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雪の炎
文学仔犬の事故死に向き合うスピッツの純粋な畏怖の姿「白い聖者」。海辺のコテージへ連れて行く途中で急死したスピッツ、突然の死に怯えるわたし「約束」。17年近く生きた柴犬の臨終で、夕陽に雪煙が燃える山へ帰っていく最後を看取る「雪の炎」。狩猟の現場で飼い犬の死を招いた老人の悲痛な思い「猟犬」。【目次】白い聖者約束雪の炎猟犬
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日本国民のための愛国の教科書
エッセイ「日本人なら日本を愛するのは当然だ」で片づけず、この問題についてみんなで一緒によく考えていきましょう。 【目次】 レッスン1 愛国心を持つことは自然なことか レッスン2 国を愛することは簡単なことか レッスン3 国のために尽くすことは正しいことか レッスン4 国をどのように誇りに思うべきか レッスン5 愛すべき〈祖国〉とは何か レッスン6 愛国心の落とし穴とは何か レッスン7 愛国者の覚悟とは何か 読書案内 あとがきにかえて
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SOFTLY,AS IN A MORNING SUNRISE——朝日のように爽やかに <矢代俊一シリーズ2>
ボーイズラブふとしたきっかけで参加したセッションで、矢代俊一は勝又英二、森晃市の二人と知りあった。その出会いは結城滉の突然の死、サミー井上の渡英によって停滞を余儀なくされていたバンド活動に新たな展開をもたらす。しかし、新メンバーを率いてのミュージカルの仕事の現場で出会った一人の俳優が、ようやく本格的に活動を再開しようとする彼に結城滉の死の真相を突きつけるばかりか、残虐きわまる事件をもたらすのだった。矢代俊一シリーズ第2弾。
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心理セラピストが教える、夢をかなえ、今を生き切る“ひと工夫”
エッセイストレスや悩みの多い日々の日常。少しでもラクな気持ちで十全に過ごしたい。本書はそんな皆さんが、明日からでも毎日できるようなものを紹介してみました。それらは、心理セラピーや催眠療法、呼吸法やボディワークといった、ココロとカラダの両方の観点に基づいています。なぜなら、ココロとカラダは密接に結びついているからです。本書によって少しでも穏やかな日常が得られれば、今度は少しずつ自分の変化が得られるはずです。そして少しの変化は、必ず大きな変化につながります。【目次】■ 眠れないときはどうしたらいい?■ 悲し
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注目作品
アーマードール・アライブ Ⅴ
ライトノベル人工知能を操り人類を殺戮する謎の電子汚染現象【ゲーティア】の出現によって、滅亡の道を歩む世界。残された人類は自我を持つ人型兵器【アーマードール】を開発し、心無き機械たちとの戦いを繰り広げていた。友人だと思っていた愛生文楽の正体が、憧れの英雄《蛇遣い》だと知ってしまった操縦士の訓練生、剣菱雅能。「なぜ文楽は正体を教えてくれなかったのか」と思い悩む中、雅能は軍から逃走した文楽を捕まえるのに協力しなければ、訓練学校を退学になると伝えられる。雅能は友人であり、憧れの英雄でもある文楽と戦うことを決意するが
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YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS——恋の味をご存じないのね <矢代俊一シリーズ1>
ボーイズラブ世界のヤシロとその名を讃えられる天才サックス奏者、矢代俊一。音楽に身を捧げ、妻との死別もマフィアとの軋轢も乗り越えてきた彼が、不惑の歳を過ぎて初めて知る、狂おしい恋の味。男性同性愛という形による、どうにもならない激しい衝動と音楽にかける想いの物語。 栗本薫が亡くなる1ヶ月前まで書き続けられた2万枚もの遺稿は、天狼プロダクションによって自費出版された後に絶版となったが、没後十年を経た今、電子版として、正伝25巻、外伝18巻(未完作品を含む)に及ぶシリーズが復活する。
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カフカがサラリーマンだったって知ってましたか?
外国文学フランツ・カフカは20世紀初頭のサラリーマンだった。しかし、そのことを研究した人はいない。ここには大きな問題が隠されており、その文学とともにサラリーマンを生きぬいた人でもあった。このことは強調してもしすぎることはない。だって、だれもサラリーマンの本質を知らないのだから。それを知るといかに束縛されたい生き方であるかがわかる。それをカフカは芸術へと切り開いた。彼を見習って、自立しよう。 【目次】 はしがき 第一章 サラリーマンだったカフカ 第二章 引きこもってはいけない 第三章 他者の
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注目作品
南極メルトダウン
文学地球温暖化はティピング・ポイント(転換点)を超えた。南極大陸の氷河・氷床が海水温の上昇で融解し、ついに崩壊して世界規模の大津波を引き起こした。暴走する資本主義が地球を破滅に追い込んだのだ。気象予報官の白井清は気象庁を自主退職、独立して温暖化の危機に遮二無二に取り組む。国際石油資本の謀略に巻き込まれながらも異常気象の真因を突き止め、折からの破局を救おうと奔走する。【目次】Ⅰ 天変地異Ⅱ グリーンランドⅢ 気候大変動Ⅳ 南極メルトダウン
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ねこの小児科医ローベルト
ファンタジーよなかに、ぐあいがわるくなった子どものところにきてくれるおいしゃさん、それがねこのローベルト先生です。こんやは、どんな家にいくのでしょうか?寡作ながら、読者に強い印象を残す作家 木地雅映子と、独特の世界観と絵で人気の漫画家 五十嵐大介による、あたたかでやさしい作品です。
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工場閉鎖——ダモイの歌声が聞こえてくる
文学大学中退の青年・河本俊夫は、戦後3年目の超就職難の社会で、レッドパージの嵐が吹く逆境の最中、共産思想かぶれの疑いを避けるため高学歴を隠し、危険この上ない化学工場で平工員として働いた。爆発事故で危機一髪の命拾いをし猛毒の塩素ガス漏れにも遭遇した。小規模な同族会社で、社長の無計画な経営破綻によって工場閉鎖に追いこまれた時、彼は工員達から整理委員に推され、未払い賃金補償のため本社で社長と対決することになる……【目次】粗雑な装置大火傷の記憶裂けたロープ砂利穴のそばで甕を割る?ブローカー社長ボロ家で亜美と