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排出権商人
文学大手エンジニアリング会社の地球環境室長、松川冴子は、排出権市場開拓のため世界各地を飛び回る。そこは国連、各国政府、企業、金融機関が利害をかけて激突する温暖化ビジネスの戦場だった。一方、同社の時期社長の座を狙う専務の仙波は収益目標達成のため粉飾決算に手を染め、それを嗅ぎ付けたニューヨークのカラ売り屋「パンゲア」の北川が、猛然と株を売り浴びせる。知られざる排出権ビジネスの実態を徹底解明した衝撃作!【目次】プロローグ、第1章 空からふる月餅、第2章 忍草、第3章 炭鉱メタン回収、第4章 地中貯留、第5
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バイロン詩集 ─ヘブライのうた─
詩/短歌/俳句「若い人々にバイロンの面白さとかっこよさを届けたい」という訳者の熱い思いが結実した本邦初の完訳本。ユダヤ・ヘブライの伝記や歴史を背景に、ストーリーを持った詩として順に並べたので、戦火に故郷を追われた人々の心情がより伝わりやすくなった。今世界が必要とする一冊。女性訳者と女性イラストレーターの新鮮なコラボにも注目!【目次】美をまとい、その女は歩む私はおまえが泣くのを見たよいまがそのときフランシスカエフタの娘ああ、花のさかりに死んだひとよ明るいといいな、おまえの魂の在処が眠れぬ者の太陽よ我が心は暗いサ
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曝書 大学図書館司書のドキュメント
エッセイ学園紛争ごろの大学図書館事情を日記風につづり、図書館汚職事件に触れる。【目次】バクショって何?/活字の鋳造工/赤坂離宮通い/本のラベル/不正給与疑惑/盲長と脱長/苦しい挨拶/バレた汚職/最後のあがき/汚職の本丸/調査報告書/事後処理/春爛漫/館員たちは歳ごろ/嗅ぎつけた記者/役人とは /図書館オタク/職員組合員 /学術情報ひとすじ
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博物館の少女 怪異研究事始め
文学明治16年、文明開化の東京にやってきた、大阪の古物商の娘・花岡イカルは、親戚のトヨの用事で上野の博物館を訪れた際、館長に目利きの才を認められ、博物館の古蔵で怪異の研究をしている織田賢司(= 通称トノサマ)の手伝いをすることになる。トノサマの指示で蔵の整理を始めたイカルだったが、台帳と収蔵品の照合を終えた後、黒手匣(くろてばこ)という品物だけが何者かによって持ち去られたことが発覚した。いったい誰が、何の目的で盗んだのか? 隠れキリシタンゆかりの品とも噂される、この匣に隠された秘密とは?
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馬喰・九四郎 九四郎の恋・酒・喧嘩・事件
文学還暦を迎えた作者が同窓会に向かう途中船橋から総武線に乗車。東京馬喰町駅を通過し祖父の事を思い出した。【目次】はじめに・九四郎・酒飲み仲間・火付け・気性・時代の流れ・馬頭観音・出発・事件・女達・出発の時・空き巣・また火事・東京へ
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始まりは頻尿
エッセイ頻尿に悩まされて訪れた医院で、念のためと前立腺がんのためのPSA検査を受けたところ基準値4.00のところを44.0もあることが判明する。さっそく専門病院に紹介されさらに精密な検査を受け、前立腺がんの疑いは確定してしまった。しかも恥骨への転移まで発見されて始まる治療の日々。場所が場所だけに発生する失禁、脱糞事故などのさまざまな苦労を、Facebookに投稿した記事をまじえつつ赤裸々かつ脳天気につづった異色の闘病記。 【目次】 プロローグ 青天の霹靂 金的設置 放射線照射の日々 未完
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パックマン・ディフェンス 銀行の改革者たち
経済/社会小説二人の元都銀マンが地銀をどう変えられるか。再編が不可避だと思う主人公たちが異なる手段で改革を試み、激突する。勝利の女神はどちらに微笑みかけるか。【目次】序章 緊急事態 二〇一五年夏、四国二章 陣内、唐沢、それぞれの春秋(上)三章 陣内、唐沢、それぞれの春秋(下)四章 新たなるミッション五章 激突終章 宴の後
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初旅
文学ミネの初旅は十六歳の秋。高松への積み荷は四斗入りの醤油が八樽だけあった。その頃、樽職人の職をなくした父重吉を手伝い、ミネは荷役をする荒い働きをさせられていた。父と娘は自家の小船に乗って、まるで夜逃げでもするような真夜中の時刻に家を出た。重吉は米やそうめんや着物など、高松にいる教師になった息子に届ける大きな信玄袋を肩にかけ、ミネは自分の着物の入った小さな風呂敷包みを抱えていた。まっくらな夜であった。高松へゆけばこれまで知らなかった何かが自分をまっている。ミネの期待はいやがおうにも膨らむ。
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バドミントン★デイズ
文学「知ってる? 奇跡っておこそうとした人にしか、おきないんだって。」「ムリムリムリ」が口ぐせで弱気な美優、負けず嫌いで、勝負にこだわるくるみ、受験のために部をやめることをいいだせないナノ、ほっとかれるのが好きという不思議ちゃん、理音。ばらばらだった4人が、ホームポジションをみつけるまでの物語。