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注目作品
オペ・おかめ
文学偽善者を憎む娼婦ジャンヌは、自分のスリを見逃した東洋人・白鳥の正体を暴いてやろうと、その後を追い始める。同じ頃アメリカ大統領が小型ロボットで昏睡させられる事件が発生。現場には「オペレーション・オカメ」という謎のメッセージが残される。白鳥を犯人と思う対テロ組織のバート、次第に白鳥に惹かれていくジャンヌ。謎めいた白鳥の真意とは。事件から浮き上がる原爆の惨劇。強者の傲慢と搾取に対する弱者たちの怒り、おかめの面に秘められた傷そして慈愛。人はいかに生き、なにと戦うべきなのかを問う、衝撃的作品。
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思い出の街
エッセイ中島梓は神楽坂倶楽部というホームページを運営し、毎朝更新するのを日課にしていました。本書はその神楽坂倶楽部の2004年3月1日から31日まで連載されていたエッセイをまとめたものです。 新婚時代を過ごした赤坂、大学時代を過ごした早稲田、中学・高校時代を過ごした大塚などが、中島梓の個人的な思い出と共に当時の時代を感じさせるエピソードをまじえて生き生きとした筆致でつづられています。
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思いのままの経営【電子版】
経営/経営学■「経営は経営者が思っているようにできる」。 ■だか、実現するには絶えることなく挑み続けることが肝心だ! ■実現するには、社長の思いを貸借対照表と損益計算書に、それこそ思いっきり込めていただきたい。【目次】第1章 般若心経のはなし第2章 経営理念のはなし第3章 事業承継のはなし第4章 成功する経営者の資質第5章 目標管理のやり方第6章 経営の実例① 第一金属株式会社第7章 経営の実例② 株式会社大丸鋲螺製作所
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「お焼きとおぶっことからかさ石」の里
文化/民俗今から300年ほど前、小川郷瀬戸川村(現小川村)の役人が「小川郷昔記録」という文書を松代藩に提出した。その内容は、当時、村に残されていた伝承を書き上げたもので、そこには虫倉山の山腹に夷、今のアイヌ民族が永いこと棲んでいて戦国時代に亡ぼされたということや、地元の豪族大日方氏を襲った悲劇や苦悩、大久保彦左衛門の名をあげて説明をする謎の大久保一族のことなど古記録に隠された出来事を丹念に追い求め、村に残る縄文人の痕跡(からかさ石やお焼き)や小川村の三大氏族にまつわる謎を追い求めたものである。 【目
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お山のライチョウ
児童書日本の特別天然記念物、ライチョウ。高山帯にくらし、冬はまっ白な姿に変わることから、日本では古来より「神の鳥」として人々に敬われてきました。写真家の戸塚学さんは、はじめて出会ったときから、そのとりことなり、冬も春も夏も秋も、何十回と生息地の一つ、北アルプスの立山に通って、ライチョウの写真を撮りつづけています。そのライチョウが今、絶滅の危機にさらされ、保護活動もはじまっているといいます。なぜ? 戸塚学さんは居ても立ってもいられず、北岳の現場に向かいました……。ライチョウの1年のくらしと、ライチョウに
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オリエント急行殺人事件
ミステリー大雪のため立往生した国際列車の車内で、富豪の老人が殺された。犯人は乗客の中にいる。しかし、乗客の全員に完璧なアリバイがあって……。大胆なトリックとポワロの名推理が冴えわたる。アガサ・クリスティの代表作であり、映画の原作にもなった傑作ミステリー。
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織物の文様と文学—— 絵絣からタペストリーまで
芸能/美術一般これまで言及されることが少なかった、織物の文様と文学の関係を解き明かした画期的な書である。織物の中でも特に日本の絵絣の文様分析をした上で、人々の生活に染み込んでいる民話や神話や俳句などを取り上げ、幅広い観点から論じている。そうした絵絣の文様を単に日本的な視点だけで捉えるのではなく広く世界に目を向け、東西の文様の交流を明らかにした。摩滅しやすい布は残っていないことも多い為、文様が描かれている遺跡や絵画等も分析の対象とした。織ることの意味についても、文学を通して探っている。発行元:ぽみえ書房【目次】
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卸売市場に希望はあるか 青果物流通の未来を考える
流通わが国の食と農は、どうあるべきか――かつてない困難に見舞われる青果物の流通業。2020年に新卸売市場法が施行され、国は卸売市場の運営責任から手を離す荒療治に出た。中央卸売市場や地方卸売市場で営業する卸売業者らは厳しい財務状況下にあり、縁の下の力持ちとして国民の食生活を土台から支えてきた卸売市場の存続が危ぶまれている。日本農業新聞の記者として青果物卸売市場や関係者を取材して歩いた著者が装飾せず現場を描き、卸売市場の役割を問い直し未来への方策を提言する。◎卸売市場、農協関係者必読!【目次】 はじめに
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女の子は本当にピンクが好きなのか
エッセイ国を越えてこれほど多くの女児がピンク色を好むのは、いったいどういうわけなのでしょう。二女の母としての素朴な疑問からはじまる、〈ピンク〉の歴史と現代女児カルチャーの考察。 玩具からアニメまで、ドメスティックな現象から海外シーンまで。 女の子が、そして男の子が、のびのびと自分を認められる社会のために──。 “ギーク母さん"こと『萌える日本文学』(幻冬舎)や『ギークマム―21世紀のママと家族のための実験、工作、冒険アイデア』(共訳、オライリージャパン)などの著者、堀越英美がウォッチする現代女児カルチ
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女も男も No.142 今と過去をつなぐ平和教育
社会問題収束の兆しの見えないウクライナ戦争、イスラエル軍によるパレスチナ自治区・ガザへの攻撃など、戦禍は拡大する一方です。このような情勢だからこそ、平和教育の重要性が高まっているといえるでしょう。戦争と平和の問題を自分事として考えるにはどうすればよいのか。過去と現在と未来の時間軸を通した学びをどう作っていくのか。憲法学習につなげるとりくみ、ジェンダーの視点で核兵器の問題や加害/被害の歴史に向き合うとりくみ、戦争のトラウマをテーマにした教育実践などを紹介します。【目次】PART 1 「自分事」としての平和