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誰もこの涙に気づかない
文学「現代社会に於ける夫婦間のDVを題材に、夫の暴力から逃れ、愛息との離別の悲哀にも耐えながら、人間として、女性として自立しようとする主人公の姿が、緊迫感溢れる筆で描出されている」(能島龍三氏「第18回 民主文学新人賞選評」)。菱山南帆子氏(市民運動家)推薦!【目次】誰もこの涙に気づかない 忘れものは重かった
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断言 読むべき本・ダメな本 新教養主義書評集成 経済社会編(ele-king books)
文学宣伝でも素朴な感想文でもない、本当に “読者の役にたつ書評” とはこれだ!長年にわたり価値を失わない良書をしっかり紹介し、ベストセラーであろうとダメな本は徹底的に批判する──辛口書評家が30年ちかくにわたり書き綴った膨大な書評より、経済、ビジネス、経営、政治、歴史、社会などの分野をここに集成!【目次】はじめに:書評について第1章 経済第2章 ピケティ/格差第3章 ケインズ第4章 クルーグマン第5章 ファイナンス第6章 経営第7章 ビジネス第8章 政治第9章 歴史第10章 思想・ノンフィクションお
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談志の日記1953 17歳の青春
エッセイ最晩年、「いずれ本になるだろう」と談志が託した若い日々の記録。17歳の少年は、前座修業の日々を送りながら、1日も欠かさず日記帳に向かっていた。人形町で100円小さんに小遣をもらう。しかしその場でなくす。その場で探すのも失礼だからよした。――1月20日噺が又セコになる。どうもおかしい。大きくなりたくない。しかし時は刻々と過ぎ去って行く。あせりが出る。――6月2日僕には、夢を追うのみで、若さを楽しむ資格がないのであろうか。その原因は落語なのだ。僕の宿命なのかも知れない。――7月9日【目次】■日記19
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男性諸君に物申す
官能恋活アプリで出会ったさまざまな男性の標本集。男性たちとの間で巻き起こったあんなことやこんなことを完全ノンフィクションで物申す!男女間における感覚のズレを具体的に解説。恋愛や性行為における男性の勘違いや思い違いを匡正する教科書系のショートエッセイコンテンツ。【読者レビュー】◆何度も頷き大爆笑しました。◆男性の気持ちを書いた読み物は世に沢山ありますが女性の素直な気持ちを書いた本は少ない。そういう意味でもこの本には他にない価値があると感じました。【目次】【プロローグ】【第1章 – 恋文編】01 セフレ
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断片小説論スケッチ
文学時代が大きく変わろうとしている時、小説だって進化しなければならない。18世紀のままでいいのか? よりリアルな現実にせまろうとすれば、それはもはや断片においてしかありえない。新しい小説へと向かう方途として、それをあえて断片小説とよんでみる。手さぐりではあるけれど、その輪郭をスケッチしてみた。
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近頃なぜか岡本喜八 反戦の技法、娯楽の思想
エッセイ「戦争は悲劇だった。しかも喜劇でもあった。戦争映画もどっちかだ」。なぜいま、岡本喜八なのか。痛烈な戦争体験を抱え、フマジメな余計者として「カッコイイ戦争」に抗い続けた岡本喜八。喜八は誰ととともに何と戦ったのか。その遺伝子はどこに受け継がれているのか。不穏さを増す近頃、「人と人の争い」を描き続けた岡本喜八の表現が再び光を放つ。【目次】はじめに第1章 映画監督・岡本喜八の誕生――「カッコイイ戦争」のインパクトとその背景/山本昭宏第2章 「フマジメ」な抗い――喜劇へのこだわりと「正しさ」へ
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新着作品
地球上に遍在するガザ・ウクライナ
詩/短歌/俳句元国際会議通訳の詩人による世界的な視野を持った詩集。現在も破壊が続くガザとウクライナの人びとの筆舌に尽くせない悲劇をテーマにしている。「地球上の至る所に/かつて在った、/地球上の至る所に/この瞬間も在る、/そして、/これからも在り続ける/ウクライナやガザ。」を、他人事ではなく、自らの問題として受け止めることができるだろうかと提起する。さらに、「平和を祈るだけなら/偽善者/に過ぎない/のだろうか?」と問いかけて、「祈り」も含めて、生き方から滲み出てくる多様な答えを促している。【目次】Ⅰ地球上の至る
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歌集 地上絵
詩/短歌/俳句I am a 大丈夫 ゆえ You are a 大丈夫 too 地上絵あげる第二回笹井宏之賞永井祐賞を受賞した著者の第一歌集。 大胆な間違いで鷲掴みされるほんとうのこと、私にとって橋爪の短歌の最大の魅力はこれだ。────宇都宮敦(歌人)【目次】Ⅰ地上絵星とカメレオン世界中の鳥の名前ドレス!わたしの絶望愛の犬てんらんかいサイダーの匂い熱帯夜岩階段夢中日々着地Ⅱとおざかる星うかぶわ風なら息の根を呼びとめて銀色の靴灯台崖の街かがやくゼリー舌を出してね感覚ミニチュア 解説 地上絵もらう 宇都宮敦あとがき
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地底人からの遺言
エッセイ「私の姿は貴方にどう見えますか?」ある蒸し暑い夏の日に出会ったその“人”は、はるか昔から地底世界から人類を見守り続ける地底人。地球を深く愛し、その未来を心底憂いている心優しい存在だった。~『Note』公開後に大反響~未発表のエピソード・さらに本書限定特別対談を含む、地底人との衝撃的な対話を再現!ますます混沌としてきた時代の流れに翻弄される、すべての人類へのメッセージ!【目次】はじめに/第1章 蒸し暑い夏の日/第2章 地底人との再会/第3章 新しい地底人との再会/第4章 インタビュー対談/終わりに
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中央線沿線物語 国立と立川・国分寺・小金井ゆかりの人物を訪ねて
エッセイ——「誰もが知る人の、誰もが知らない」エピソードを。中央線沿線には、中央線の歴史を愛し、文化を愛し、風景を愛した、数多くの著名な文化人が往来してきました。本書は、そんな彼らが、ときには文学作品として、ときには音楽や芸術作品にのせ、中央線沿線、とりわけ国立・立川・国分寺・小金井という西エリアの魅力を改めて掘り起こすとともに、著者および国立市観光まちづくり協会刊行という「地の利」を生かし、文化人本人や家族・知人に直接お会いし、生の声を伝える内容になっています。名だたる28名の文化人たちの足跡をたどり