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夜の笑い
演劇第一部「春の軍隊」は、小松左京のSFに材を取ったもの。中流サラリーマンのマイホームに、突然、外国の軍隊が侵入し、家の中が戦場になる。第二部「接触」は島尾敏雄の小説に材を取ったもの。明治19年、熊本の尋常高等小学校を舞台に、授業中に餡パンを食べた5人の生徒たちが、校則違反として、四角四面の女子副校長に死罪を言い渡される。漱石の「坊ちゃん」の先生群が滑稽に絡み、生徒の一人の許嫁の活躍で、悲劇的状況が喜劇的に進行する。 【二十一世紀戯曲文庫/一般社団法人 日本劇作家協会】
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活動屋五十年
映画活動屋一筋五十年、キャメラマン福井久彦が生きた、楽しき活動屋人生の記録。 日本大学専門部芸術科映画科に始まり、東宝、東映の教育映画社で、生涯300本を超える映画で撮影に挑み続けた、活動屋福井久彦。その波乱に富んだ、楽しく暖かさに満ちたキャメラマン人生を、自らの作品と映画技術の進化の流れとともに振り返る、貴重な記録集。 この作品は、本文に登場する様々な場面(文中青文字にて表示)を、多くの貴重な写真と資料とともに振り返りながら、ご覧いただくことができます。是非お楽しみください。 1
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キャメラを振り回した男 撮影監督・川又昻の仕事〈増補決定版〉
映画ご関係者様より本作へのお言葉をいただきました! 映画はカメラです。ジブリは川又さんに本当にお世話になりました。 スタジオジブリ 代表取締役プロデューサー 鈴木敏夫様より 偉大な足跡を残した大先輩の助手の一人として末席を汚したことが私の誇りです。 松竹映像センター 取締役 技術本部長 五十嵐真様より 映画の本質に迫った記述がぎっしり詰まっていて、何度読み返しても飽きない名著です。 大阪大学 言語文化研究科 劉文兵先生より 小津安二郎、大島渚、野
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デラシネ -わたくしの昭和史-
映画苦学、応召、敗戦、引き揚げ、組合、入党、レッドパージ。東映入社、教育映画部、東京撮影所プロデューサー。数々の映画そして変転を綴る「わたくしの昭和史」。 激動の昭和を生き抜き、数々の映画名作を世に送り出した映画プロデューサーが家族に残すその生い立ち。 今田智憲、渡辺亮徳という東映同僚をはじめ、赤川孝一、松本俊夫、野田真吉、岩佐氏寿、豊田敬太、堀内甲、長谷部慶治、大島渚、田坂具隆、寺山修司、安部公房、植草圭之助、大塚康生、安藤昇、佐藤純弥、降旗康男……幾多の映画人との交流・秘話を満載する。