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10代に届けたい5つの〝授業″
社会学学校では、学ぶ機会がほとんどないけれど、本当は身近で大切な問題がある。「ジェンダー」、「貧困」、「不登校」、「障害」、「動物と人との関係」――よそごとが「自分ごと」になる5つの“授業”。※本書は、大月書店刊『10代に届けたい5つの〝授業″』の電子書籍版です。【目次】第1限 ジェンダーって、結局何なの? ……松岡千紘/吉野靫第2限 わたしたちのまわりで広がる貧困――非正規雇用、生活保護、野宿……生田武志第3限 不登校から学校の意味を考える……山下耕平/貴戸理恵第4限 「自分ごと」として相模原事件を
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組織を整え人材を活かす 強い経理の作り方
会計/税務資格●現在の経理部門には、単なる数字の管理を超えて企業の戦略的意思決定を支える「強い経理」が求められています。しかし、現実には多くの経理担当者は日々の数値集計に追われ、それを実現できず、非効率な業務環境、不十分なスキル、うまくいかないシステム導入など、組織的な課題に悩んでいます。●本書は、こうした悩みを抱える経理の方々に、2部構成で、第1部では環境改善、第2部では個人としてのスキルアップに焦点をあて「強い経理」を目指すための実践的な対応策を示しています。様々な課題を抱える架空の中堅企業X社を舞台に、
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知財が築く自動車業界のパートナーシップ 100年に一度の大変革に直面する自動車メーカーの行方
企業法務サッカー選手になることを夢見ていた著者が、三菱自動車工業に就職し、日本サッカーリーグの名門、三菱重工サッカー部に入部。しかし、戦力外通告を受けて挫折。その後、三菱自動車の特許課で特許の出願・権利化業務を担当し、米国駐在、知的財産部長への就任、競合他社である日産自動車への転職等々、数奇な人生を歩むことに……。本書は、著者の唯一無二の経験に基づき、これまでの自動車メーカーの合従連衡や技術提携を知財の観点から振り返るとともに、「コネクテッドカー、自動運転、カーシェアリング、電動化」をはじめとする100
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老いと暮らすヒント
福祉看護の現場から臨床哲学へと歩んできた著者が、専門家ではない「ふつうの人」だからこそできるケアについて語り、認知症の人のファンになってほしいと呼びかける。今・ここにある「老い」と真剣に向き合い、丁寧に付き合っていくためのヒント。発達心理学者・麻生武との対談や「家庭介護のポイント 実践編」も収録。寄稿 青山ゆみこ【目次】はじめに1 ふつうの人のための認知症ケア認知症の人のファンになってください認知症と呼ばれる老い人が「うちに帰りたい」と言うとき対談 認知症の人とのコミュニケーションについて--発達心
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インドの「闘う」仏教徒たち 改宗不可触民と亡命チベット人の苦難と現在
社会問題現代インドでは、大きく二つのタイプの仏教徒が衆目を集める存在であろう。一つはマハーラーシュトラ州を中心にマラーティー語もしくはヒンディー語を使用してアンベードカルを信奉する仏教徒で、統計上、インド仏教徒の多数派である。……もう一つはダライ・ラマ一四世を信奉する仏教徒である。いわゆるチベット仏教徒で、難民であるためインド国籍は保有していないが、おそらく国際社会の関心の最も高い仏教徒集団である。……彼らは当初、チベット独立のために闘っていたが、現在は信教の自由や生存のために闘っている。このようにそれ
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国民語が「つくられる」とき ラオスの言語ナショナリズムとタイ語
社会問題以上を踏まえた上で、本書では、ラーオ語がラオスの国民語としていかにして「つくられて」きたのか、タイ語との関係に注目しつつ明らかにしていきたい。これはまた、一つの「言語」を「つくる」ということが、いかに政治や社会・経済状況、ナショナリズムといった、本来「言語」にとって「外的」であるはずの要因によって、左右されるものであるか、ということを示す試みでもある。本書では特に、フランス植民地時代から一九七五年の社会主義革命までの、約八十年間を考察の対象として設定し、この問いに対する答えを探っていきたい。この
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社員力は「文化能力」 台湾人幹部が語る日系企業の人材育成
政治日系ものづくり企業のなかで、日本人との「異文化協働体験」を通じて、いかに台湾人マネジャーが、日系ものづくり企業内部で重要となる諸要素を獲得し、新たな価値の内面化を進行させていくのか。そして、日系企業内部での日本人との「異文化協働体験」の過程で、いかにして日本人駐在員からの信頼を獲得していくのか、キーワードとして「文化能力」を用いながら、その動的な側面に焦点を絞りながら、現地人中核マネジャーをみていこうと思う。(本文より抜粋)【目次】はじめに 1 日系企業の進まない「現地化」 2 本書の主眼
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タイの開発・環境・災害 繋がりから読み解く防災社会
社会問題本書は、このインド洋大津波との遭遇を契機に研究の使命(ミッション)を深めた「タイの開発、環境、災害」を、環境社会学の視点から述べていくものである。特徴は、「開発」「環境」「災害」というものが実は繋がり深い関係にあることを示し、その繋がりをマクロ的な視点から述べること、さらにその視点から長期にわたるフィールドワークをベースとしたタイ社会との相互作用の分析、さらには日本との比較を加えていることにある。そのため、本書のキーワードは、「繋がり」となる。すなわち、①タイの開発・環境・災害はそれぞれどのよう
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法廷の異文化と司法通訳 中国籍被告人を裁く時
政治本書ではまず、司法通訳の現状や、これまでに議論されてきた問題について俯瞰し、まず「司法通訳」に関する各者の考えとその対応策を明らかにする。それらを踏まえたうえで、「法文化」「コミュニケーション」という言葉をキーワードとして、別視点から「司法通訳」を見つめなおすと、そこでは司法関係者にさえはっきりと認識されていない課題が浮き彫りとなってくる。すなわち、それぞれの「思い」はなぜすれ違うのか、そのすれ違いはどこから生まれるのか、という異文化との接触によって生まれる問題である。この問題は、司法界やその関
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ミャンマー農村とマイクロファイナンス 貧困層によりそう金融プロジェクト
社会問題バングラデシュのグラミン銀行(創設者、ムハンマド・ユヌス教授)が始めたこのしくみは、三〇年以上の時を経ていまや世界中に広まり、ミャンマーを含む各国で一定の成功を収めている。従来は誰からもお金を貸してもらえなかった貧しい人々にお金を貸しても、きちんと返してもらうことができるのには、何か特別な理由があるのだろうか。また、ミャンマーという世界でもかなり貧しい国の貧しい村において、貸し出されるお金の金額や件数が頭打ちになるどころか、年々それらの数が増えていっているのは、なぜだろうか。これらの問いに答える
