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福祉の起原
福祉紙版の出版元は弦書房。人々の心が、ある種の絆を求めているにもかかわらず、戦争や疫病などによって分断されていく。この複雑な世界で、さまざまな問題に接するとき、その解は、現実に与えられた選択肢だけではなく、その外側にもあるのではないか。戦争と福祉のはざまで、未来への起点となる「起原」は何度もくり返しやって来る。本書は、その可能性を見逃さず、つかみ直すために、「銀河鉄道の夜」「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」を手がかりに、私たちに何が必要なのかを示す刺激的な一冊。【目次】序 章 ゴーギャンの三つ
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復讐の獣は囚われの乙女に執愛を刻む ルーニカノベルス
ライトノベル銀髪に赤い目という珍しい容姿を持つミエールは、獣人を排斥する聖ミーハ教の神の使いとして崇められ、辺境伯領にある塔の一室に幽閉されていた。そんなミエールのもとに、ある夜、暗殺者が忍びこむ。彼は、かつて国境の集落で共に暮らした狼の獣人で、死んだはずの初恋の人、ジンだった。自分のせいで集落が滅ぼされたと、長年罪悪感に苛まれていたミエールは、ジンに殺されることを願うのだが、彼は「簡単に死なせてなんかやらねえ」と、ミエールに怒りと欲望を刻み込む。だがやがて、ジンはミエールをとりまく深い闇に気づき始め……。
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ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 1
文学幸運をもとめる人にしか見えない不思議な駄菓子屋銭天堂。謎の店主、紅子が差し出す摩訶不思議なお菓子の数々。それはそれは素晴らしい成果をもたらしてくれます。でも調子に乗ってしまうとどうなるか…それは最後まで読んだ人のお楽しみ。今日も紅子の不思議な声が響きます。「ようござんすね?かならずでござんすよ?」大ヒットシリーズの第一巻目。
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ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 吉凶通り1
文学六条教授が天獄園へと去り、銭天堂に平穏な日々がもどってきた。そんな折、お店の近くに一軒の書店がオープンする。店主はやさしそうな雰囲気の、若い男のようだ。しかし、このお店が、銭天堂の運命を大きく変えることになるとは、紅子は知るよしもなかった。 新シリーズがスタート。銭天堂を読んできた読者はもとより、ここから銭天堂を読んでみようという読者も楽しめる内容。
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ふしぎ駄菓子屋銭天堂にようこそ 公式ガイドブック
文学物語に登場した100種以上の駄菓子の図鑑をはじめ、書きおろし作品をふくむエピソード3作品を収録。さらに、墨丸や金色の招き猫の4コマまんがや座談会、初公開となる銭天堂の内部のカラーイラストなど、盛り沢山の内容です。銭天堂ファンはもちろん、はじめての読者にもガイドブックとして重宝します!
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富士山を壊すのは誰? 富士山登山鉄道構想が観光立国日本をダメにする
社会問題神宮外苑の次は富士山の破壊! 日本人の心の山である世界遺産富士山に湧いて出た山梨県の「富士山登山鉄道構想」。五合目の大規模開発を伴う計画は建設費1,400億円。どこまで膨らむのか疑わしい予算、一度失ったら戻らない自然を壊すずさんな計画はどこかで聞いたことがあるようなもの。世界の観光の最先端を知り尽くし、世界遺産登録運動の先導役を務めた「富士山学」の権威、国立公園の研究者らが富士山の本当の魅力、「登山鉄道」の危険、無謀さを明らかにする。開発を抑制し、原生に近い自然が残っていればいるほど、価値が高ま
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不親切教師のススメ
学校教育「きめ細かな」「個に応じた」指導が重視される学校、そして先生たち。が、度を過ぎて「親切すぎる」「丁寧すぎる」対応や習慣が多いとは思いませんか。それにより先生方もたいへんな思いをしていますが、実は、これが子どもや保護者を苦しめる原因となっているのでは……という問題提起とともに、「そもそも教師がやたらと"親切"なのはなぜなのか」の考察、教師があえて"不親切"になることで子どもたちを主体的に伸ばすことができるのだという大胆な提案まで、新進気鋭の現場教師である著者が超具体的な例を通して書き下ろしました。
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不親切教師はかく語りき 主体性を伸ばすための47の対話
学校教育賛否両論。教育界を揺るがしたベストセラー 待望の〈対話編〉よけいな親切をしないことこそが、子どもたちを主体的にし、自らの力を発揮できる環境をつくる真の親切であり、本当の愛情である――そう語った〔不親切教師〕に寄せられた疑問・質問・意見・批判。それらの問いに丁寧に答えつつ語る具体的で実践的な教育理念。【目次】第一章 無理解に気付く1. 親切教師は「熱心な無理解者」2.「先生の話は聞くもの」か 3.「みんななかよく」できない前提があるほか第二章 バランスをとる1.「みんなでドッジボール」という人権感