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エーゲ海 波静か
文学先に発表した「カレドニアン・ローズ」の前段です。マツゾノとグィネスの出会いはエーゲ海クルーズの途上でした。二人はどんな事件に遭遇したのでしょう【目次】序 章 それぞれの休暇第二章 穏やかな船旅第三章 デボラの死とアリバイのない船客第四章 疑われる神父第五章 それぞれの動機終 章 エーゲ海波静か
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永遠の家
外国文学芸術の破壊と再創造をめざすスペイン文学の奇才が綴る〈虚空への新たな跳躍〉を試みる腹話術師の悲しくも可笑しい幻想的連作短編集。【目次】ぼくには敵がいた別の怪物お払い箱底流古い連れ合いぼくが願っている死に方カルメン展望台の塔お話の効果師のもとを訪れる下着のままの逃走永遠の家解説
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永遠の沈黙への憧れ 【電子復刻版】
エッセイ1979年にリサーチ出版から出版された書籍の電子復刻版。著者は、I社が経営危機に陥った時、危機に対応する戦略を提示した。それによって、戦略家であった瀬島龍三氏の韓国と台湾との活動をサポートすることになり、世界の大変化の底流に入った。日常業務とは全く異なる活動であったことで、著者はI社内で精神的圧迫をを受けた。脳の活動が未知の領域に向かい、宇宙と自己存在生成の仕組みについて思考した。その論文集。【目次】序言無への響きのイマージュー対決への序曲ー試みⅠー思想家との対決ー間奏ー音楽家への讃歌ー試みⅡー
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SF小説 始まりのフェルメイユ
SF人間とアンドロイドの戦争が終わり、気の遠くなるほどの時間が経った世界。カメラマンのドレ・リクサーはフェルメイユ行きの汽車に乗り、千年の旅を続けてきた。戦争を終わらせた街『フェルメイユ』まであと少し。ドレは人間とは何かアンドロイドとは何かについて考える。しかし、そんな考えを揺するような事件が幾度となく彼に襲いかかる。これは人間とアンドロイド、二種族の「未来」を考えるSFロードノベル。イラスト・岩村月子【目次】「プロローグ」。第一章「ラヒュイム」。第二章「クランセラ」。第三章「汽車」。第四章「ベール
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江戸大名庭園は挑む 「名園」の復活そして都市庭園の未来
経済/社会小説大泉水を巡り、景色の移ろいを愛で、歌を詠み、時に鷹狩、茶を楽しむ。さまざまな工夫を凝らした広大な庭園はかつて江戸の街のあちこちにあったという。現在は、都立公園として小石川後楽園、浜離宮恩賜(おんし)庭園、旧芝離宮恩賜庭園、六義園の四園が遺る。元都職員かつ造園学研究に勤しむ著者が都市における「みどりの空間」の大切さ、戦後荒廃が進んだ大名庭園復活への道のり、復元の苦労、未来に向けた取り組みを描く。【目次】第I章 大名庭園の誕生(ⅰ)小石川後楽園(ⅱ)浜離宮恩賜庭園(ⅲ)旧芝離宮恩賜庭園(ⅳ)六義園第
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欧州と日本散歩 三ヶ国を歩く
紀行歴史的に意外に近いフランスとスコットランド。その親密さを説きながら、国内の様々な場所を紹介する【目次】一部 フランス二部 カレドニア(またの名をスコットランド)三部 日本
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新着作品
往信
詩/短歌/俳句ぼくの街、森、湖辺(うみべ)からきみの駅、埠頭、観覧車へと連絡橋を渡っていく切手たち。そして鳩。──────飛浩隆【収録歌より】はるのゆめはきみのさめないゆめだからかなうまでぼくもとなりでねむるいちめんに銀杏つぶれラブコメの最後はかならずラブが勝つこと関係を名づければもうぼくたちの手からこぼれてゆく鳳仙花にしんそばと思った幟はうどん・そば 失われたにしんそばを求めて香港の十分おきに雨が降る映画のなかの雨の香港 【栞】川野芽生「過誤に殉じて」榊原紘「あこがれ」平岡直子「風穴」【目次】湖辺で春睡綺譚
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新着作品
大江満雄セレクション
詩/短歌/俳句ハンセン病療養所の入所者による合同詩集『いのちの芽』を編んだ詩人大江満雄の代表的な仕事を精選した作品集。プロレタリア詩運動の中心で活躍した後、戦争詩の時代を経て、戦後の激動期を生き抜いた大江満雄。常に混交のなかに身を置き、社会の片隅で生きる人たちへのあたたかいまなざしにあふれた作品群を残した。単行本初収録作品を含む詩63篇と散文8篇を収録する。「大江満雄は、多様で異質な人たちが、どうすれば互いに理解し合うことができるかを探究した詩人だ。他者との相互理解に至るために、独自の詩の世界を切り拓き、新た
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注目作品
おおきなもの/ちょっと異邦人になりにいく 種ともこ2冊セット
文学『おおきなもの―Tomokoからの風景』 自分を見つける旅に出た。 インカの遺跡に佇み、深く思索に耽る。 去来するさまざまな想い、わだかまり…。 種ともこの心の奥底に触れる待望のエッセイ。 『ちょっと異邦人になりにいく』 好奇心が散歩する。ともこの不思議な旅。 1986年初夏、ヨーロッパを駆けぬけた種ともこ。 その17日間の旅を、みずみずしい感覚で綴った珠玉のエッセイ!!