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新着作品
対話の害
哲学/思想マイケル・サンデル氏の教育実践「ハーバード白熱教室」で謳われる「対話」。しかしそれは、学生からの質問を許さず、何を考え何を考えないかの制約条件を氏が一方的に決め、学生が自由に考えることを禁じている「対話」であり、根源まで考え抜く力を鍛えるべき哲学の授業として適切なのだろうか?外国の「偉い」思想家の言うことに容易になびく「知的植民地性」を指摘し、単なるサンデル批判に留まることなく教育方法についての無自覚・無知への反省を促す、骨太な教育論。【目次】はじめに序論(導入)第一章 考える自由 ――これは尋
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台湾がめざす民主主義 強権中国への対立軸
政治コロナ感染症への迅速な対策、「台湾有事」回避への柔軟な姿勢――。注目度が高まる台湾の透明な行政と市民参加、多様性はいかに形成されたのか。オードリー・タン氏の歩みと重ね台湾の民主主義の姿を中国・香港との緊張関係とともに描く。猿田佐世さん(新外交イニシアティブ[ND]代表・弁護士[日本・米NY州])推薦!※本書は、大月書店刊『台湾がめざす民主主義――強権中国への対立軸』の電子書籍版です。【目次】第1章 台湾が直面する中国の脅威第2章 オードリー・タンの軌跡――民主主義の進展とともに歩む第3章 台湾が
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台湾航路 同化政策にあらがった陳澄波と藤島武二
文学日本に輸入された西洋画を極めようとした藤島武二教授。東京藝大に台湾から留学してきた画学生・陳澄波。絵画とアイデンティティーの相克に悩む日本と台湾の画家が、ともに乗り越えようとした《轍》とは? 政治と絵画、支配と被支配に翻弄されない《美》の真実を希求する芸術家の姿を描いた画期的《美術小説》!【目次】1 嘉義(ジャーイー)の街2 陳澄波(チェンチェンポー)3 真精神(エスプリ) 4 入選祝賀会5 同化政策6 日台友好の礎(いしずえ)?7 共同体の個性8 ひとり一人の個性9 それぞれの道10 地方色(
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濁流 『ちくま商工信用組合』の破綻
経済身近な金融機関が破綻?真の原因は何か?債権譲渡の動きを丁寧にとらえ、千曲川の流れに沿ってバブル崩壊の真実に迫る。【目次】プロローグ第一章 発端(バブル崩壊の余波)第二章 夏目補佐人の誕生第三章 商工経営破綻の公表第四章 そのまま新年を迎えて第五章 いわゆる『改革派』とは第六章 ハグロシタのクボ第七章 経営責任の追及第八章 雇用推進室設置第九章 ふたりの旅第十章 佐久へ第十一章 龍の祭りの後第十二章 商工の解散エピローグ ―『ちくま商工信用組合』の破綻―あとがき
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戦う姫、働く少女
社会学ジブリの少女やディズニープリンセスは何と戦い、どう働いたのか。それは現代女性の働きかたを反映していた―。『逃げ恥』から『ナウシカ』まで。現代のポップカルチャーと現代社会を縦横無尽、クリアに論じる新しい文芸批評が誕生!【目次】はじめに第一章 『アナと雪の女王』におけるポストフェミニズムと労働第二章 無縁な者たちの共同体――『おおかみこどもの雨と雪』と貧困の隠蔽第三章 『千と千尋の神隠し』は第三波フェミニズムの夢を見たか?―アイデンティティの労働からケア労働へ第四章 母のいないシャカイのユートピア─
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たとえ恨まれていても、わたしはあなたが大好きです! ルーニカノベルス
ライトノベル国王の異母弟クルトが幽閉されている城に世話係として送り込まれたロサ。元婚約者のクルトは、常に無表情なロサの心を分かってくれた人。ロサは今も世界の誰より彼を愛していた。けれどロサはクルトを裏切り、幽閉に追いやった張本人。公明正大で優しかった彼は、裏切りをきっかけに人を寄せ付けなくなっていた。それでもずっと彼に会いたかったロサは、彼を執拗に追い回し、かいがいしく世話をする。やがてクルトは徐々に態度を軟化させていくが、その矢先、ある事件が起こり――!? さらには過去のロサの裏切りの理由を知って……。【
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楽しいことだけで実験的に生きれば人生が変わる
人生論人生の成功や失敗は誰が決めるのだろう?地位や名誉がなければ敗けなのか?そんなのを追い求めることに、生きる意味はあるのだろうか?ガマンしてまで従う正しさとは何だろう?トップに上り詰めなければ、ずっと劣等感を抱いて生きなければならないのか?僕はいやだ。僕が思う成功者とは「楽しいことだけで生きる人」一瞬一瞬をワクワク生きたい僕にとって、自由な選択を奪われるほうが敗けだ!僕たちは、コンピュータでなく、人間だから。もっと楽しもう! 生きることを。【目次】はじめに第一章 実験的に殻を破ってみよう 1.楽しい
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旅へのいざない
紀行ヨーロッパにあこがれ、遠い国の文学(詩や小説)、映画や音楽に魅せられて少年は成長しました。普通の会社員になり、中年にさしかかったとき、ようやく念願の旅行のチャンスが訪れました。当初はパリを中心にヨーロッパへ、その後カナダやエジプト、トルコなどへ赴きました。これは私が1998年から2013年にかけて出かけた13回の海外の旅を回想して綴ったささやかな旅の記録です。そのとき撮影した多数の写真のうちから226枚を選んで載せております。【目次】はじめにⅠ ヨーロッパ(パリ・ローマ・ロンドン)Ⅱ パリからジ
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タフラブ 絆を手放す生き方
カウンセリングタフラブは、ベトナム戦争帰還兵のアルコール依存や暴力に苦しむ家族が「生きる術」として生み出した概念。「手放す愛」「見守る愛」などと訳されている。東日本大震災以来、「絆」が困難を乗り越えるためのキーワードとして使われてきたが、「絆」は本来、牛馬などをつなぎとめる綱のこと。家族や世間の絆に苦しめられてきた人々のカウンセリングを長年続けてきた著者は「絆」に疑問符を投げかけ「タフラブ」という生き方を紹介する。『タフラブという快刀』(2009年)を改題し、加筆・修正・再編集した作品。【目次】序 章 タフラ
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食べるスポーツ フードファイターの挑戦
ノンフィクション「69本のホットドッグ、93個のハンバーガー、110本のソーセージ……1日かけても、1週間かけても、食べられそうにない量だと思う? でもね、ぼくなら、どれもだいたい10分くらいで食べちゃうんだ。」数々の世界記録をもち、大食いをスポーツに変えた人物として知られる著者が、食べることのふしぎと魅力について語ります。世界を旅しながら食べた、おもしろくておいしそうな料理もご紹介!「みんなの研究」は、みんなの「知りたい」を応援する、あたらしいノンフィクションのシリーズです。