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スターリン期ウズベキスタンのジェンダー 女性の覆いと差異化の政治

須田将 ブックレット《アジアを学ぼう》 文化人類学 880円

販売終了

作品説明

本書では、中央アジア・ウズベキスタンの「女性解放」をめぐる政治を、第二次世界大戦前のスターリン期に焦点をあてて検討する。「脱植民地化」から「連邦の統合」に向かうこの時代における、日常生活が営まれる街区(マハッラ)という場での、パランジに象徴される現地の「後れた」慣習へのソヴィエト政権の介入の実践に注目し、ソ連の国家成員として相応しいソヴィエト市民と「他者」がウズベキスタンでどのように創出されたのかについて、本書は明らかにする。ここで結論をやや先取りしながら述べると、一九二七年に「フジュム(攻勢)」(女性の覆いと「隔離された生活」の一掃を求める運動)が、階級闘争のイデオロギー的枠組みにおいて準備され、展開された。この運動は激しい抵抗にあい、一九二九年には挫折する。だがその後、女性を抑圧するとされる重婚や婚資などの「後れた」慣習の実践が犯罪として摘発されるようになり、三〇年代末には女性に対する暴力の取り締まりが政治的な観点から再び強められ、日常生活におけるジェンダー規範がウズベク人の国家と社会への包摂のあり方、つまりはシティズンシップに影響を与えることになった。(本文より抜粋)

【目次】
はじめに
  中央アジア・ウズベキスタンにおけるスターリニズムの日常
  本書の視座
一 脱/植民地権力と街区社会
  街区社会と女性
  「十全なソヴィエト市民」と「他者」の創出
二 フジュムと女性住民の反応
三 男性住民の反応とフジュムの挫折
四 一九三〇年代の「女性解放」と街区社会
  マハッラ委員会
  女性クラブ
五 大テロルと「女性解放」
  「女性解放」の停滞への批判
  女性に対する犯罪の政治的強調
おわりに

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発売日:2025/08/29
出版社:風響社

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