作品数:513作品
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  • 初旅の書影 330円 2016/07/01

    初旅

    壺井栄 文学

    ミネの初旅は十六歳の秋。高松への積み荷は四斗入りの醤油が八樽だけあった。その頃、樽職人の職をなくした父重吉を手伝い、ミネは荷役をする荒い働きをさせられていた。父と娘は自家の小船に乗って、まるで夜逃げでもするような真夜中の時刻に家を出た。重吉は米やそうめんや着物など、高松にいる教師になった息子に届ける大きな信玄袋を肩にかけ、ミネは自分の着物の入った小さな風呂敷包みを抱えていた。まっくらな夜であった。高松へゆけばこれまで知らなかった何かが自分をまっている。ミネの期待はいやがおうにも膨らむ。

  • バドミントン★デイズの書影 891円 2023/01/25

    バドミントン★デイズ

    赤羽じゅんこ/さかぐちまや 文学

    「知ってる? 奇跡っておこそうとした人にしか、おきないんだって。」「ムリムリムリ」が口ぐせで弱気な美優、負けず嫌いで、勝負にこだわるくるみ、受験のために部をやめることをいいだせないナノ、ほっとかれるのが好きという不思議ちゃん、理音。ばらばらだった4人が、ホームポジションをみつけるまでの物語。

  • パトリシア・ハイスミスの華麗なる人生の書影 7370円 2025/04/04

    パトリシア・ハイスミスの華麗なる人生

    アンドリュー・ウィルソン/柿沼瑛子 外国文学

    生まれながらに背徳と残虐、愛への渇望に苦しむ。「愛される」よりも「愛する」を選んだ孤独の女性作家。生誕100年を迎え、いま明らかにされる苦悩と野心、ゆがんだ愛。母親への愛憎のすべては小説作品の中に埋め込まれた――。 ハイスミスが保管していた資料、友人、敵、仲間の思い出、そして強迫観念的な人生の貴重な記録。(Financial Times紙)力強く、時に美しい伝記であり、1ページたりとも無駄がない。細部の積み重ねにより、20世紀の偉大な作家の忘れがたい肖像を生み出している。ーーNew States

  • 花陽炎の書影 484円 2018/06/20

    花陽炎

    栗本薫 詩/短歌/俳句

    1984年に自費出版された栗本薫の短歌集。出産、育児によって活動を抑えていた1983年から84年にかけて、奔流のように湧き出した短歌が収録され、耽美、浪漫、頽廃などがキーワードとなる栗本薫の創作のモチーフが直截に表現されている。栗本薫の耽美小説群のファンのみならず、創作の源泉を垣間見させる栗本薫を知る上での好個の書。

  • 花に誓うの書影 1650円 2025/05/16

    花に誓う

    葉山 弥世 文学

    収められた四作には、どの一編にもそれとなく作者自身の影が映っていて興味深いが、読み込むと、それらが繋がって自ずからもう一つの隠れた物語を形成している。それはあたかも美しいレース編みを見るようで、私は何度も感嘆させられた。思うに、これは純真な少女時代に紡いだ物語への夢を曲げることなく育ててきた作者の情熱の賜物であろう。(文芸評論家 勝又 浩)【目次】花に誓うそよ風に乗ってめぐり会い高原のル・スタージュ

  • 花の旅路の書影 330円 2018/03/30

    花の旅路

    壺井栄 文学

    どんどん焼きやの小母さんは、村の人から「おあな」だの「あな婆さん」だのと軽べつしたような調子で呼ばれていた。それは小母さんがどんどん焼きをしている土間のすぐうしろの部屋で寝ている平吉じいさんが、障子ごしにおあな、おあなと呼び続け、それが買い物客に筒抜けだから。「おあな、おあな、と仲のええことじゃのう」と冷やかす客もいるが「あれが阿波屋の娘のなれのはてかい」と感慨を新たにする者もある。今ではしがない暮らしのお花さんではありますが、たった一つ、お花さんには人の知らない宝ものがありました。

  • 花火と残響の書影 1870円 2025/04/04

    花火と残響

    ササキアイ エッセイ

    予定通りに上手くいかなかった思い出ほど振り返ったときになんだか愛しかったりして、そういう微妙な心のさじ加減はまだAIなんかに悟らせるものか、と思ってしまう。(「その思い出、私にくれない?」より)作家・燃え殻、こだま 絶賛!!大人になってしまったあなたへ送る、人生の軌跡をほの明るく照らす26編。「文学フリマ」で自費出版誌が話題となった作家・ササキアイ、待望のデビューエッセイ集。【推薦コメントが続々届いています!】アイさんとおしゃべりしているような気分。「それでここだけの話さ」って。(燃え殻/作家)

  • 華やぎと哀しみとの書影 1485円 2024/02/23

    華やぎと哀しみと

    葉山弥世 文学

    この一冊には作者の現在がよく表れていて興味が尽きない。一途な恋に燃えた若き日の甘美な回想、七十五歳、初めて体験した入院生活から得た、自分を含めた様々な人間的発見、そして女学校の庭園に住みついた亀の物語。読者は語り手としての亀に驚くが、この亀こそは作者の思想の代弁者、もう一つの自画像に他ならないだろう。(文芸評論家 勝又 浩)【目次】華やぎと哀しみと マイ レスト タイム オレの歳月 ─親愛なる人間たちへ あとがき 初出一覧

  • はははははの書影 990円 2023/03/24

    ははははは

    五味太郎 文学

    登場するもの全てが「は」ではじまって、はははははとゆかいにわらっています。心がはずむ着想の楽しいリズミカルな絵本です。

  • バブルの子の書影 1210円 2024/05/24

    バブルの子

    助廣俊作 詩/短歌/俳句

    時には胸に響き、時には微笑み、時には苦々しい思い出をつれてくる。助廣俊作の詩があなたに問いかける。人生をいかに生きていくか、生きてきたか。。「手 そして石思うに僕の人生には棚からぼた餅という言葉は存在しないわらしべ長者的な展開もない銀のスプーンも金の延べ棒も持っていないからこつこつと何かを積みあげていくしかないのだ石を一つひとつ積み上げていくのだ」(本書収録「手 そして石」より一部抜粋)【目次】バブルの子 バブルの子/宣 言/一週間かぞえ歌/ひたむきさをもういちど ~ 十九歳になった気で/日本男

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