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家族と厄災
エッセイパンデミックは、見えなかった、見ないようにしていた問題を明るみにした。家族で最も弱い立場に置かれた女性たちは、どのように生きのびようとしたのか。家族問題に長年たずさわる臨床心理士が、その手さぐりと再生の軌跡を見つめた。社会の変化を視野に入れ、危機の時代の家族のありようを鮮烈に描写したエッセイ。【目次】まえがき第1章 KSという暗号第2章 飛んで行ってしまった心第3章 うしろ向きであることの意味第4章 マスクを拒否する母第5章 親を許せという大合唱第6章 母への罪悪感はなぜ生まれるのか第7章 「君
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家族は他人、じゃあどうする? 子育ては親の育ち直し
しつけ/子育て42歳で父になった福祉社会学者、ままならない育児にジタバタの日々。娘と妻との対話から「ケアとは何か」を考えるエッセイ。「ぼくはいまだに、とっさに子どもをグイッと引っ張る癖がある」「でも、ふと考えるのだ。なぜ、ぼくはそそっかしいままで、妻は注意深くあるのだろう?」。自分のなかの「仕事中心主義」や「力ずく」のやり方(=男性中心主義)に気づき、ケアの世界にたどり着くまでの日々の記録。【目次】はじめに逃げるな、自分! 自己責任の外にある世界 「どうせわかってくれない」のか?「ちゃんとしなさい」の罪子育
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片蔭
詩/短歌/俳句岡山県津山市が生んだ鬼才、西東三鬼の小品『神戸』『続神戸』に衝撃を受け、併せて新興俳句の旗手としての句、「秋の暮大魚の骨を海が引く」の大景に圧倒され、少しでも三鬼に近づきたいとの思いで五十五歳にして上梓したささやかな句集です。出版/喜怒哀楽書房【目次】序春 PRINTEMPS夏 ETE秋 AUTOMNE冬 HIVER新年 BONNE ANNEE あとがき
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堅物王太子が実は××だった件について ルーニカノベルス
ライトノベル小国の王女レリアローズは、子供の頃に危ないところを助けられてからというもの、8歳年上の隣国の王太子ルシウスが大好きだった。めでたく婚約者となり、彼のいる王宮で生活することになるが、エスコート以外の接触は皆無に等しく、彼との距離は一向に縮まらない。自分が子供っぽいせいで、妹のようにしか見られていないのでは……と、不安になったレリアローズは、「そうだ夜這いをしてみよう!」と斜め上な発想と淑女らしからぬ行動力で彼の部屋に赴くのだが……。普段堅物すぎるルシウスがなぜか色気たっぷりに迫ってきて――!?【目
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ガチガチの世界をゆるめる
エッセイゆるめるとは、新しいルールをつくること!! 老・若・男・女・健・障、すべての人が生きやすい世界を目指して--。世界ゆるスポーツ協会代表理事が発見した、スポーツ、文化、働き方、社会、心のゆるめ方。【目次】はじめに第1章 スポーツをゆるめる第2章 ゆるスポーツが生まれるまで第3章 そもそも「ゆるめる」とは何か第4章 「ゆるライズ」してみよう第5章 “YURU”は日本独自のスタイル第6章 ニューマイノリティをさがそう第7章 働くをゆるめる第8章 みんな普通で、みんな普通じゃない第9章 ガチガチな世界か
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閣下がお探しの令嬢は私ですが、見つかるわけにはいきません! ルーニカノベルス
ライトノベルとある理由から、髪色を変えて素性を偽り、目立たぬように生活をしているキャスリーン。だが最近、上官である将軍ヴィルフリートから、「恩人を探してほしい」と依頼され、頭を悩ませていた。その恩人は、先の戦争で、たちの悪い媚薬を盛られて朦朧としていた彼に、己の身を差し出し救った令嬢だ。当事者しか知らない秘密をなぜキャスリーンが知っているのか。それは、その恩人こそ、素性を偽る前のキャスリーンだったからだ! 誠実で優しいヴィルフリートを密かに慕うキャスリーンだが、どうしても素性を明かせない事情があって……。【
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学校アップデート 情報化に対応した整備のための手引き
教育一般日本の学校教育のICT化を牽引する実力派執筆陣が贈る、ハンディなのに中身の濃いハンドブック。「ICTを活用した授業例を色々知りたいな。」「どんな機器を揃えれば授業がやりやすくなるのかなあ。」「校内研修リーダーになったけど、まず何から始めたらいいのやら…」超多忙な先生たちが失敗なしでICT化を進められるよう、豊富な先行事例から導かれた最適解がまとめられています。巻末に収録したチャート「学校アップデートへのステップ」は全力でおススメします!【目次】総論:ICTで学校をアップデートしよう第1部:実践編
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学校で命を落とすということ 子どもたちが安心して過ごせる学校となるために
教育問題学校という閉鎖された環境の中で、これまでどれほどの命が失われてきたのだろうか。学校での事故・事件はどのように隠蔽されてきたのだろうか。不適切な指導によって子どもを失った家族による、18年間の闘いの記録。【目次】第1章・学校の中で失われた命第2章・教師の「指導」をきっかけとした子どもの自殺第3章・残されたものが前を向いて生きるために第4章・みんなで作っていく学校の安心
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学校の「当たり前」をやめてはいけない! 現場から疑う教育改革
学校教育麹町中学校長、工藤勇一氏のベストセラー『学校の「当たり前」をやめた。』(時事通信社)を徹底批判。学校の「当たり前」を廃止して教育を合理化する工藤校長の学校改革は、はたして子どものためになるのか。教師は、個人の力量や経験だけではカバーしきれない部分を、学校の「当たり前」で補っているという持論を基に展開。同書を適宜引用しながら、学校共同体の大切さや定期テストの意義、担任の権威性、近代的人間が備えるべき教養など、著者の現場での経験を踏まえて幅広く言及し、学校のあり方を考える。【目次】第一章 学校が子ど