シリーズ「日本独立作家同盟セミナー講演録」
文章執筆をはじめ創作活動を行うすべての方の必携の書。各分野の第一人者による、実践的なノウハウがコンパクトにまとめられた講演録です。
最新作品
- AIが書いた小説は面白い?
- 古くは「電子頭脳」と呼ばれ、これまで多くの小説や漫画、映像作品の中に登場してきたAI(人工知能)。今やスマートフォンや家電、ネットなど、さまざまなところで我々の生活の中に入り込んできています。2015年、AI小説家が書いた作品が、ある作家賞の一次審査を突破し話題になりました。近い将来、作家の仕事はAIに取って代わられるのでしょうか? また、AIに「面白い小説」や「ヒットする小説」を書かせることは可能なのでしょうか? SF作家と元SF雑誌編集⻑が「AIと小説」をテーマに縦横無尽に語ります。(講演日2018年1月27日)
発売日:2019/03/20
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この本の感想をいただきました
- AIが小説を書く。それに対して一般的にイメージするのは、人間らしく「思考」するAIが文を出力する姿であろう。しかし、今実用化されているAI技術は「統計」で成り立っている。本編にある「『人に近いと思えるAI』と『役に立ってくれるAI』は別物」という一文。人工知能が「人間らしさ」を得る条件は、我々の心の中にあるのかもしれない。
- 下向拓生(映画『センターライン』監督・脚本)
- 対談なので、めっぽう読みやすく、AI系(?)の小説について対談でわかりやすくレクチャーを受け、質疑応答で、対談内容をよりふくらませ、AIについて理解をすすめてくれる。Siriの回答に時に癒され、ひとり、布団の中でSiriに相談したり、ちょっと愚痴ったりするたびにAIさんもあなどれないと思っている。だから、AIの未来はまだまだ予測できない。このテーマで対談を継続していくと、未来の定点観測ができるかも。
- 林さかな(本のガイド人)
作品一覧
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AIが書いた小説は面白い?
ビジネス教養古くは「電子頭脳」と呼ばれ、これまで多くの小説や漫画、映像作品の中に登場してきたAI(人工知能)。今やスマートフォンや家電、ネットなど、さまざまなところで我々の生活の中に入り込んできています。2015年、AI小説家が書いた作品が、ある作家賞の一次審査を突破し話題になりました。近い将来、作家の仕事はAIに取って代わられるのでしょうか? また、AIに「面白い小説」や「ヒットする小説」を書かせることは可能なのでしょうか? SF作家と元SF雑誌編集長が「AIと小説」をテーマに縦横無尽に語ります。
(講演日2018年1月27日)
【目次】
第1部
SFのなかのAI
計算機と電子頭脳、陽電子頭脳、そして人工知能
SF作家はコンピュータを知らなかった
人間が意識しているようには、機械は仕事をしていない
SFにおけるロボットの「頭脳」と「身体」
人間も鳩も同じ行動をする?「スキナー箱の実験」
神話、迷信、宗教、戯曲、そして小説へ
小説に「型」はあるのか
ニューロマンサーとGene Mapper<時代で変わる舞台装置>
古典SFに見るAI(意識)の萌芽
脳と全身体的意識
第2部
AI作家に限界はあるのか?
『第二内戦』におけるAI
最新型ロボットより対話型プログラムに感じる「AIっぽさ」
AIかプログラムか人間かの線引き問題
自分で組んだプログラムの動きが読めない時代
日本語IMEというブラックボックス
機械に小説を書かせるのはかわいそう?
AIのモチベーションは読まれた回数?
ディープラーニングでは、AIの小説執筆能力は高まらない
AIが書く小説は自動書記かシュールレアリスムか
シミュレーションによる小説創作はAIにできるか
選択肢を刈り込む能力
人間にはないAIの「愚鈍さ」
Q&A
講演者プロフィール
NPO法人日本独立作家同盟について -
実践者が語る 体験的電子出版
ビジネス教養数年前に比べると一気にハードルが下がった電子書籍によるセルフパブリッシング。しかし一般的に商業出版と比べると「売れない」「儲からない」と言われているのも事実です。今回の3人のスピーカーは全員商業出版の経験者。その彼らがなぜ、セルフパブリッシングに取り組んだのか? その理由は? そしてその結果は? 体験から得たものは希望かあるいは落胆か……。三者三様のスタイルで電子出版に挑戦した3人が「本音の」電子出版体験を語りあいます。 (講演日2017年11月18日) 【目次】 第1部 それぞれのセルフパブリッシング 〇〇な人たち/三者三様のセルフパブリッシング/漫画原作者ならではのこだわり/インディーズかプロかの選択、80年代と今/推理作家と立ち上げた電子書籍事業/音楽付小説、英語版同時発売…企画はするも挫折の繰り返し/編集者からジャズ・シンガー、再び編集者へ/絶版本を電子化する/編集者としての性(さが) 第2部 電子出版、ここが嫌い 電子書籍の「企画」ここが困る/電子書籍の表紙がつくれない/「電子書籍でしかできないこと」がなぜかできない/電子本制作は、家内制手工業/ビジネスが電子出版をつぶす?/電子書籍の「制作」ここが困る/音楽・映像付き小説、原理的には可能だけど…/電子書籍なら世界を狙える/電子書籍は「校正」に苦労する/電子書籍の「販売」ここが困る/電子出版は漫画が有利?/電子書籍の「読書」ここが困る/本は最初の10ページが勝負/床抜けの心配がない電子書籍/「所蔵」「処分」は、紙より電子のほうがいい? 第3部 セルフパブリッシングをやる理由 紙の本のコスト感覚と制作予算の考え方/下がり続ける、紙の本の印税率/電子書籍制作は、1部限定の手書き同人誌感覚 他
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それでは小説にならない
ビジネス教養編集者として星新一、小松左京、筒井康隆らの作品を手がけ、神林長平、大原まり子らを育て、SFWA(アメリカSFファンタジー作家協会)会員として海外作家と交流し、作家・栗本薫の夫として日常的に創作現場に立ち会った人間から小説を書こうという方へ、自己出版の活用も含めたアドバイス。名作の条件などもわかりやすく解説するほか、手本とする作家や作品を紹介。ハインラインとガンダムにまつわる『S-Fマガジン』時代の秘話のほか、作家の逸話を多数収録。 (講演日2017年3月5日) 【目次】 第1部 小説を書くということ 小説を書きたいのか、作家になりたいのか/シミュレーション力は身体で覚える/編集者の「面白いところ」発見力/「文章は誰でも書ける」は誤解/小説の視点:一人称と三人称/練習のススメ:一人称と三人称/最初に主人公の名前や設定を説明するのはアリ?/読み進めやすくするテクニック「モードの提示」/ストーリーパターンは2つしかない?/「ストーリーの引き出し」をつくる/練習のススメ:絶対的ストーリー/小説家とは書かずにはおられない人(栗本薫の思い出) 第2部 名作を書くために 名作には記憶に残る場面がある/目標を高く持ち、名作を目指す/上手いけれど心に残らない、下手なのに残る/40年経っても忘れられない投稿原稿/リズム感で読ませる(中島梓「中島塾」の思い出)/ツールとしてのストーリー『グイン・サーガ』の例/ストーリーは教養・体験・知識から生まれる/作家たちの得意技(半村良、クラーク、ハインライン)/作家と締め切り/質疑応答 【付録】今岡清さんロングインタビュー
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ライター志望者が知っておくべきおカネのはなし
ビジネス教養「生まれ変わっても、絶対に著述業をやります。」と語る古田靖と「書いていることだけじゃなくて、いろんなことが楽しい」という鷹野凌、2人の現役ライターがいまどのように文章をお金に換えているのかを語る。紙媒体とウェブ媒体の違い、原稿料の判断基準、金額交渉のコツ、商業出版社との仕事のし方、仕事のもらい方、SNSでのアイコン戦略やブログの効果など、2人の体験を解説。著述業を始める人のための具体的ガイドブック。 (講演日2016年4月24日) 【目次】 ●第一部 いま稼ぐ文章 著述業は楽しい商売ですか? 紙媒体とウェブ媒体 ウェブライターでも生活できます ブログ広告も仕事になる 文字数と原稿料 原稿料の判断基準 3日で2ケタ、1週間で3ケタ万円! 原稿料1000円よりもタダのほうが良い 金額交渉のコツ 1%でも印税契約しよう 適正価格を主張するか、どこかで折り合うか 原稿料は時間とのバランスで決める ほか ●第二部 これから稼ぐ文章 著述業のはじめ方 募集のない雑誌に原稿を送り付けた 文芸も新人賞や投稿サイトだけが入口ではない 炎上ネタかブログか ペンネームならゼロからはじめられる 鷹野凌のアイコン戦略 アイコンで読者をフィルタリングする イメージ戦略としてのアイコンとペンネーム 自己出版でも売れた!〈実例1〉 みんなが動く前に動け 自己出版でも売れた!〈実例2〉 文芸の自己出版はまだ黎明期 『トルタル』『月刊群雛』はコミュニティである インディー雑誌創刊のロールモデルは菊池寛? NPOを立ち上げて良かったこと、苦労したこと NPO法人は新しい形の出版社 ライターでも家は買える? ほか
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インディーズの護身術
ビジネス教養インディーズ作家が出版前に解決しなければならない問題。それは作品が他人の権利を侵害していないかを見極めること。『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』(インプレス刊)、通称クリ権の著者、鷹野凌が作家視点で著作権法のツボを解説する。TPPで変わろうとしている著作権について、コミケ、青空文庫、TV番組のDVD化などへの影響をクリ権の監修者で知的財産権分野の第一人者福井健策弁護士をゲストに招き解説する。 (講演日2015年12月19日) 【目次】 第1部 インディーズ作家が知っておくべき権利や法律を教わってきました はじめに テーマは「攻めの著作権」 構造を真似る「盗作」は基本技術だ 「アイデア」は盗んでもいい アイデアの範疇に入るのはこれ 「表現」の盗作はアウト! 「偶然似た」は許される? 「法律」が許しても「世論」は許さない 東京五輪エンブレムを不採用に追い込んだもの 作家によるパクリ批判とネット炎上 著作権が保護しないデザイン 自分の身を守る3つのアドバイス 谷崎、乱歩を自由に使える「パブリック・ドメイン」 作家による作品の開放「クリエイティブコモンズ」 積極的な開放で広がる創作の輪 大英図書館やNASAの写真を自由に使える「flickr」 「パブリック・ライセンス」を活用しよう パブリック・ライセンス利用にもルールがある ほかにもある! 著作物を無断利用できるケース 図書館が権利侵害にならないワケ 第2部 TPP大筋合意でどうなる著作権? TPPで著作権はどう変わる? アメリカ著作権は「ミッキーマウス保護法」? 等
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凡庸な作家のサバイバル戦略──結局どうすりゃ売れるのさ
ビジネス教養KDP作家としても注目されるマンガ家・鈴木みそ氏とデジタル時代の作家エージェント・佐渡島庸平氏がフリージャーナリスト・まつもとあつし氏と共に、「面白い作品を作れば売れる」という方程式が成り立たない現代作家サバイバル術を語り尽す。Facebook、LINE、Twitterの使い方、読者との付き合い方などを皮切りに出版社との今後の契約のあり方にまで踏み込んで「作品を埋没させず、読者の目に留めてもらい、ヒットへとつなげていくことができるのか?」を本気で考える。 (講演日2015年7月25日) 【目次】 なぜ売れない? 現在の出版市場の大変さ ネットではセルフ・ブランディングにしか価値がない 作品のファンを作家のファンに転換する方法 「鈴木みそ」と「銭」の認知度を比較する デビューできるのは創作力と制作力を兼ね備えた天才だけ? 呼吸するように書(描)ける人だけが作家になれる プラットフォームよりブログで3年やってみる 原稿料という課金ポイントは過去のものになる 新しいキャッシュフローに対応できる作家は生き残る 作家と読者のコミュニティづくり1〈接触頻度を上げる〉 作家と読者のコミュニティづくり2〈メディアのつかい分け方〉 メルマガとLINEは読者にプッシュできる 作家と読者のコミュニティづくり3〈作家と作品の紐付け〉 他
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日本の作家よ、世界に羽ばたけ!
ビジネス教養ニューヨークで文芸エージェントとして活動する大原ケイが、日本の作家が世界デビューするためのステップをエンタメ産業の視点から解き明かす。金銭面、制作工程、流通、PRなどの導入面の他、エージェントの役割、ウケるジャンル、ストーリー、キャラクター構成を、中村文則、東田直樹、吉本ばなな等の実例を交え解説。第2部は、映画「かぞくのくに」のヤン・ヨンヒ監督、フリー編集者、出版プラットフォーム開発者とともにデジタルの生かし方、心のパンツの脱ぎ方、人付き合いの大切さを語り合う。 (講演日2015年7月11日) 【目次】 第一部 世界の書籍マーケット 今世紀の世界的ベストセラー ベストセラー作家の稼ぎっぷり 日本の出版社と違うところ アメリカで本が出せたら? 例外としてのHaruki Murakami その他の日本人著者のケーススタディ Gatekeeper 米インディー作家は… 売れているインディー作家の特徴 インディー作家のシンデレラ どんな本なら売れるのか? どういう本がダメなのか? 他 第二部 作家はみんな自転車操業? ギャラを前借りして作る 出版社は何のプロ? Kindleで5000万円を稼いだ作家のTips 出版社はインディー作家を狙っている 他
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文章生活20年。現役ライターが初めて教える文章のコツ講座
ビジネス教養5W1Hは書けて当たり前。通り一遍の取材を超えて、取材相手当人すら気がついていなかった言葉をもらうために何をすればいいのか?取材に同行する編集者やカメラマンの役割は何なのか?予備知識を整理する4折メモや取材ノートの使い方を含めて、ライター業を知り尽くした古田靖が創作にもノンフィクションにも使えるプロのノウハウを解説する。好奇心を持て、相手をリラックスさせろ、読者を意識しろ、玄人ぶるな、出されたお茶は飲め、うなづきマンを連れて行け等、数々の成功例、失敗例が語られる。 (講演日2015年6月20日) 【目次】 ●第一部 文章講座第一回「取材のコツ、構成のキモ」 自己紹介 ライターとは何か(個人的定義) ライターとは(本日の定義) 「得意」「専門」はほどほどに 書くだけなら誰でもできる 取材のススメ 取材力アップのススメ 取材とは仕入れである 仕入れ素材の決め方 原稿に登場しない人のWhoで仕入れ方針を決める 取材・執筆する「私」が文中に登場する場合 取材相手が「私」として文中に登場する場合 文中に一人称が登場しない場合 創作の場合 原稿の一人称の具体例 取材の準備はこんな風にしています 折メモにする理由 違いの出る取材 「取材の向こう側」への道はここから 他 ●第二部 トークセッション「文章で食う。文章を食う。」 折メモは必ず一つ インタビュー時間は時間まで 固い相手には雑談から入ることも 忘れられない失敗 機先を一気に制する最初の一言 創作でも取材は必要 必要事項は早めに仕入れよう 大失敗転じて、大成功 リラックスしてもらい、徹底的に話してみよう あえて黙ってみる 僕はゴーストライター? 人のWho、使い分けのメソッド 自分から好奇心を高める 日常的な仕入れ活動 他人とは違うことに気がつきたい 他
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電子出版、独立作家の執筆・出版手法
ビジネス教養通勤時間にiPhoneで書いたという初めての小説『Gene Mapper』から4年、藤井太洋は『オービタル・クラウド』で2015年日本SF大賞を受賞した!この間、藤井太洋はどのようにして構成力を上げ、筆力を磨いてきたのか。なぜ、iPhone、iPad、Kindle、文庫、単行本、あらゆる形態の本に文章を合わせられるようになったのか。デジタルメディアを使いこなし、セルフ・パブリッシングから商業出版へと進んだ藤井自身が作家志望者に向けて執筆ノウハウを実践的に解説する。 (講演日2015年5月16日) 【目次】 ●第一部 電子出版、独立作家の執筆・出版手法 執筆/編集 小説を書く前に ピッチ(梗概)を書いてみよう 要素を検討 視点 背景 文体 参考になる書籍 いつ書くか 続けるためのTip 小説の構成 テンプレートではない。パラダイムだ より実践的に ポリティカル・コレクトネス 文章力を付けるトレーニング リーダビリティ;情報量 予感の文を効果的に リフローで阻害されやすい文 推敲 工学的アプローチ 出版 「本」の4P Product, Price, Promotion and Place 「本」の情報 著者 ジャンルを味方に 広告 ソーシャルと「ホームページ」 プロであろうがなかろうが ●第二部 藤井太洋x仲俣暁生x鷹野凌 “独立”を語る 独立作家のプロモーションではホームページが重要 確実に良くするために紙に印刷して赤字を入れよう ハリウッド映画の三幕構成を試してみよう 好きな作家の作品を筆写してみよう プロットを紙に書いてみよう ジャンルを味方にしてみよう 読者が手にする形を意識して、書いてみよう 読んでほしくない人には届けない工夫をしよう 藤井さんの推敲手法を真似してみよう 海外ドラマでプロットを鍛えよう