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家族と厄災
エッセイパンデミックは、見えなかった、見ないようにしていた問題を明るみにした。家族で最も弱い立場に置かれた女性たちは、どのように生きのびようとしたのか。家族問題に長年たずさわる臨床心理士が、その手さぐりと再生の軌跡を見つめた。社会の変化を視野に入れ、危機の時代の家族のありようを鮮烈に描写したエッセイ。【目次】まえがき第1章 KSという暗号第2章 飛んで行ってしまった心第3章 うしろ向きであることの意味第4章 マスクを拒否する母第5章 親を許せという大合唱第6章 母への罪悪感はなぜ生まれるのか第7章 「君
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片蔭
詩/短歌/俳句岡山県津山市が生んだ鬼才、西東三鬼の小品『神戸』『続神戸』に衝撃を受け、併せて新興俳句の旗手としての句、「秋の暮大魚の骨を海が引く」の大景に圧倒され、少しでも三鬼に近づきたいとの思いで五十五歳にして上梓したささやかな句集です。出版/喜怒哀楽書房【目次】序春 PRINTEMPS夏 ETE秋 AUTOMNE冬 HIVER新年 BONNE ANNEE あとがき
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堅物王太子が実は××だった件について ルーニカノベルス
ライトノベル小国の王女レリアローズは、子供の頃に危ないところを助けられてからというもの、8歳年上の隣国の王太子ルシウスが大好きだった。めでたく婚約者となり、彼のいる王宮で生活することになるが、エスコート以外の接触は皆無に等しく、彼との距離は一向に縮まらない。自分が子供っぽいせいで、妹のようにしか見られていないのでは……と、不安になったレリアローズは、「そうだ夜這いをしてみよう!」と斜め上な発想と淑女らしからぬ行動力で彼の部屋に赴くのだが……。普段堅物すぎるルシウスがなぜか色気たっぷりに迫ってきて――!?【目
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ガチガチの世界をゆるめる
エッセイゆるめるとは、新しいルールをつくること!! 老・若・男・女・健・障、すべての人が生きやすい世界を目指して--。世界ゆるスポーツ協会代表理事が発見した、スポーツ、文化、働き方、社会、心のゆるめ方。【目次】はじめに第1章 スポーツをゆるめる第2章 ゆるスポーツが生まれるまで第3章 そもそも「ゆるめる」とは何か第4章 「ゆるライズ」してみよう第5章 “YURU”は日本独自のスタイル第6章 ニューマイノリティをさがそう第7章 働くをゆるめる第8章 みんな普通で、みんな普通じゃない第9章 ガチガチな世界か
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閣下がお探しの令嬢は私ですが、見つかるわけにはいきません! ルーニカノベルス
ライトノベルとある理由から、髪色を変えて素性を偽り、目立たぬように生活をしているキャスリーン。だが最近、上官である将軍ヴィルフリートから、「恩人を探してほしい」と依頼され、頭を悩ませていた。その恩人は、先の戦争で、たちの悪い媚薬を盛られて朦朧としていた彼に、己の身を差し出し救った令嬢だ。当事者しか知らない秘密をなぜキャスリーンが知っているのか。それは、その恩人こそ、素性を偽る前のキャスリーンだったからだ! 誠実で優しいヴィルフリートを密かに慕うキャスリーンだが、どうしても素性を明かせない事情があって……。【
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がっこうはじごく
エッセイ学校って変な場所だよね生徒はつまらない校則を守る。教員はつまらない装いをする。お互いが茶番劇であることを承知のうえで、多くの教室はそうやって均されている。学校ぎらいだった大人と、学校ぎらいの子どものためのエッセイ集ーー。【目次】あなたの話とびきりのくだらなさでとても気楽でひらかれている名前がある安心できてつまらないちいさな箱いまここでふたりの幽霊たったひとりに問い直す先生じゃない雑談なんて止まり木から学校という引力口が悪いだれとしてそこにいるのかとりどりのコートと赤い耳春の匂いがわからないあとが
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カッコの多い手紙
外国文学ミュージシャンで、フェミニズムの同志。先行き不明のコロナ禍に交わされたイ・ランとスリークふたりの往復書簡。猫と暮らすこと、妊娠する身体、憂鬱な心の話を分かち合い、ヴィーガニズムや反トランスジェンダー差別を語り合う。私的なことと社会的なこと、共感と対話のあいだを行き来しながら紡がれる優しくゆたかな言葉たちは、あたらしい距離を測りつづけている。【目次】こんなご時勢にお元気ですかと聞くのは失礼でしょうか?もうひとり、名前が2文字のスリークへ猫と話すことができたならジュンイチが不快に思うのが“わたし”だ
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カフカがサラリーマンだったって知ってましたか?
外国文学フランツ・カフカは20世紀初頭のサラリーマンだった。しかし、そのことを研究した人はいない。ここには大きな問題が隠されており、その文学とともにサラリーマンを生きぬいた人でもあった。このことは強調してもしすぎることはない。だって、だれもサラリーマンの本質を知らないのだから。それを知るといかに束縛されたい生き方であるかがわかる。それをカフカは芸術へと切り開いた。彼を見習って、自立しよう。 【目次】 はしがき 第一章 サラリーマンだったカフカ 第二章 引きこもってはいけない 第三章 他者の
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鎌倉幽世八景
文学谷戸、切通し、やぐら、古刹と地蔵。喧噪の都市の奥深く透視される悠久の中世の時間。魔術たる作家の筆が、もののふの声を呼びおこす。観光地カマクラの白日の下に、屍の蔵たる鎌倉の、幽玄なる景色がここに現われる。(富岡幸一郎)扇ガ谷、十王岩、袖塚、唐糸、飢渇畠、太刀洗、腹切やぐら、化粧坂……鎌倉の地に現存する「八景」は古の戦いと悲哀の歴史を今日まで伝えている。付録 文学における土地の力 対談 藤沢 周×佐藤洋二郎「季刊文科」連載作が待望の単行本化!【目次】扇ガ谷十王岩袖 塚唐 糸飢渇畠太刀洗腹切やぐら化粧
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鎌倉 北条と京都 定家【春の夜の夢】
歴史/時代小説「吾妻鏡」と「明月記」を紐解き四十年に渡る日本歴史の一大転換期を克明に描く歴史小説源頼朝と政子の運命的な出会いから鎌倉に武士の都を築くために頼朝を支え続けた北条義時の奮戦記一方、同時代の京都を舞台に、百人一首を撰集した歌人藤原定家を通して宮廷の雅な世界に触れ、詠み人たちの人物像を照らす話題作【目次】ミスト 藤原定家佐殿と政子頼朝旗揚げ藤原兼実後白河法皇亀の前源義仲豊明節会静御前頼朝上洛大姫上洛後鳥羽上皇源頼家畠山騒動和田合戦実朝暗殺承久の乱あとがき