-
奇人 ホフマン
文学幻想文学の鬼才E. T. A.ホフマンの数奇な生涯を描く伝記小説。約200年前のドイツで、作家、音楽家、画家として多彩な才能を発揮した彼は法律家でもあって、 当時の社会情勢に翻弄されながらも先駆的生き方を貫いた。「幾分ファンタジー、あるいは怪談めいた感じもしないではありませんが、これは実在した人物をもとに書かれたお話です。」【目次】主な登場人物奇人 ホフマン 幻を視る人 幼馴染み 荒 び 怪 人 もう一人の自分 社交の場 あの曲 トルコの歌姫 転がる目玉 磁気睡眠術 見知らぬ子 ユリア・マルク
-
寄生虫を守りたい
生物学寄生虫になったつもりで考えれば、未知の生態系が見えてくる。虫嫌いだった少女はやがて寄生虫研究者となり、ひっそりと生きる「小さなものたち」の世界へ引き込まれた――。世界中に存在する寄生虫は、研究者でさえ混乱するほどの多様性がある。その一方で滅びゆくものも多く、目にする機会の少ない貴重なものもいる。緻密かつ巧みに設計された体内構造、機能美、そしてライフサイクル。ほとんど知られていない寄生虫の生態と研究方法を写真とともに紹介し、その独特な魅力を語りつくす。【目次】序 章 はかない生きざま第一章 なかな
-
基礎からはじめる英語リスニング
語学リスニングの基礎からわかりやすく解説。段階を追ってトレーニングしていくので、リスニング力が伸びていくのが、身に染み入るようにはっきりと感じられます。 音声は無料ダウンロード方式です。 次のようなリスニング能力が、確実に身につきます。 ・細かい音素にこだわることなく意味が聞き取れるようになる。 ・音声変化の6つの現象(弱化現象、消失現象、短縮現象、連結現象、脱落現象、同化現象)をマスターし、どんな音声変化にも瞬時に対応できるようになる! 【目次】 目次 学習をはじめる前に 音声
-
〈気づき〉へのおどろきを伝える短編集
文学〈気づき〉はいつやって来るかわからない。意図して狙った時とはかぎらないのだ。さまざまなシーンでそれは訪れる。しかし、その体験は人生をおおきく変化させるし、以前と以後では全く違う心の状態に置かれる。そんなおどろきを伝える短編集だ。【目次】・デカルトのナマコ、あるいは器官なき身体・水上の巣・逆立する亀・〈私〉の起源・寂寥に襲われて・シュニャータ・瞑眩記あとがき
-
木で軍艦をつくった男
ドキュメンタリー映画『トラ・トラ・トラ!』は、クランクインまもなく、黒澤明監督の解任という事態となり、初期方針を変更しながら完成、公開されることになった。この映画に最後まで一貫して従事した美術チーフの近藤司は、福岡県遠賀郡芦屋町海岸に建造された二隻の軍艦、戦艦長門と空母赤城を担当した。映画に参加した多くのスタッフが既にこの世を去っている。黒澤明、村木与四郎美術監督しかり、脚本の小國英雄、菊島隆三ももういない。わずかに生き残る証人の一人だった近藤 司が語る事実の一片から、全てを知る手掛かりがひも解かれる。
-
希望の未来への招待状 持続可能で公正な経済へ
社会問題危機的状況にある地球環境を守るには、経済成長を追い続けた人間の活動を根本的に見直すしかない。生命の源である自然を守り、富の偏在と経済格差を縮小する持続可能な世界へと誘う、コロナ後のドイツで16万部を超えたベストセラー。斎藤幸平(経済思想家)氏 推薦! なぜ脱成長が必要なのか。マルクス・ガブリエルの同僚が打ち出すポスト資本主義の未来を刮目せよ。【目次】第1章 招待状第2章 新たな現実第3章 自然と生命第4章 人間とふるまい第5章 成長と発展第6章 技術の進歩第7章 消費第8章 国家・市場・公共財第
-
きみたちには、起こってしまったことに責任はない でもそれが、もう繰り返されないことには責任があるからね 「小さな平和」を求めて ポツダム・トルーマンハウスとヒロシマ・ナガサキ広場の記録
社会問題日本が降伏する前、米英ソの3首脳がポツダムで会談した。それと平行し、米国はポツダムで原爆投下を最終決断する。その過去を知ったポツダム市民のイニシアチブで、当時米国トルーマン大統領が滞在していた邸宅前の広場が「ヒロシマ・ナガサキ広場」となる。記念碑もできる。ポツダム会談の数カ月前、日本の購入した酸化ウランがドイツの潜水艦でドイツから日本に運ばれようとしていた。ぼくたちは今、生活において原爆投下の過去とどう関わり、平和をどう守っていくべきなのか。本書では、市民として考えたい。【目次】プロローグポツダ
-
君と出会って僕は父になる
しつけ/子育て家族のために働いていたら、妻の心が離れていっていた。仕事人の彼らはそう言う。確かにキッチンには基本母がいて、父はあまり家にいないイメージだった。 でも、いつか息子も大人になる。その時に仕事のことでも家庭のことでも、自分でも頼ってくれるような、そんな人間になりたい。そう思えた時、僕はやっと父になった。絶対的な正解がない家族の形を、圧倒的な透明感で「人」を撮り続けた写真家である著者が、100枚の写真と共に考える。自由な生き方・働き方や多様性が重視される、令和ならではの子育てフォトエッセイ。
-
きみのまち 歩く、旅する、書く、えがく
エッセイ今日マチ子、初めてのエッセイ集。イラストも70点以上収録。コロナ禍で「旅」がタブーのようになっていた時期が遠い昔のように思えるいま、人気シリーズ「#stayhome日記」3部作が2023年に完結させた今日マチ子が次に描くのは「旅」。ようやく自由に旅ができるようになった喜びを噛み締めるように、台湾、伊勢、京都、仙台、つくば、金沢……という街を巡りました。異国の地で感じる想い、普段の生活とは違う高揚感。旅を通して感じた記録を、初めてのエッセイ集として発売します。【目次】台湾旅行記伊勢旅国内周遊記二〇
-
君を愛さずにはいられない~失われた記憶と再びの恋~ ルーニカノベルス
ライトノベル戦地で消息不明になっていた夫ネイトが帰ってきた。だが彼は大怪我の影響で五年分の記憶を失い、妻であるグレースのことも忘れてしまっていた。さらには、グレースとの結婚について「何かの間違いでは」と呟く。かつて明るく語りかけてくれた夫は、今は寡黙で、グレースの視線から逃れるように目を合わせてくれない。密かに傷つくグレースだが、彼に思い出してもらうために奮闘する。一方ネイトは、グレースに惹かれる自分に気づいていたが、彼女に微笑みかけられるたび、今の自分のふがいなさと、過去の自分への嫉妬心が湧き上がり……。