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ぞうはどこへもいかない
文学アフリカかどこかの草原に、ぞうがいます。ぞうのうしろから、あやしげなヘリコプターが登場しました。かなりあやしい…。ヘリコプターにつれていかれたぞうは、どんどん大きなのりものにのりかえて、どんどん遠くへいってしまうのでした…前作『ぞうはどこへいった?』のつづきとも言えるような、でも全然つづいていないような、そんな絵本です。
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増補 社会原理序説 それでも変わらない根本的なこと
エッセイヘーゲルの弁証法的展開をベースにしながら、鋭くもやさしい独自の感性で人類と社会を観察・分析。著者は大学で経済を学び広告会社に入社するも、 地下鉄サリンの被害者となり退社して渡米。 MBAを取得してシリコーンバレーのベンチャーで働き、 映画製作にも携わってカンヌ国際映画祭に参加。 そのかん、膨大な数の文献を読破して哲学を独学。 縦横無尽に展開した半生から見えてきた「社会の根本原理」を示した作品。旧版にアフターコロナを踏まえた新原稿を加え、「正解のない問題集」を付録として添えた。【目次】01:社会と
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そこから逃げだす魔法のことば
ファンタジーぼくは小学三年生。ぼくのおじいちゃんは最高。おじいちゃんはかっこよくて、 おもしろい話をたくさんしてくれる!こわーいねこのおばあさんから逃げだす話や一寸法師になってかわいいお姫さまと出会った話、安全ピンのセールスマンのときに海賊に捕まった話、おばあさんをおんぶしたら女神さまだった話、助けたカラスが恩返しをしてくれた話、そして、おじいちゃんのひいおじいちゃんとひいおばあちゃんの出会いの秘密!!!どれを聞いても、うなる話ばかりだ。
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そこまでして覚えるようなコトバだっただろうか?
文学たった一音が発音できずに自国から疎外された〝クィ〟が望む真の「故郷」サッカーからヒトの起源にまで自国をとび出し還っていく「イベリア半島に生息する生物」ひらがな、カタカナ、漢字……アトラクションさながら文字を乗り越えていく「あカ佐タな」〝お金を払ってまで覚えないといけないようなモノだっただろうか?〟著者デビュー作「廃車」「LIFE」に登場した猫木豊が子の国語習得の前で立ちつくす「王国の行方――二代目の手腕」【目次】故郷イベリア半島に生息する生物あカ佐タな王国の行方──二代目の手腕
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そら耳のつづきを
詩/短歌/俳句現代川柳は《現在》の破片である──。川柳の伝統を批判的に受け継ぐ現代川柳作家による480句。『はじめまして現代川柳』でも注目された著者の待望の第一句集。【収録句】マグカップで壊せるような朝じゃないそら耳のつづきを散っていくガラス最初が運、途中は夢でいいですねガラス屋の軽トラの荷台のデュシャン君が袖ふる愛をガシガシ消すために足もとはNIKE行き交う年もまたヒロシマにダーツふわっと散る光神よ神よ砂ずりがまだ来てませんね漱石のちょっと発熱ちょっと死後【目次】1 イカロスの罠2 ヘルタースケルター3 仮
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Turn! Turn! Turn!
文学小説と旅は似ている。物語を突き動かすのは葛藤だが、旅だってそうだ。私たちは、自分では処理もできなければ理解もできない衝動に突き動かされて最初の一文、もしくは最初の一歩を踏み出す。魂に抱えこんだ葛藤をどうにかなだめるために。小説と旅がこれからの私を定義していく。今回はその手始めだ。(本文より)【目次】1 転機はふいに霧の中から。台湾への旅がはじまりだ!2 猫と始めた新しい暮らし第二の人生はここから。3 子どもたちを育んだ町から新天地へ旅立ちのとき。4 懐かしさと諦観とままならぬ世にも浮かぶ瀬あり。
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第二句集 四季・車椅子Ⅱ
詩/短歌/俳句戦後の混乱期に生まれて義務教育完全未就学の1級身体障害者が何事にも諦めない心、挑戦する心で身体ごと詠み綴って俳句的生き方に辿りついた生き様の句集です。【目次】車椅子・昭和六十二年~平成元年古稀の母・平成二年湾岸戦争・平成三年原爆忌・平成四年~五年雪満月・平成六年オウム・平成七年冬の銀河・平成八年沖縄忌・平成九年ビキニの日・平成十年核のごみ・平成十一年千暉の春・平成十二年~十三年今朝の春・平成十四年平和の火・平成十五年日のはじめ・平成十六年~十七年あとがき坂田正晴の軌跡