光秀は信長を殺していなかった!? 本能寺の変、真犯人像を新しい視点で解明する
天上の麒麟 光秀に啼く
バンダイ元社長、茶屋二郎が描く歴史ミステリー小説
本能寺の変の真犯人像を新しい視点で解明する歴史ミステリー小説。信長は武田征伐の後、本能寺の茶会に徳川家康を誘うが息子信秀には家康暗殺を命じる。また秀吉にはその後の徳川領への侵攻を命じていた。一方信長の無二の腹心であった光秀には朝廷から天皇廃絶を公言していた信長誅殺の勅命が下っていた。しかし信長は闇の勢力によって一足早く本能寺で殺されてしまう。そのため光秀は逆に謀反人にまつりあげられるが、家康は光秀の家臣斎藤利三の助けで一命をとりとめる。山崎の戦で秀吉に負けた光秀は家康の元へ去る。
著者紹介
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明智光秀の甲冑についての一考光秀の遺品と確実視されるものは見つかっていない。しかし全てを想像で描くしかないかというと、そうでもない。同時代の遺品や流行の傾向から推定することができるからである。今回は作中に「白地に日の丸の兜」という描写があるため、それをまず考証の端緒とした。
安土時代は安土城天主に代表される、黒漆に金の豪壮なイメージがある。桃山の、いちど日の本一統が成された後の絢爛さとは違ったプレッシャーがある。また信長は特に赤を好んだようである。側近の馬廻衆、上杉謙信へ贈った甲冑や、地元の特産品(赤こんにゃく)など、彼にまつわるエピソードにはよく赤が登場する(後者の由来は怪しい部分もあるが)。よく知られる信長の肖像画は後年に加筆されており、現在の地味な色に変更されている。もともとは朱と縹の片身替わりのファッショナブルなものだったことがわかっている。(NHK歴史秘話ヒストリアより)ちなみに映画やゲームの影響で南蛮風の鎧に総髪のイメージが広く人口に膾炙した信長像であるが、現在では信長が南蛮胴をつけていた可能性は低いとされている。
本能寺の変当時(天正十年/1582年)の甲冑のうち、主に参考にしたものは以下である。
・天正12年(1584年)の秋、末森城の戦いに功績のあった奥村永福へ賞賜された前田利家所用の金小札の具足、当時最新式の丸胴である。
・天正18年(1590年)に小田原征伐後の奥州仕置の後に秀吉が伊達政宗に下賜した銀伊予札の具足で、初期の銀箔押の甲冑で特に有名なものである。現在では札が黒ずんでいるが、当時は銀色に輝いていたと思われる。
作中「白地に日の丸の兜」の白を白銀と解釈し、烏帽子形兜に朱漆塗の日の丸の前立を挿す。総身銀箔押の甲冑の登場は本能寺の変の年より数年時代が下ると思われるが、既に少数存在していたと思い切り、全身を銀箔押の鎧で包み爽やかな萌黄糸で威した。また陣羽織も白羅紗、形状は太閤桐紋陣羽織をベースとし、襟や袖のトリミングに縹色を配した。これは後年の細川家の陣羽織に見られる配色で、光秀のセンスは細川家にデザイン面での影響も与えていたであろうという独自解釈である。光秀は天下の中央、織田家の中枢にあって、戦装束も信長に追従、模倣していたと考えられなくもないが、上記の作中描写、絵的な映え、そして私自身の光秀に持つイメージを混ぜ合わせた結果、主君信長と対の印象になるようデザインした。イラストでは上半身の一部しか描いていないが、皆具設定している。
ドラマやゲームイラストでも、光秀を白銀で表現した例は珍しいと思うが、忠烈、清廉の志を表現し、そして見え隠れする主君を弑し成り代わろうとする武士の野心と意地のようなものを描いたつもりである。
添田一平(表紙デザイナー)
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表紙デザイナー
天上の麒麟 光秀に啼く
本能寺の変の真犯人像を新しい視点で解明する歴史ミステリー小説。信長は武田征伐の後、本能寺の茶会に徳川家康を誘うが息子信秀には家康暗殺を命じる。また秀吉にはその後の徳川領への侵攻を命じていた。一方信長の無二の腹心であった光秀には朝廷から天皇廃絶を公言していた信長誅殺の勅命が下っていた。しかし信長は闇の勢力によって一足早く本能寺で殺されてしまう。そのため光秀は逆に謀反人にまつりあげられるが、家康は光秀の家臣斎藤利三の助けで一命をとりとめる。山崎の戦で秀吉に負けた光秀は家康の元へ去る。
その他の著書
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戦国ディレクター 仙石権兵衛秀久 四人の天下人を支えた男
歴史/時代小説激動の戦国時代において、織田信長と羽柴秀吉など、名だたる四人の天下人に支えた武将、仙石権兵衛秀久。信長の影武者とも伝え聞くほど天下人に最も近い存在でありながら、その功績や実態の多くは歴史に刻まれることなく、その豪傑なみなりからは想像もつかない歴史上最もミステリアスな武将とも称されている。本書は指物(旗)に自ら「無」を掲げ、歴史に残る数々の天下統一の大事編を、裏方として管理・統制し、生涯をかけて支え続けた『戦国ディレクター、仙石権兵衛秀久』の隠された歴史を記した物語である。
【目次】
ミスト
初陣
永楽通寶
無の時代
家康の家臣
国替え
関ヶ原へ
上田藩
あとがき -
鎌倉 北条と京都 定家【春の夜の夢】
歴史/時代小説「吾妻鏡」と「明月記」を紐解き四十年に渡る日本歴史の一大転換期を克明に描く歴史小説
源頼朝と政子の運命的な出会いから鎌倉に武士の都を築くために頼朝を支え続けた北条義時の奮戦記
一方、同時代の京都を舞台に、百人一首を撰集した歌人藤原定家を通して宮廷の雅な世界に触れ、詠み人たちの人物
像を照らす話題作
【目次】
ミスト
藤原定家
佐殿と政子
頼朝旗揚げ
藤原兼実
後白河法皇
亀の前
源義仲
豊明節会
静御前
頼朝上洛
大姫上洛
後鳥羽上皇
源頼家
畠山騒動
和田合戦
実朝暗殺
承久の乱
あとがき -
渋沢栄一 青淵の夢 青春編
歴史/時代小説武蔵の国深谷の農家に生まれ、尊王攘夷運動に身を投じた血気盛んな青年渋沢栄一が、いかにして日本経済の礎を作るきっかけを得たのか。幕末から明治という激動のさなか、歴史的偉人たちとの交流や派遣で訪れたフランスでの学びなど、高い志しと信念を貫いた渋沢栄一の熱き青年期の軌跡を描いた歴史小説。
【目次】
ミスト
藍の花
義憤
結婚
勘当
仕官
奉公
慶喜拝謁
帰郷
幕臣取立
海外渡航
巴里万博
革命前夜
彰義隊
振武軍
各国歴訪
帰国
再会
商法会所設立
大蔵省
春到来
新たな道 -
遠く永い夢(下巻)−関ヶ原 戦勢逆転の真実−
歴史/時代小説NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で一躍注目の明智光秀。『天上の麒麟 光秀に啼く』で本能寺の変の真犯人像を解き明かす歴史ミステリーを書き上げた茶屋二郎。その原点は本書にあり! 100人を超える登場人物の生きざまをリアルに描き切った渾身の作品。明智光秀は本当に死んだのか? 生き延びて、天下分け目の関ヶ原を戦い抜いた影の男だとの真相はいかに。
【目次】
転の巻
大返し / 退 却 / 慟 哭 / 安土の天子
恐 怖 / 乾坤一擲 / 決 戦
天下分け目 / 逃 亡 / 落 城
結の巻
楢 柴 / 暗 雲 / 序 盤 / 会津出陣
評 定 / 伊勢物語 / 堪 忍 / 伏見攻め
中 盤 / 焦 燥 / 転 回 / 陣 定
安濃津 / 出 陣 / 謀 略 / 油 断
抗瀬川 / 関ヶ原へ / 会 戦
裏切り / 勝 鬨 / 策 謀
あとがき -
遠く永い夢(上巻)−本能寺 信長謀殺の真実−
歴史/時代小説NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で一躍注目の明智光秀。『天上の麒麟 光秀に啼く』で本能寺の変の真犯人像を解き明かす歴史ミステリーを書き上げた茶屋二郎。その原点は本書にあり! 100人を超える登場人物の生きざまをリアルに描き切った渾身の作品。明智光秀は本当に死んだのか? 生き延びて、天下分け目の関ヶ原を戦い抜いた影の男だとの真相はいかに。
【目次】
主な登場人物
起の巻
侍 庵 / 阿弥陀ケ峰 / 奔 流/ 佐和山
無 道 / 江戸へ / 決 意 / 東 進 /上 坂
人 質 /覚 悟 / 火 災
承の巻
米 俵 / 上月城 / 鬼ケ嶽城 / 摂津の国
バテレン / 対 決 / 海 戦 / 春の恋
逃 亡 / 長 浜 / 狂 気 / 嫉 妬
馬ぞろえ / 中国攻め / 鳥取城
御幸の間 / 年賀の会 / 武田自刃
高松攻め / 焦 燥 / 上 洛 / 謀 反
思 案 / 本能寺前夜 / 連歌興行
本 心 / 人生五十年 -
天上の麒麟 光秀に啼く
歴史/時代小説本能寺の変の真犯人像を新しい視点で解明する歴史ミステリー小説。信長は武田征伐の後、本能寺の茶会に徳川家康を誘うが息子信秀には家康暗殺を命じる。また秀吉にはその後の徳川領への侵攻を命じていた。一方信長の無二の腹心であった光秀には朝廷から天皇廃絶を公言していた信長誅殺の勅命が下っていた。しかし信長は闇の勢力によって一足早く本能寺で殺されてしまう。そのため光秀は逆に謀反人にまつりあげられるが、家康は光秀の家臣斎藤利三の助けで一命をとりとめる。山崎の戦で秀吉に負けた光秀は家康の元へ去る。
【目次】
ミスト
米俵
中国攻め
有岡城
対決
摂津の戦
馬揃
御幸の間
武田攻め
上洛
本能寺
人生五十年
安土の天子
山崎の戦
逃亡
あとがき -
こげなお人ではなか! 発見された西郷隆盛の写真
歴史/時代小説明治7年。陸軍省で撮られたという、一枚の集合写真。写っていたのは山縣有朋、勝海舟といった元勲たち。その中に、なんと西郷隆盛がいると言う。しかし、一般に伝わるその人とは、似ても似つかない姿で写っていた。本当に西郷隆盛なのか? 地道な調査・検証から真実を導き出す歴史ミステリー。 【目次】 1 ミスト 2 カール・カッペン 3 ジュリアスのポートレート 4 廃藩置県 5 顔認証 6 西郷隆盛の実像 7 天才児津田出 8 審判 あとがき 参考資料
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蓋棺
歴史/時代小説奥羽越列藩同盟を成立させ、戊辰戦争を最後まで戦い、庄内藩家老として、一度も官軍に負けることのなかった菅(すげ)秀三郎の実話に基づいた、義侠の男のアクション歴史小説。 菅秀三郎は、官軍の指揮をとった西郷隆盛を驚かせた。維新後は会津への移封阻止にあたり、郷土の庄内藩を山形県として存続させた。西南戦争では西郷の義兄弟として、明治政府の岩倉具視や大久保利通を震え上がらせることになる。 【目次】 秀三郎と夏女 義兄弟 火薬庫 西南の事変 あとがき 蓋棺補記 鳥羽伏見の戦い(会津士魂) 奥羽越列藩同盟(仙台藩) 明治政府(征韓論)
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アメージング・グレース
耽美/恋愛十数年ぶりに欧州から帰国した愛は、男爵だった曽祖父が造った北海道の農場を訪れる。 そこで見つけたのは、金庫の中に大切にしまわれていた金色の毛髪の束と、ジェーンというスコットランド娘からの100通を超す恋文であった。 そして曽祖父・龍(Ryo)の華麗な愛と男爵芋の秘密が百年を越えてよみがえる。