光秀は信長を殺していなかった!? 本能寺の変、真犯人像を新しい視点で解明する

天上の麒麟 光秀に啼く

著者:茶屋二郎

バンダイ元社長、おもちゃ屋二郎が描く歴史ミステリー小説

本能寺の変の真犯人像を新しい視点で解明する歴史ミステリー小説。信長は武田征伐の後、本能寺の茶会に徳川家康を誘うが息子信秀には家康暗殺を命じる。また秀吉にはその後の徳川領への侵攻を命じていた。一方信長の無二の腹心であった光秀には朝廷から天皇廃絶を公言していた信長誅殺の勅命が下っていた。しかし信長は闇の勢力によって一足早く本能寺で殺されてしまう。そのため光秀は逆に謀反人にまつりあげられるが、家康は光秀の家臣斎藤利三の助けで一命をとりとめる。山崎の戦で秀吉に負けた光秀は家康の元へ去る。

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著者紹介

茶屋二郎

1945(昭和20)年、石川県金沢市生まれ。慶応大学卒業、小学館入社。その後バンダイに転じ、35歳で社長に就任する。日本玩具協会会長、デジタルメディア協会理事長、日本商品化権協会会長などを歴任。現在日本おもちゃ図書館財団代表理事。平成29年旭日中綬章を受賞。著書に「若き血に燃ゆる」(リベラルタイム)「青渕の竜」(廣済堂)「1868年終わりの始まり」(講談社)「アメージング グレース」「こげなお人ではなか」(ボイジャー)などがある。

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明智光秀の甲冑についての一考光秀の遺品と確実視されるものは見つかっていない。しかし全てを想像で描くしかないかというと、そうでもない。同時代の遺品や流行の傾向から推定することができるからである。今回は作中に「白地に日の丸の兜」という描写があるため、それをまず考証の端緒とした。

安土時代は安土城天主に代表される、黒漆に金の豪壮なイメージがある。桃山の、いちど日の本一統が成された後の絢爛さとは違ったプレッシャーがある。また信長は特に赤を好んだようである。側近の馬廻衆、上杉謙信へ贈った甲冑や、地元の特産品(赤こんにゃく)など、彼にまつわるエピソードにはよく赤が登場する(後者の由来は怪しい部分もあるが)。よく知られる信長の肖像画は後年に加筆されており、現在の地味な色に変更されている。もともとは朱と縹の片身替わりのファッショナブルなものだったことがわかっている。(NHK歴史秘話ヒストリアより)ちなみに映画やゲームの影響で南蛮風の鎧に総髪のイメージが広く人口に膾炙した信長像であるが、現在では信長が南蛮胴をつけていた可能性は低いとされている。

本能寺の変当時(天正十年/1582年)の甲冑のうち、主に参考にしたものは以下である。

天正12年(1584年)の秋、末森城の戦いに功績のあった奥村永福へ賞賜された前田利家所用の金小札の具足、当時最新式の丸胴である。 天正18年(1590年)に小田原征伐後の奥州仕置の後に秀吉が伊達政宗に下賜した銀伊予札の具足で、初期の銀箔押の甲冑で特に有名なものである。現在では札が黒ずんでいるが、当時は銀色に輝いていたと思われる。
作中「白地に日の丸の兜」の白を白銀と解釈し、烏帽子形兜に朱漆塗の日の丸の前立を挿す。総身銀箔押の甲冑の登場は本能寺の変の年より数年時代が下ると思われるが、既に少数存在していたと思い切り、全身を銀箔押の鎧で包み爽やかな萌黄糸で威した。また陣羽織も白羅紗、形状は太閤桐紋陣羽織をベースとし、襟や袖のトリミングに縹色を配した。これは後年の細川家の陣羽織に見られる配色で、光秀のセンスは細川家にデザイン面での影響も与えていたであろうという独自解釈である。光秀は天下の中央、織田家の中枢にあって、戦装束も信長に追従、模倣していたと考えられなくもないが、上記の作中描写、絵的な映え、そして私自身の光秀に持つイメージを混ぜ合わせた結果、主君信長と対の印象になるようデザインした。イラストでは上半身の一部しか描いていないが、皆具設定している。

ドラマやゲームイラストでも、光秀を白銀で表現した例は珍しいと思うが、忠烈、清廉の志を表現し、そして見え隠れする主君を弑し成り代わろうとする武士の野心と意地のようなものを描いたつもりである。

添田一平(表紙デザイナー)

※ Gaze-On(ゲイズオン)はボイジャーが開発した、高解像度画像をWeb公開するための仕組みです。

表紙デザイナー

添田一平

福岡県出身。東京学芸大学卒業。 歴史、特に甲冑武具についての研究を能くし時代考証、歴史的根拠に基づいた絵を得意とする。
各地の歴史イベントのポスター、歴史書籍イラスト、ゲームイラストなど多数。

現在は猫(雄10歳 雌5歳)と共に京都に住む。趣味で、猫に時代装束を着せた絵を描く。
日本甲冑武具研究保存会近畿支部会員。

『天上の麒麟 光秀に啼く』を読んで

あえて呼ぶなら、これは歴史サスペンスだ! 老境を迎えんとする非凡な戦国武将・明智光秀。その武人としてのジレンマ、経営者としての懊悩。父として、夫として、深く内面を描く筆致は、私の眼裏に確かな光秀像を結実させた。「光秀」「信長」「秀吉」「家康」「朝廷」「伊賀」「堺衆」……それぞれの思惑は、複雑に絡み合い、運命の本能寺に向い流れ込んでいく。ひとつの時代に幕を引き、新しき時代を呼び込んだ男の最後の4年間。作品に浮き上がる光秀のリアルな想いが、私の作画に強烈なエネルギーを与えたことは言うまでもない。

天上の麒麟 光秀に啼く

著者:茶屋二郎歴史/時代小説

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