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くたかけ
文学海辺の町に暮らす三世代の女たち。一家にからみつく奇妙な男。男の持ち込んだ三羽の鶏。彼は宗教者か犯罪者か。家族のねじが狂い始めて。―ゆるやかに解体される家族の物語。おとうさん、おかあさんのいないせかいじゆうで、ひろびろとして、あたまのうえに真っ青な空がある好きなところへ、いつでもいけるかえってこなくていい死んでしまってもいいもうだれも、ほんきでわたしを待っていない季刊文科連載作、待望の単行本化!【目次】1 麦と佐知2 蟹が泡を吹く3 赤ネズミ4 帯の声5 運動会6 芋 虫7 ダルマさんが転んだ8
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グッバイ・ハロー・ワールド
青年マンガヴァーチャル空間での初恋、地球の環境汚染で生まれた新人類、デジタルの世界で安楽死を選ぶ夫、移動をしなくなった人間たちーー。テクノロジーの発展は、私たちの未来をどう変えるのか。「WIRED」で連載された、実現可能な技術から想起された9作のSF漫画。AR、VR、MR、人工知能、デジタル・ウェルビーイング、アントロポセンなど、作中キーワードを知るための識者によるコラムも収録。本書のための新作漫画を2作品(40ページ)描き下ろし。気鋭・北村みなみのデビュー作。【目次】[ INDEX ]3000光年彼方よ
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球磨焼酎 本格焼酎の源流から
日本史一般《焼酎の中の焼酎》◆米焼酎の500年◆米から生まれる米焼酎のうまさとは何か。伝統の味を守りながら、先人の知恵と技に学び、工夫を重ね進化を試みる職人たちの活気に満ちた気概を伝える。▼米焼酎がつくられ、飲まれ始めた中世の頃から現代までのおよそ500年間の歴史をたどり、焼酎の中で最も古くから飲まれている《米焼酎》の世界を掘り起こす。▼製法の変遷や風土の特性を通して、球磨焼酎の魅力、おいしさの秘密に迫る。▼球磨焼酎をこよなく愛した文人墨客、庶民の呑み方を紹介。飲酒好きな人たちからいかに厚く支持されてきた
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くまのがっこうの子育て
児童書230万部刊行の大人気絵本シリーズ「くまのがっこう」は2022年で刊行20周年。それを記念して作者のあいはらひろゆきが初めて書き下ろした子育てエッセイ。あいはらは長女の出産を機に「くまのがっこう」の制作をスタート。以後、娘の成長や保育園での暮らしを観察しながら、「くまのがっこう」の数々のシリーズを書いていった。「くまのがっこう」とあいはらの子育ては切っても切れない関係にある。ファンにはたまらない制作秘話や美しいあだちなみの絵を楽しめ、子育て中のママパパにはハートフルな子育て論として楽しめる。【目
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グラウンデッド・セオリー・アプローチ 改訂版 理論を生みだすまで
医学一般グラウンデッド・セオリー・アプローチとは現在看護学や医学、心理学、社会学などで盛んな「質的研究法」のなかでも特に広く関心を集めている方法で、簡単に言えば、現場から様々な生きたデータを収集し、分析して「理論」を創出しようとする方法です。では、実際はどうやるの? という初心者の渇望に応えて、その第一歩から理論生成にいたる全ステップを非常にわかりやすく説いたのが本書です。【目次】1 グラウンデッド・セオリー・アプローチの特徴1―1 グラウンデッド・セオリー・アプローチとはなにか1―2 データに根ざした
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グラウンド・ゼロ
エッセイワールド・トレード・センタービルの誕生から完成、そして世界を震撼させたテロによる受難。それはまさしく「ゼロからゼロへの旅」であった。ワールド・トレード・センタービル29年の生涯を撮り続けた、世界唯一の写真集『鎮魂・世界貿易センタービル』。その作者が、写真家人生とともに綴るフォトエッセイ。【目次】●写真家修行・走る衝撃・ニューヨークへ・皿洗い・老オカマを撮る・貸した金の代償・すり減った靴で・バワリーに消えた男・初めての冬・警官ラスとの出会い・ニューヨークの警官・面倒見のいい男・部屋代の滞納・建設現
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CREATIVE DECISION MAKING 意思決定の地図とコンパス
自己啓発プロが教える創造的意思決定の全て――AI時代に求められるコグニティブスキルの基礎から極意までを惜しみなく伝える1冊――世界最先端研究の実践知をマスターする【目次】プロローグ クリエイティブな意思決定第1章 意思決定のチャレンジ第2章 ディベート思考第3章 デジタル思考第4章 緊張構造のパワーと創造プロセス第5章 地図とコンパス第6章 複雑さの地図 カネヴィン思考第7章 しなやかでしたたかな反脆弱性第8章 クリエイティブ意思決定の実践第9章 客観主義哲学と倫理的利己主義第10章 意思決定の主体性と
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クリエイティブリユース 廃材と循環するモノ・コト・ヒト 増補版
家事/マナー廃材・廃棄物に新しい価値を発見すること。既に身の回りにあるモノに工夫を加えて活用すること。自らの手でモノをつくる喜びや楽しさ。「クリエイティブリユース」は、見捨てられているモノを観察し、想像力と創造力によって再び循環させることです。10年間売れ続けたロングセラー、待望の「増補版」が電子書籍化。【目次】第一章 クリエイティブリユースとは何か第二章 世界のクリエイティブリユース・ガイド第三章 実践編「とびらプロジェクト」 中台澄之「使い方を創造し、捨て方をデザインすること」 田中浩也「リペアデザイン
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黒石の明暗
文学昭和時代太平洋戦争前後炭鉱で働く人達が戦争や産業発展の名もとに石炭の増産を強いられ、未整備な環境で過酷な労働を強いられ怪我やじん肺で苦しむ。昭和後半になると元従業員が立ち上がり会社側と争議になり裁判で補償をかちとる。【目次】はじめに朝の出勤他人事石炭関連施設跡闘う初期の石炭産業地下からの脱出初仕事昼食が楽しみ