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自閉症児のことばを育てる発達アプローチ ことばの6ステージ・特徴の理解と逆転の支援
発達心理こどもの興味が主導する、楽しく、日常で実施しやすい発達アプローチの療育。自閉症児のことばの成長段階を分け、成長ステージに合った支援の有効性、逆転の発想のアプローチ方法、従来の方法の工夫の仕方、自閉症児のことばの療育に特に重要なものをピックアップ。【目次】はじめに1部 従来のアプローチに工夫を加えて自閉症児の“ことばを引き出す”1 いっぱい話しかける・話しかけは単語数とタイミングで効果が決まる2 音声模倣音・声模倣が難しい子には新しい音が自然に出る工夫を3 絵カード・絵カードに頼らずにことばを増や
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自閉症と感覚過敏 特有な世界はなぜ生まれ、どう支援すべきか?
心理一般ドナ・ウィリアムズ、東田直樹……自らの困難を内面から詳しく語れる自閉症者が増え、「感覚過敏」という症状がよく知られるようになりました。これら当事者の語りから学び、かつ語ることのできない多くの自閉症者の症状を集めて分析した著者は、感覚過敏はたんなる症状のひとつではなく、それこそが自閉症の発生源ではないのか、という仮説に至ります。男性脳や現代の生育環境といった要因との関係にもふれながら、その思考と検証の過程を紹介、当事者の感じ方に配慮した支援のあり方を探ります。自閉症理解に一石を投じる書!【目次】自
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舎利弗の物語 阿弥陀経の黙った主役
宗教/仏教『阿弥陀経』の舞台は祇園精舎。 お釈迦さまは弟子の長老である舎利弗の名をなんども呼びながら、語りかけます。舎利弗にどうしても伝えたいことがあるのです。お釈迦さま究極の教え、念仏往生です。多くの大乗経典で成仏できないとされる舎利弗に、『阿弥陀経』でお釈迦さまは、成仏できる念仏往生を勧めます。ところが舎利弗は一言の返事もできず、黙ったまま。智慧第一のすぐれた弟子であるのに。舎利弗は成仏できるのか。私たちはこれをどう受け止めればいいのか。これが『阿弥陀経』です。 著者の大窪住職は舎利弗の物語をじっく
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「集団主義」という錯覚 日本人論の思い違いとその由来
心理一般日本人は集団主義的で、アメリカ人は個人主義的。多くの人が無条件にこう信じています。日本人ばかりでなく欧米人も日本人は集団主義的だとして、貿易摩擦のとき非難の口実にしました。しかし、本当でしょうか? 近年、集団主義・個人主義についての実証的な国際比較研究がさかんにおこなわれるようになり、そういう研究の結果をしらべてみると、「日本人は集団主義的、アメリカ人は個人主義的」という通説はまったく支持されないのです。ではなぜ、事実に反する説が「通説」として流布するようになったのでしょうか。学問的研究ばかりで
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Rooted in God 主に根ざして生きる
宗教/キリスト教イエスを信じた私たちは、教会に通い、聖書を読み、熱心に祈る生活をしていると思います。奉仕活動や学びの場に参加して、牧師に認められリーダーになっているかもしれません。しかし、「イエス・キリストをあらわす」ということを理解していないクリスチャンが多くいるのも事実です。本書では、神が望んでおられる真のクリスチャン生活を始めるために最重要事項である「神に根ざす」方法を、わかりやすく説明しています。それは、神と深い領域で出会い、神と深く関わる内面的デボーションから始まります。【目次】前書き1あなたの心を神
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小説日本書紀編纂録 [倭の五王編]
日本古代史< まさか、「倭の五王」の謎が解けるとは思わなかった > *崇神天皇168歳 *平均在位は一代22年~26年 *仁徳天皇と允恭天皇の類似 *二人の衣通姫 *名前換え(1)応神天皇 *応神=仁徳か *雄略天皇=武烈天皇=崇峻天皇? *蘇我入鹿と馬子の祖先 *逆(さか)さ言葉と諷歌 *逆転 *交換 *継体天皇は応神5世孫ではない? *歌垣と弘計億計兄弟の計略 *倭王興を隠した理由(継体の出自) *二俣・二岐・二派 *みつまた *神功皇后の秘密 ほか ―――― いつか、
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触穢の成立 日本古代における「穢」観念の変遷
文化/民俗「触穢」と「罪穢」。日本文化に深く刻まれたケガレ思想である。この思想はどのように生まれ、そのように形成されていったのだろうか。民俗学的研究と歴史学的研究を俯瞰しつつ、古代日本における「穢」史料の分析を通して、ケガレが人々の認識に浸透する過程を明らかにする。【目次】序章 ケガレと穢/第一章 ケガレ・穢に関する研究史と課題/第一節 民俗学における研究史/第二節 歴史学における研究史と課題/第二章 触穢規定成立以前の「穢」―特に奈良時代以前―/第一節 六国史の「穢」に関する先行研究/第二節 記紀・続日
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植物考
哲学/思想人間の内なる植物性にむけて――はたして人間は植物より高等なのか?植物のふるまいに目をとめ、歴史学、文学、哲学、芸術を横断しながら人間観を一新する、スリリングな思考の探検。【目次】第1章 植物性第2章 植物的な組織第3章 大気のクリエーター第4章 植物の舞踏―ブロースフェルトの『芸術の原形』に寄せて第5章 根について第6章 花について第7章 葉について第8章 種について第9章 「植物を考える」とはどういうことかあとがき
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新・出雲國まこも風土記
日本史一般まこもは奈良時代初期の『出雲國風土記』にも登場します。民俗植物としてのまこも、作物としてのマコモ、聖なる草としての真菰。まこもには、それぞれの表記に応じた特性があります。史料からエビデンスまで、総合的に人とまこものケミストリー(相性)を記述しました。好評だった『出雲國まこも風土記』の続篇として、より深くより親しく、出雲まこもの文脈を展開しています。【目次】第一章 まこもと風土記 第二章 まこもと古事記 第三章 真菰と民草と出雲大社 第四章 まこも縁脈は脈動する 第五章 マコモとマコモタケと黒穂菌
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新着作品
深化する歴史学 史資料からよみとく新たな歴史像
歴史一般新発見された史資料や、異なる読み方が示されるようになった史料などに着目し、新たな歴史像を示す39のトピック。AIを利用した文字読解など、史資料をめぐる近年の動向に注目した7つのコラム。深化しつづける歴史研究の現在を示す。※本書は大月書店刊『深化する歴史学――史資料からよみとく新たな歴史像』の電子書籍版です。【目次】第1章 古代第2章 中世第3章 近世第4章 近代第5章 現代