが信じられないような奇跡を起こし続ける少年達は、やがて大陸全土を揺るがしていく。 本格ハートフルファンタジー、始動。
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天才達〜万夫不当の、その意味〜 for baby 聖国編 WQ スマートフォン版 ep1
少年マンガ※本製品はスマートフォンでの閲覧に適しています 【あらすじ】 一万の軍隊に匹敵する力を持つ少年達が、帝国軍を次々と壊滅させていく―― そんな現実が、有り得た。 誰もが信じられないような奇跡を起こし続ける少年達は、やがて大陸全土を揺るがしていく。 本格ハートフルファンタジー、始動。
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欧州と日本散歩 三ヶ国を歩く
紀行歴史的に意外に近いフランスとスコットランド。その親密さを説きながら、国内の様々な場所を紹介する【目次】一部 フランス二部 カレドニア(またの名をスコットランド)三部 日本
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カレドニアン・ローズ
ミステリーおとぼけの日本人と才色兼備の英国人が珍妙な道中をしながらスコットランドの古城、謎を解こうとするが。。。【目次】プロローグ一章 クライ・オブ・ザ・ナイト二章 謎へのリンク三章 エディンバラを探せ四章 王家の秘密とストラスモア・キングホーン伯爵家五章 スターリング城とロバート・ブルース六章 ブレア城と私兵団七章 カローデン古戦場とテンプル騎士団八章 秘密の守護者エピローグ
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注目作品
ドSオオカミがブ民に言った ヤセつづける最強の法則を教えてやる!
ダイエットヤセつづけるための最低で最強の法則をドMな奴らに伝授する。 怠け者のドM以外、絶対読んではいけない! 【目次】 注意事項 まずは、そのしょぼい常識を捨ててくれ 《その1》ダイエットとは何なのか? 《その2》法則に乗れ! 《その3》脂肪は体の定期貯金だ 《その4》歯磨き以下の「行動」に抑えろ 《その5》感謝しやがれ! それが「食」の基本だ 《その6》オレたちは、「心理」に縛られている 《その7》想うことがスタートだ おわりに
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アジアで英語を
英語読み物アジア英語圏には様々な国や地域が含まれますが、著者の一押しはマレーシアです。なぜマレーシアで英語を学ぶとよいのか、本当に他の地域よりも優れているのか。それを一緒に考えて参りましょう。【目次】まえがき一章 グローバル人材とは(まず)アジアなどの新興国で働ける人のこと二章 アセアンの重要性三章 なぜ「英語」が必要か四章 どこで学ぶか五章 アジア英語圏のどこが優れているか六章 どこに行くと良いか七章 留学を緩く考えよう八章 ビジネスと教育九章 英語世界を旅しようあとがき