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作品説明
知性を持った感情が生み出す言葉は強く、やさしい。そっと鷲摑みされた工場と家庭の現場。「心の花」から今、二人目の石川不二子が生まれた。(藤島秀憲)
【5首】
女でも背中に腰に汗をかくごまかしきかぬ作業着の色
実験室の壁にこぶしの跡があり悔しい時にそっと重ねる
鈍色のスクリューパーツをひとつずつブラシでこする子の歯のように
夕暮れの砂場を掘れば少しずつ獣の手足になる息子たち
教材として触られてカブトムシ脚を一本どこかに落とす
【目次】
作業着の色
フレコン
安全靴
鉄の音
3Lのズボン
小湊線
きっと他人であった
シャボン玉
無影灯
ユーラシア
太陽を抱えるように
神様のレゴ
脚を一本
木製パレット
薄いほほえみ
ご安全に
重心
ひとさじの試薬
女性用更衣室
汚れの形
Sサイズ
工事許可証
男の身体
猫飼う予定
抵抗をしない鳩
小さな水面
昇温
解説 「今は現場」の人 藤島秀憲
あとがき
発売日:2021/07/09
出版社:ボイジャー・プレス
書肆侃侃房
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