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手間のかかる姫君——夫、今岡清が選ぶ栗本薫短篇集
文学栗本薫の担当編集者であり、また夫として30年以上に渡り生活を共にした今岡清が、個人的な思い出深い作品を集めた作品集。江戸川乱歩賞受賞で華々しく文壇デビューしたのち、初めてSF-マガジンに登場した「ケンタウロスの子守唄」、ふざけ散らしたユーモアSFでありながら文明批評でもある「エンゼル・ゴーホーム」、日常の会話から書き始められたものの中断していた原稿の発見された「手間のかかる姫君」、マンガ家に憧れていた栗本薫の唯一のマンガ作品「日々是好日」ほか六篇を収録。 【目次】 序 ケンタウロスの子
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デラシネ -わたくしの昭和史-
映画苦学、応召、敗戦、引き揚げ、組合、入党、レッドパージ。東映入社、教育映画部、東京撮影所プロデューサー。数々の映画そして変転を綴る「わたくしの昭和史」。 激動の昭和を生き抜き、数々の映画名作を世に送り出した映画プロデューサーが家族に残すその生い立ち。 今田智憲、渡辺亮徳という東映同僚をはじめ、赤川孝一、松本俊夫、野田真吉、岩佐氏寿、豊田敬太、堀内甲、長谷部慶治、大島渚、田坂具隆、寺山修司、安部公房、植草圭之助、大塚康生、安藤昇、佐藤純弥、降旗康男……幾多の映画人との交流・秘話を満載する。
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テラビシアにかける橋
文学バージニアの片田舎に育ったジェシーは絵を描くことに憧れていたが、周りはわかってくれない。そんなジェシーをすばらしい世界に連れて行ってくれたのは、となりに越してきた風変わりな少女レスリーだった。ふたりは、テラビシアと名づけた秘密の場所で友情をはぐくみ、ジェシーは新しい世界にふれる。しかし、突然の出来事がふたりをおそって………。アストリッド・リンドグレーン賞受賞作家キャサリン・パターソンの名作。
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テレビ番組制作会社のリアリティ つくり手たちの声と放送の現在
社会学テレビ番組制作に欠かせない存在でありながら、放送局の陰に隠れ、放送制度の枠外に置かれてきた番組制作会社。その実態とデジタル化が進展する放送事業の現在を、関係者のインタビューを軸に描き出す、初の本格的研究報告。※本書は、大月書店刊『テレビ番組制作会社のリアリティ――つくり手たちの声と放送の現在』の電子書籍版です。【目次】序章 本研究のねらい――番組制作会社から考える日本のテレビ(林香里)第1章 制作会社の誕生と展開――テレビ制作の現場で(国広陽子・北出真紀恵)第2章 制作現場の日常風景(石山玲子・
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天才を生んだ孤独な少年期 ダ・ヴィンチからジョブズまで
心理一般人の発達には導き手としての大人が必要です。しかし大人の助力を十分得られなかった子どもは、独力で世界の捉え方を学び、独自の世界観を編み出していくことになる――少年期の孤独が育んだこの「心の癖」が創造性につながった、という仮説のもと、ダ・ヴィンチ、ニュートン、エジソン、漱石、アインシュタイン、ジョブズという6人の人生を生育歴から晩年まで詳細にたどっていきます。そこから浮かび上がる天才の共通構造とは? 脳科学から発達心理学に至る最新の知見と、自閉症研究者ならではの着想から生まれた出色の天才論!【目次】
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電子絵本・盲導犬アンドリューの一日
児童書ドア、階段、交差点、駅などで、盲導犬がどんな働きをし、ご主人をいかに安全に導くかを、盲導犬アンドリューの目を通して、わかりやすく、時にユーモラスに描いた絵本です。 「二人五脚」「盲導犬ハンドブック」でおなじみの松井進さんの文に、鈴木びんこさんがやさしいタッチの絵をつけた絵本です。
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電子出版とは何かを問い続けて 高木利弘スペシャルインタビュー
ノンフィクション2014年、Pamlinkが企画製作した『出版の未来』シリーズ第3回〝電子書籍を問い続けて〟の音声インタビューです。ナビケーターとして「MACLIFE」の編集長だった高木利弘さんが担当しました。音声は、Apple Musicで公開されています。このデータをテキスト化し、関係情報などのリンクを施しました。音声から発した小さな〝本〟が成り立つことを明らかにしています。テキスト情報を読み、戻り、咀嚼してご覧いただきたいとおもいます。【目次】電子出版とは何かを問い続けて 1章 ボイジャーを設立するまで
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電子書籍少女 VOYAGER edition
青年マンガ同人サークル「辺境屋」が現在まで発表している同人誌シリーズ『電子書籍少女』を再録し、加筆した作品です。 『電子書籍少女』とは、電子書籍端末を美少女キャラクターに擬人化し、そのキャラクターを通じて電子書籍の楽しみ方や最新動向をコミックやコラム、ライトノベルなど様々な形にして伝える企画です。 同人誌界では“創作マンガ”と呼ばれるオリジナルストーリーのジャンルに属し、電子書籍をテーマにした同人誌は「電子書籍少女」のみ。その斬新な視点に、出版デジタル機構 取締役会長である植村八潮氏から「電子書籍元
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電子書籍2020 本の在り方は変化する
ノンフィクションなぜ電子書籍は愛されないのか? それは便利な代替品に過ぎないからだ。WWW(World Wide Web)の出現で多くの情報がリンクし合うなか、なぜ本だけが姿を変えないのか。私たちは出版を特別な枠にはめて考えてきたのかもしれない。出版は、テキストを印刷した紙を束ねた「書籍」だと。それを便利に読む方法が「電子書籍」だと。冊子という塀を越えて本と本とが情報を通して結びつく。一冊の閉じられた世界から、WWWの繋がりの世界へ。電子書籍は「あたらしい本」になる。出版の未来を示す、画期的提言。全出版人必読。