キャメラを振り回した男 撮影監督・川又昻の仕事〈増補決定版〉
映画 770円販売終了
作品説明
映画はカメラです。ジブリは川又さんに本当にお世話になりました。
スタジオジブリ 代表取締役プロデューサー 鈴木敏夫様より
偉大な足跡を残した大先輩の助手の一人として末席を汚したことが私の誇りです。
松竹映像センター 取締役 技術本部長 五十嵐真様より
映画の本質に迫った記述がぎっしり詰まっていて、何度読み返しても飽きない名著です。
大阪大学 言語文化研究科 劉文兵先生より
小津安二郎、大島渚、野村芳太郎、今村昌平…。巨匠たちと歩んだ映画人の生涯は、そのまま日本映画黄金時代の歴史といっていい。
神奈川新聞社 文化部記者 齊藤大起様より(神奈川新聞 2020年5月17日・読書面「今日のお薦め」掲載)
2020年4月1日から改訂されて〈増補決定版〉になりました!
これまで明かされたことのない回想エピソードと写真資料を追加し、さらに5万6千字に及ぶスピンオフ5篇を新たに収録!
※4月1日以前に本書を購入いただいた場合は、自動的に内容が〈増補決定版〉にアップグレードされています。
「OZUの弟子」として映画修行の若き日々『東京物語』(小津安二郎監督)にはじまり、旧体制映画への抵抗と松竹ヌーヴェル・ヴァーグ『青春残酷物語』(大島渚監督)へ…そして、不朽の名作『砂の器』(野村芳太郎監督)から、円熟の傑作『黒い雨』(今村昌平監督)に至る、伝統ある撮影所の黄金時代と共に歩んだ一人の映画人を通して、映画の夢とその秘密を探る。
■第一章 「侍の子は…」と小津安二郎監督は言った【→ 資料編を見る】
映画を観ると殴られた時代に
憧れの小津組へ
映画に文法はない 他
■第二章 大島組の旗揚から松竹ヌーヴェル・ヴァーグへ【→ 資料編を見る】
『人間の條件』で宮島天皇と
大島渚との出会い
松竹ヌーヴェル・ヴァーグの煌めき 他
■第三章 映画撮影の現場を目撃する【→ 資料編を見る】
『青春残酷物語』『ゼロの焦点』『五瓣の椿』
『影の車』『砂の器』『八つ墓村』
『事件』『鬼畜』『黒い雨』 他
■第四章 映像の過去と未来を見つめ続けて【→ 資料編を見る】
撮影所の中に映画学校を
映画原版の修復
生き続ける『東京物語』 他
■付録篇(〈増補決定版〉にて追加収録)【→ 資料編を見る】
〈付録一〉 『キャメラを振り回した男』の最期に……
〈付録二〉 訃報、追悼、最期の日々
〈付録三〉 『東京物語』と『キャメラを振り回した男』を巡る三つの謎
『東京物語』と『絢爛たる影絵—小津安二郎—』を巡る謎
『東京物語』原版焼失とその後の謎
『東京物語』と50ミリレンズ説の謎