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エドワード・サイード ある批評家の残響
哲学/思想文学、音楽、パレスチナ問題など分野横断的に論じた批評家、エドワード・サイード。ポストコロニアル批評の先駆者として『オリエンタリズム』などの著作を残した。イスラエルによるガザへの軍事攻撃が激化。いまサイードの著作が読みなおされている。彼にとって、批評とはどのような営為だったのか? 没後20年をむかえた今、その思考の軌跡をたどりつつ、現代社会における批評の意義を問う。【出版社:書肆侃侃房】【目次】引用の註記について序章 批評家を批評するテクストは世界のなかにあるエドワード・サイードを語る批評とは何
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エピソードで学ぶ子どもの発達心理学 関係のなかでそだつ子どもたち
保育発達心理学は、発達の時期ごとの特徴を記述することから、家族や仲間、社会との関係のなかでの、連続的な発達のみちすじを理解することへと進化してきました。保育や教育においても、発達の連続性にもとづく支援が、ますます求められています。本書は、『エピソードで学ぶ乳幼児の発達心理学』を最新の知見に合わせて改訂するとともに、児童期、思春期に関する説明を加えて、さらに発展させました。エピソードと心理学理論の両面から子どもの発達のみちすじを理解できる、新しい入門書です。【目次】発達のみちすじはじめに本書の構成と使
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絵本論
保育絵本の奥深いところには,大人も心惹かれる作者や画家のメッセージがある。子どもと絵本の関係において,大人が丁寧に子どもに目を向けることの表れのひとつは「子どもと一緒に絵本を楽しむこと」なのではないかと作者は述べる。【発行:ななみ書房】【目次】第1章 子どものイメージ形成と絵本1 乳幼児と絵本 ①乳幼児向絵本の現状 ②乳幼児のイメージ形成 ③イメージを豊かにする絵本とは何か2 人間理解と絵本 ①幼稚園児の人間関係 ②子どもをとりまく生活環境の変化 ③望ましい生活環境にするために ほか第2
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LPの森/道化師からの伝言 石田柊馬作品集
詩/短歌/俳句川柳性を徹底的に突き詰め、「妖精は酢豚に似ている絶対似ている」などの作品でも知られる現代川柳の先駆者・石田柊馬(1941~2023)。没後2年目に出版となる、晩年の作品と「道化師からの伝言」「世紀末の水餃子」ほか代表的な評論を収載した作品集。【収録句より】高齢者と呼ばれナスカの地上絵よ少年もコンビニも美しい突起キャラクターだから支流も本流もその森にLP廻っておりますかこうなればじゅごんじゅごんと呼ばせてやる【目次】【目次】第一部 川柳句集Ⅰ ナスカの地上絵Ⅱ LPの森Ⅲ 井上上等兵の150年第二
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おいしい雑草料理 レシピと薬効メモ
料理その他・毎日食べても飽きずにおいしい雑草日本全国、どこにでも生えているおなじみの雑草。そのなかから、誰もがおいしいと感じるものをセレクトしました。草の特徴から摘み方、薬効、よく合うレシピまで、雑草の魅力のすべてをお届けします。・雑草の「不思議」を知る畑で作られる野菜と違って、雑草のあの強靱なバイタリティはどこからくるのでしょうか。生きた土からミネラルを、太陽からは宇宙のエネルギーを無限に吸収して、イキイキとした雑草の生命力が育まれています。雑草に含まれる薬効成分は昔から経験的に知られ、漢方薬にも多くの
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美味しい落語
芸能落語には食べ物が出てくる噺が多くあり、それらの噺はどの演者が上手く面白かったかを演目ごとに紹介。さらには食べ物にまつわる落語家と落語評論第一人者の著者との思い出とこだわりを落語家ごとに記した落語ファン必見の書。【目次】第一章 美味しい落語 先代小さんの「時そば」が美味しい 志ん生の「鰻の幇間」が美味しい 先代文楽の「酢豆腐」が美味しい 談志の「らくだ」は煮しめが美味しい 木久扇の「目黒の秋刀魚」が美味しい 他第二章 甘味が美味しい落語 談志の「饅頭怖い」が美味しい 先代文楽の「寝床
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新着作品
老いと暮らすヒント
福祉看護の現場から臨床哲学へと歩んできた著者が、専門家ではない「ふつうの人」だからこそできるケアについて語り、認知症の人のファンになってほしいと呼びかける。今・ここにある「老い」と真剣に向き合い、丁寧に付き合っていくためのヒント。発達心理学者・麻生武との対談や「家庭介護のポイント 実践編」も収録。寄稿 青山ゆみこ【目次】はじめに1 ふつうの人のための認知症ケア認知症の人のファンになってください認知症と呼ばれる老い人が「うちに帰りたい」と言うとき対談 認知症の人とのコミュニケーションについて--発達心
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おいらプカプカ、ラッタッタ島に帰ろかな
児童書お互いを知りたいという好奇心をもっての手紙のやりとりで、知らないもの同士が友だちになった『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』(ドイツ児童文学賞受賞)から始まった、手紙がつなぐ友情物語シリーズ「クジラ海のお話」の7作目は民宿コンブ荘の主プカプカが主人公。手紙ブームのクジラ海にオープンした郵便局は大忙しで(局長サメ次郎の話は『ぼくは気の小さいサメ次郎といいます』)アルバイトを募集します。民宿が暇なプカプカは、仕事のできるタコの事務員「おく とーぱす氏」のもとで働くことに。茶飲み話で家族の話題にな
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欧州と日本散歩 三ヶ国を歩く
紀行歴史的に意外に近いフランスとスコットランド。その親密さを説きながら、国内の様々な場所を紹介する【目次】一部 フランス二部 カレドニア(またの名をスコットランド)三部 日本