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貧困理論入門 連帯による自由の平等
福祉貧困とは何だろうか?本書では、ブース、ラウントリーらの貧困調査による「絶対的貧困」からはじまり、べヴァリッジの社会保障論を経由して、タウンゼントの「相対的貧困」、EUの「社会的排除」へといたる、「貧困概念」の歴史的な拡大過程を追いながら、貧困対策の理論的核心を探っていく。貧困研究で期待の若手が、資本主義における階級と階層の両概念に改めて光をあてつつ「貧困理論」を基礎から解説する初の入門書。【目次】[第1章] 「貧困」とは何か――諸概念の整理[第2章] 絶対的貧困理論[第3章] 相対的貧困理論[第
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ファシズムの教室 なぜ集団は暴走するのか
社会問題ウェブ上で話題沸騰の「ナチスを体験する授業」の紹介を通じて、ファシズムの仕組みを解説。ナチスの大衆動員の実態、ヘイトスピーチなど身近な問題も論じる、民主主義のための新たな入門書。【 推薦】荻上チキさん(評論家)、岸 政彦さん(社会学者)【目次】第1章 ヒトラーに従った家畜たち?第2章 なぜ「体験学習」なのか?第3章 ファシズムを体験する第4章 受講生は何を学んだのか?第5章 「体験学習」の舞台裏第6章 ファシズムと現代
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フェイクと憎悪 歪むメディアと民主主義
社会問題「反日日本人をあぶり出せ」と煽る新聞、デマに満ちた沖縄報道、「日本礼賛」の裏での外交的孤立――権力にすり寄り右傾化するマスメディアが社会の分断に拍車をかける現状に、第一線のジャーナリストと研究者が警鐘を鳴らす。【執筆者】斉加尚代/西岡研介/川端幹人/臺宏士/北野隆一/立岩陽一郎/望月衣塑子/古田大輔/香山リカ/福嶋聡/梁英聖/辻大介【目次】序章 いまメディアに何が起こっているのかⅠ 歪むメディア1章 歪曲される沖縄の基地反対運動2章 関西テレビ界に蔓延る「チーム殉愛」の闇3章 劣化する「保守」論
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部下を自立させる女性上司の仕事習慣術【電子版】
ビジネス教養“部下にどう向き合えばよいのか?”。ベテラン上司にとっても、初めての上司にとっても、部下育成の悩みは尽きません。特に、女性上司ともなると、まだまだ周りの目が厳しいところもあります。本書には、上司が身に付けたい部下育成の極意が30の習慣としてまとめられています。毎日1つずつ試していけば、1か月後には、一通り身に付けられる、現場で役立つ実践書です。【目次】第1章 なぜ多くの部下は上司・会社に依存ばかりして自立できないのか第2章 部下のメンタルを強化する習慣術第3章 部下の能力・スキルを120%上げる
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福祉介護事業の経営者・施設長のための経営ノート
福祉福祉介護事業は制度ビジネスのため、行政の法的基準に則った「運営」を長らく続けている法人・事業所も少なくないが、単に運営するだけでは、離職防止や組織を支える幹部・管理職の育成はできない。専門職間に価値観の相違があり、人と人がつながりにくい福祉介護事業では専門職研修に終始するのではなく、ビジネスマネジメント研修を通じて、意識的に専門職から役職者への転換を図る必要がある。利用者でつながるのではなく、スタッフ同士が同じ従業員としてつながり、組織として働くことが経営には欠かせない要素である。一部上場企業勤
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福祉施設・事業所における事業継続計画(BCP)のポイント 利用者と地域を守り抜くために
福祉それまでの事業を一時中断せざるを得ない大規模な自然災害や感染症等が発生した時でも、福祉施設・事業所には、利用者等のために一日も早い事業の復旧(事業継続)が求められます。そのための有効な方法がBCP(事業継続計画)です。 福祉施設・事業所の特性を踏まえたBCPのあり方や策定方法、各種様式、BCPをいざという時に活用できるものとするための職員研修のあり方、BCPをさらに良いものにしていくためのBCM(マネジメントサイクル)まで、実例をもとに具体的に解説しています。 【目次】 1 福祉施設・
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福祉の起原
福祉紙版の出版元は弦書房。人々の心が、ある種の絆を求めているにもかかわらず、戦争や疫病などによって分断されていく。この複雑な世界で、さまざまな問題に接するとき、その解は、現実に与えられた選択肢だけではなく、その外側にもあるのではないか。戦争と福祉のはざまで、未来への起点となる「起原」は何度もくり返しやって来る。本書は、その可能性を見逃さず、つかみ直すために、「銀河鉄道の夜」「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し」を手がかりに、私たちに何が必要なのかを示す刺激的な一冊。【目次】序 章 ゴーギャンの三つ
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富士山を壊すのは誰? 富士山登山鉄道構想が観光立国日本をダメにする
社会問題神宮外苑の次は富士山の破壊! 日本人の心の山である世界遺産富士山に湧いて出た山梨県の「富士山登山鉄道構想」。五合目の大規模開発を伴う計画は建設費1,400億円。どこまで膨らむのか疑わしい予算、一度失ったら戻らない自然を壊すずさんな計画はどこかで聞いたことがあるようなもの。世界の観光の最先端を知り尽くし、世界遺産登録運動の先導役を務めた「富士山学」の権威、国立公園の研究者らが富士山の本当の魅力、「登山鉄道」の危険、無謀さを明らかにする。開発を抑制し、原生に近い自然が残っていればいるほど、価値が高ま
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普通の人々の戦い
社会問題異色の台湾系移民2世の米国大統領選民主党候補者アンドリューヤンの社会への提言。発売以来全米NO1ベストセラー。ある州の世論調査でトランプ大統領を8ポイントリードする意味が本書に表現されている。世界的に懸念されるAI革命による労働世界の消滅と地域経済の衰退に対する抵抗戦略を提示。それは、国民ひとりあたり、月に11万円を支給する「自由配当」=ベーシックインカムによりすべての人々の所得を保障することで、人間性を中心にした「人道資本主義」を実現する未来社会宣言! 【目次】 はじめに 大いなる解職
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普通の奴らは皆殺し インターネット文化戦争 オルタナ右翼、トランプ主義者、リベラル思想の研究
社会学オルタナ右翼・トランプ主義者研究の最重要書本書は、2010年代初頭に起こったインターネット文化戦争を忠実に記録し、それが2016年のドナルド・トランプ大統領誕生に大きな役割を果たした「オルタナ右翼」となって発展する道行きをマッピングする。オルタナ右翼の特徴が、60年代カウンターカルチャーに由来する「侵犯的な反道徳スタイル」だとしたら? 本来リベラルであったインターネットのサブカルチャーは、どのように右傾化し、メインストリームを征服していったのか?【目次】序章 希望からゴリラのハランベに第1章 リ