おさなごころを科学する 進化する乳幼児観
心理一般 2112円販売終了
作品説明
乳幼児とは、どのような存在でしょうか。子どもの豊穣な世界や大人との違いについて、教育者だけでなく文学者から哲学者まで、さまざまに述べてきました。しかし、それらは、子どもの心の世界を客観的に検証したものというより、自分の経験や信条の上に立つ見方であったと言えるでしょう。本書は、人間の心を科学的に検討する発達心理学の視点から、乳幼児の心(おさなごころ)が大人の心とどう異なるのかを、研究の歴史的展開を追いながら、見てゆきます。乳幼児研究の基本をわかりやすく解説しながら、最先端の知見も紹介する、乳幼児心理学を学ぶ入門書としても最適です。しかし入門に止まりません。本書は、乳幼児への見方を一変する読書体験となるかもしれません。
【目次】
はじめに
発達心理学からみた乳幼児観/乳幼児研究の過去と現在、未来をつなぐ
第1部 無能な乳幼児
第1章 無能な乳幼児
遺伝と環境/デカルトの生得観念/白紙としての乳幼児/植物としての乳幼児/進化論と発達心理学/ダーウィンの乳幼児観/遺伝も環境も大事/わが国における乳幼児観/本章のまとめ
第2章 活動的な乳幼児
科学的に観察する/ピアジェ以前の発達心理学/偉大な心理学者ボールドウィン /ピアジェの乳幼児観/ピアジェ理論の肝/段階発達/身体で考える/対象の永続性/A.ノット.Bエラーをめぐる議論/幼児期の自己中心性/中心化/アニミズム、実念論、人工論/批判されるピアジェ/本章のまとめ
第3章 かわいい乳幼児
アタッチメント/乳幼児は積極的に親を求める/アタッチメントの個人差/ベビースキーマ/かわいい乳幼児と不思議な大人の行動/乳幼児は「なぜ」かわいいのか/本章のまとめ
他
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